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北欧新婚旅行28:腹からしっかりとNOを言う

北欧新婚旅行28:腹からしっかりとNOを言う
いよいよ、ヘルシンキを発つ時が来た。
美しい思い出をありがとう。

ヘルシンキ中央駅

部屋の片付けをし、大きなトランクを1人2個運び、我々はヘルシンキ中央駅に向かった。
フィンランドの古都トゥルクへ向かうためだ。
11:36分ヘルシンキ中央駅発のVR(日本の新幹線みたいなやつ)に乗って13:35着のスケジュールだ。
早めに行動しようと11時にはヘルシンキ駅についた。もしかしたらお土産の買い漏れや行っておきたいところがあるかもしれないと思い、妻に荷物番しておくから好きなところへ言っていいよと言って駅に残った。
妻は駆け足でアルコール専門店ALKOへ走って行った、もうお酒に関する土地勘があるようだった。


しばらくすると、お家がなくて危ない薬をやってそうだが、服はそれほどボロボロではない若めの男性がふらふら歩いてきて手当たり次第に駅中の人に話しかけてくるではないか。

だんだん近づいてくる、、このままでは確実に平岡まで来る。確実に。

駅にいた他の方々は言葉を交わさず、ササっと去っていくが、平岡は20kg超えトランクケース4個の荷物番をしているので逃げられない。
とか思っているうちに、ふらふら男がやってきてフィンランド語で話しかけてきた。私は心の底からの「NO」と、人生で一番低音の腹式呼吸で発声した。

彼がなんて言っているかは分からない。「お前のこと殴っちゃダメだよね?」と言われていたとしたら「NO(なぐっていい)」ということになる可能性は十分にあったが、人生で一番の低音を腹の底から出していたので、気持ちや思いが伝わったのか、永遠とも思える目線の交換を経て、うんと頷いて、男はまたぶつぶつと言いながら去っていった。


これがヘルシンキ最後の思い出だ
ヘルシンキ最後の思い出に痺れる体験ができた。
やはりヘルシンキは最高だ。

ヘルシンキを離れるのがとっても寂しいけど、次の街トゥルクも素晴らしいはずだ。




また必ず来ることを心に誓った。

出発の時間が来ていた。



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