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珈琲も猫も好きなのだが

最近気付いたことがある。

珈琲は世界中で好まれる嗜好品だが
珈琲そのものにこだわる人は少ない。

私は「美味しい珈琲」を自分なりに追及して
豆とか挽き方とか淹れ方にこだわっている。
その結果、満足できる珈琲生活を手に入れた。
しかし、私の周りでここまでやる人はいない。

インスタントコーヒーやドリップパック。
そしてコーヒーメーカーを使う人は多い。
でも、ハンドドリップになると激減する。

2万円もするステキな手引きミルを持つ人や
サイフォン式の珈琲器具を持つ人もいたけど
「あ、これ?今は使ってないんだよね~」と
埃をかぶっている場合が実に多い。悲しい。

私にとって珈琲を淹れることは生活の一部。
毎日一リットル珈琲を作って飲んでいるので
珈琲を淹れるのも、口にするのも当たり前。

おそらくカフェイン中毒になってるけど
健康診断で特に指摘されないのでヨシ。

私はやはり珈琲が好きなのである。

しかしどうだろう。
私は猫も好きなのだが
私が好きな猫に私が好きな珈琲を勧めても
全く見向きもされない。これはなぜだろう。

道行く猫は珈琲に全く興味を持っていない。
彼奴らは猫缶やらチュールやらにご執心だ。

そうなのである。
私が好きなものというのは
私以外の人も好きとは限らない。

猫に好かれようとするならば
私の趣味嗜好を押し付けるのはやめて
猫の好きなものに着目すべきなのだ。

「自分が好きだから、相手も好きだろう」

こんな傲慢ともいえる考えを持っていては
猫は一生近寄って来てくれない。

私には私の、猫には猫の
それぞれ好きなものがある。

相手の立場を考えるという
簡単にできそうなのにできてない人の
なんと多いことか(私含む)。


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