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3分で見わたす「柔道の歴史と文化」

お疲れ様です。Y研究員です。今日は「柔道の歴史と文化」を読んだので、その話です。面白い話がたくさん書いてありました。

柔道は明治時代に作られた

なんとなく「日本の古いもの」のイメージはありましたが、明治時代に作られた新しいものでした。柔術と呼ばれていたものを、整理したのが嘉納治五郎です。道場は講道館と言い、今でも活動をしています。

江戸時代まで武士が学んでいた柔術から、危ない技を改変するなどして出来上がったのが柔道でした。分かりやすい例では(本の表紙にもありますが)、背負投です。投げられる人のヒジが、投げる人の肩に巻き付くのが柔道の背負投です。しかし古い柔術では、投げられる人の手の平を上にして投げる技があったそうです。そうすると、肘関節が曲がるのと反対方向で肩にかかり「ヒジ関節にダメージを与える技」と書いてありました。聞いただけで痛そうです。

創始者の嘉納治五郎は勉強が良くできた

柔道家と聞くと、体が強いイメージです。ましてや柔道の創始者となれば、道場破りを繰り返す荒くれ者かと思っていました。しかし嘉納治五郎は四書五教を11歳までに習得する秀才です。明治時代に英語も勉強し、大学では外国人から西洋哲学も学んだそうです。

治五郎は柔道を作る前に柔術を学ぶわけですが、その理由も本に書いてありました。勉強には自信があったけれども、肉体的に劣っていたと感じていたようです。しかし、非力な者でも大力に勝てる方法があると聞いて興味を持ったと動機を語っています。

オリンピックと縁が深い

嘉納治五郎は東洋初の国際オリンピック委員でした。明治時代には柔道を世界に広める活動と、オリンピックを日本に招致する活動もしていたそうです。第二次世界大戦前に予定されていた東京オリンピックの招致活動から帰る船の上でお亡くなりなる、壮絶な話も書いてありました。

今では当たり前のように、日本から生まれた競技で国際大会が開かれています。その背景には色々な苦労があったようです。特に柔道は日本の精神を基にする武道の側面があって、単純にスポーツとも言い切れない事情があります。

本の感想

柔道は日本の文化を世界に知らせる役割を果たしていると分かりました。明治時代の嘉納治五郎に始まり、いまでは世界中で日本語を使って柔道が行われています。どこの国でも畳の上で礼をしてから「はじめ!」の掛け声で試合が始まっているのは凄いと思います。

本の紹介

本を書いた人は、スポーツ教育で有名な筑波大学の教授です。経歴のところに「柔道七段」と書いてありました。ここでは簡単に内容を紹介しましたが、他にも面白い話がたくさん書いてあるのでおすすめです。

そういえば今年はオリンピックが開催されれますね。いままで気にしていませんでしたが、柔道では日本からどんな選手がでるのか気になってきました。

それではまた!


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