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方向音痴にざっくり&くっきり

私は方向音痴だ。
大きいビルに入って買い物をすると
どこの場所から入ったのか分からなくなる。

デカい駐車場に車を停めて買い物すると
どこに停めたのか分からなくなる。

初めての道を車で走ると
気が付いたら目的地と反対方向へ走っている。

そういえば中学生のころは
友達みんなで自転車に乗って遠出すると
私だけが道に迷っていた。

そういえば小学生のころは
デパートに行くと親とはぐれていて
迷子のお呼びだしをされていたっけ。

もしかして私はエリートか。
方向音痴のエリートだったのか。
エリートだったら仕方ないな。

そんな(方向音痴)エリートな私でも
今はほとんど道に迷うことはない。
なぜならスマホの恩恵にあずかっているから。
スマホがあればどんな道だってへっちゃら!
どんな場所にもスイスイ行けちゃうぜ!
でも電波が届かない山道はかんべんな!

さてさて、スマホが普及する前の話。

スマホが普及する前ってのはね
方向音痴にとっては優しくない時代。
紙の地図とにらめっこする時代です。
そして方向音痴ほど地図が読めない。

「〇〇集合ね!」

とか言われてもね、〇〇ってどこ!?
行ったことないよ?どーやったら着くの?
一緒に行く友達がつかまればいいけど
一人で向かう羽目になったらドキドキよ。
心拍数上がりっぱなしのパニックゲームよ。

若い時の私はほら
プライドだけはいっちょまえだったから
「〇〇ってどうやって行くの?」
なんて恥ずかしくて聞けないわけですよ。
意地でも一人で行ってやる!ってね。
でも結局迷って電話で謝るんだけどね。

道に迷ってテンパっている人間が取る行動って
非常に面白くて、恥の概念が無くなるんですよ。
「すみません、ここどこですか!?」
なんてトンチキな質問を見知らぬ通行人Aさんに
ぶつけたりするんですよ。
まあ私のことなんですけど。

ええっと、ここまでが前置きで
本題はここからです。
道に迷った人に、適切に教えてあげる技術。

手順は二つ。
①ざっくりとしたイメージを持ってもらう
②くっきりとしたイメージを持ってもらう
順を追って説明しましょう。

まず①なんですけど、ごちゃごちゃ言わずに
目的地までの時間を伝えてあげましょう。

カーナビとかでもよくあるじゃないですか
『目的地まで〇分です』ってやつ。あれ。

これをざっくり伝えるだけで
迷っている人は相当落ち着きます。
(そうか、〇分で着くんだ)って感じで。

テンパっている人って情報入りづらいので
まずは落ち着かせることが肝要なんです。
落ち着くってのは気持ちに余裕ができる。
余裕を持ってもらうのが近道なわけです。

そしたら②の出番なわけですよ。
ここでくっきりハッキリした情報を教える。
まあ、よっぽど下手くそな言い方しない限り
ほぼ確実に伝わります。

なぜかというと、①をクリアした相手は
『詳細な情報』を心から望んでいる状態。
なんでも吸収するスポンジ状態なんです。
こちらの伝えたことをつぶさに聞きます。
だからこそ伝わるんです。

この『ざっくり&くっきり』は
方向音痴で悩みに悩んでいた昔の私が
めちゃめちゃしてほしかった説明です。

現代では道に迷う若者は少数派ですが
ご高齢の方々だったらまだいそうなので
なにかと役立つ技術ではあります。


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