やっと来た!多様性尊重の時代が!

ここ数日ニュースをにぎわしている森喜朗会長の女性蔑視発言問題。昔ならばニュースにならなかった中、ここまで騒がれていることに、逆に時代の変化を感じ、うれしく思う。今50代の私が20代の頃、森会長のような上司は会社にはざらだった。というか、そうでない人はほぼゼロ。女性で、かつ新人であった私は、逆風の中を毎日毎日戦っていた。戦う私は当時マイノリティーだった。なぜなら、女性が企業で働くこと自体困難を極めていた時代だったから。女性は結婚したら寿退社しないといけない風潮がとりまく中、私は結婚しても働き続け、そして、出産しても働き続けた。逆風の中を。誰も私に味方してくれない。少数の同僚の女性だけが味方だった。

当時もし、森会長女性蔑視発言問題が起こったとしても、誰も声をあげなかったであろう。なぜならみんながみんな男尊女卑の思想に洗脳されていたから。たとえ声をあげても、周囲の強い声に抹殺されてしまう。

そんな中、少しずつ社内の空気も変化し、入社当時は会議にさえ出る権利がなかったが、そのうち会議に出て発言する権利が生まれ、そのうち昇進する機会が得られ、自由にのびのびと仕事をする権利を勝ち取ることができた。

時代が変わった。良い風が吹いている。もはや、男女平等を唱える人間はマイノリティーなんかじゃない。マジョリティーなんだ。そのこと自体が嬉しいと思う。SNSという声をあげやすい環境が整ったことも理由のひとつだろう。ただ、おそらくだが、教育の変化も大きいのではないだろうか。

昔私が学生だった頃は家庭科の調理やお裁縫は女子だけのもので男子はその間体育の授業。私はお裁縫が苦手だったので、とてもとても男子がうらやましかった。出席簿はいつも男子が先、女子が後だった。入社してからの社員番号も同じ。男子が先、女子が後。自分の子供が中学生のときの卒業アルバムをみて、私はびっくりした。男女が入り混じってあいうえお順に並んでいるのを見て。平成生まれの人はそんなのあたりまえと思うだろう。昔、学校教育の男女平等化の地道な努力が実を結び、やっと今、男女平等を叫ぶ人がマジョリティーになりつつあるのだ。と、私は思う。

この流れ、止めてはいけない。これからもっともっとあらゆる人が差別を受けることなくのびのびと、個人の力を周囲に発揮できる世の中になっていきますように。

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