言いかえ図鑑⑪
■あなたのためを思って
「あなたのためを思って言ってるのよ」
結論から言ってしまうと地雷ワード。
こればっかり言う人はちょっと危険。
なぜなら、相手をコントロールしたいだけの
“ずるい言葉”の代表格だからです。
「あなたのため」という言葉は
一見すると善意そのもので問題なさそうですが
言われた方は得体のしれないモヤッと感。
(なーんか納得できないな・・・
私は私でやりたいことをやってるのに)
(でも、私のためって言ってるから
無理に突っぱねるのも相手に悪いかな)
こんな風に言われた方はしぶしぶ折れてしまう。
ここで変に反論しようものなら
二人の関係にヒビが入りそうで面倒くさいから。
「あなたのためよ」って言われた方は
非常に断りづらい呪いのようなワードです。
そして「あなたのため」というのは
相手を想った言葉のようでいて
実は一ミリたりとも寄り添いのない言葉。
言ってしまえば善意の押し付けです。
「いや!私は本当に相手のためを思ってる!」
たしかに、純粋に相手を気遣っている人もいます。
でも、そうであるならば
「私はこうしたほうがいいと思う」と
自分を主語とするアイメッセージで伝えてほしい。
たとえそれが大勢の人が同意する意見であっても
決断をするのは本人にしかできないことだから。
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