【書評】なぜ人と組織は変われないのか
こんにちは!かけだし社長の小寺です。
今日はロバート・キーガン
「なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践」
を読んだ感想をシェアしたいと思います。
自分らしさが変化の妨げになる
自分の強み、自分らしさは誰でも、少なからず認識し、胸に抱いていると思います。
ただ、「自分らしさ」を守ろうとする結果、それ自体が変化の阻害要因になるといいます。
仮に、
「自分は1つの物事に集中するのが得意だ」
という強みがあったとします。
ただ、裏を返せば
「集中すると他のことが目に入らなくなる」
という短所にもなり得ます。
例えば、業務を並行して進めていこう!という変化を起こそうと思った時、この強み(そして弱み)は、ある種の免疫反応を示すわけです。
この、「強みが阻害要因になっている」ことを、客観的に捉え、紐解いていくことで、変化への手助けを本書は提案しています。
変化への抵抗は、強み・自分らしさを守ろうとする意識の反作用であるというのは、新鮮な観点でした。
大人になっても成長し続ける
大人になると、脳の成長は止まる、という誤解。
脳は鍛えれば鍛えるほど、どこまでも成長していくようです。
社会に出るまではみんな必死に勉強しますが、社会に慣れ、ある程度業務に慣れてくると、現状維持をしがちです。
これは、「大人になったら成長しない」という、メンタルブロックも働いているかもしれません。
「自分なんかが、、」
「今更努力しても」
などなど。
ただ、脳は鍛えれば鍛えるほど成長するという意識を持っていれば、変化への抵抗も、幾分か緩和されるのではないかと思いしたり
まとめ
変わりたいけど、変われない。
その根底には自分らしさを守る免疫システムが働いています。
本書では、免疫マップを用い、原因を紐解くアプローチをしています。
自分のことというのは、知ってるようで、意外と自分では見えていないもの。
己を知ることで、変化するための糸口を掴んでいけるかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?