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No.367 FuglenCoffeeSangubashi@三宮橋

東京のスペシャリティコーヒー通りといえば小田急線
新宿から各駅で2つめ、参宮橋のノルウェー発FuglenCoffeeの新店舗ができました。
古民家を改装したこじんまりとした門構え
表札には『フグレン』の手書きの文字。これはノルウェーからFuglenのオーナー来日して書いたそうです。かわいい文字です

当面は予約優先で運営するそうです

今回予約したのは3種飲み比べコースです

Fuglenの各店舗はノルウェーテイストで纏められています。
ここは初の和テイストの店内
長テーブルは石を張り合わせてつくられているそうです

■HAND DRIP COFFEE


1杯目はハンドドリップ
しかし目の前に現れたのはなんとKRUVEのシフター
プロ御用達の道具です

KURVEシフター

シフターとはいわゆるフルイのこと、今回は3種類のメッシュの違うタイプを使います
3枚のシフターを重ねて一番上の豆を入れます
そしてそれを軽く振ります

すると一番上に粗目、真ん中に希望のサイズ、一番下に微粉に別れます
特に微粉はペーパーフィルターの目詰まりの原因になります
目詰まりすると抽出に時間がかかりすぎて豆のネガティブな味が出やすくなります

抽出は既存のFuglenで使われているカリタウェーブドリッパーではなく、
ORIGAMIドリッパーを使います。しかも使うフィルターはシバリスト社(スペイン)の高速フィルター。このフィルターはコーヒーの大会でも使われ始めている特徴的なフィルターです。これをレギュラーで店のサービスに使ってる店始めてです。これ高いんです

味はウルトラクリーンな風味。今回の豆はエチオピアです。ジャスミンティーのような風味。色々な味の輪郭がハッキリしていて、豆本来のもつポテンシャルを雑味なく味わっている感じ

スペシャリティコーヒーは点数がつけられるのですが90点超えの豆のようにかんじられます。通常の状態の豆(3つを合わせたもの)を2ランクアップした感じですね。


■KOKEKAFFE

2杯目はノルウェーでアウトドアでよく飲まれる方法だそうです
現れたのはヤカンとキャンプなどでよく使う携帯コンロ

このバーナーでお湯を沸かします

火を止めてそこに豆を投入。
この感じは以前動画でみたアメリカのカウボーイが飲むコーヒー抽出と似てます

オリジナルは粉を沈殿させて飲むそうですが、この方法だと口中がザラつくのでペーパーフィルターで3分で濾します。
ここでも使われるのはORIGAMIドリッパーとシバリストフィルター

この器もオリジナルで作家さんにつくってもらったそうです

キネッキブラ ブラウンチーズ

コーヒーと一緒にサーブされるのが浅草のFuglenでおなじみのブラウンチーズ

コーヒーとこのチーズとても合うんです。ぜひ試してください

今回はFuglenのヘッドロースターがサーブしてくれています。彼の抽出のコーヒ=飲むの何年ぶりだろう

店で使うコーヒーグラインダーは手回し式
AppleComputer出身で九州在住のウェーバーさんが開発したものです
店でよく使われる電動式グラインダーに比べるとゆっくり挽くので熱の影響がすうないと言われています


■沖縄ADA農園

最後のコーヒーは期間限定で今しか飲めない貴重な沖縄産の豆。しかもスペシャリティコーヒー。びっくりしました。

スペシャリティコーヒーはQグレーダー(アラビカ種コーヒー鑑定士)の評価が必要。コーヒーベルトの上限より北に位置する日本で良質なコーヒーを栽培するのはとてもむずかしいです
ADA農園さんは寒暖差の大きな場所をみつけて栽培をしています。収穫した豆は沖縄の気候では天日乾燥は難しいので特殊な機械乾燥をしているそうです

豆の状態でも発酵の香りがしてきます。アナエロビック製法の豆のような感じ
楽しみな豆です

抽出は1杯目と同じORIGAMIドリッパー&シバリストフィルターを使います
これが沖縄で栽培された豆、ビックリです
現状は収穫量が極端に少なく、この豆の2月いっぱいでなくなるそうす

イートインのお客様はこちらから。


店の入り口側にはウエイティングスペースかな?

カウンター席でバリスタと話をしながわコーヒーを楽しみます。
コース式のコーヒーサービスはいくつかありますがフグレンのタイプはオリジナリティを感じます

Fuglenいやフグレン
楽しみな店ができました。


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