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脳をハックする 〜好奇心とは何か〜

はじめに

皆さんは何か熱中してることはありますか??
ワタシは勉強や学習という言葉をきくと それを強制されてきた記憶が紐付いて思い出してしまい 若干嫌な気持ちになるのですが、
本来 学習ってすっごく素敵なものだと思うんですよね。
楽器が引ける能力も 楽しく人と喋る技術も 本を読んで専門知識を入れるのも コンピュータと過苦闘するのも大きな枠組みでは学習です。
知識を常に探し求めることは とっても楽しいことですし 誰かの役に立つことでもあります。
そんな素敵な学習の根源ともなる 好奇心 っていったいなんでしょうか。
その脳の仕組みが分かれば、今 無気力に陥ってしまって 自分を責めてしまっている方々ももっと楽しく生活できるのではないでしょうか。

今日のnoteはsunaba koza で行われたイベント『自分の脳をハックする』のメモです。
このイベントは沖縄科学技術大学院大学(OIST)の濱田太陽さんをゲストに迎え、ハナハナワークス代表の中村さん、特異な経歴をもつ おがとさん なぎさん がモデレーターとして進行されました。

このnoteはワタシが印象に残ったところを抽出し、解釈しているため厳密性はありません。気になる方は参考文献等を参照の上 読み物程度に楽しんでいただければ幸いです。
また”報酬”と書きますと 脳内の活動のことなのか、モノとして与えられる ”ご褒美” なのかが分かりづらいので、脳内の活動での報酬にのみ”報酬”という単語を使います。
よしなに。

好奇心とは何か

※ここからは対話形式だったものを、質疑応答形式にしています。

質:好奇心は何処からやってくるのですか?
答:好奇心はどこの領域やってくるのか未だ詳しくはわかっていない、アドレナリンが関係しているとかもあるが、そんなに簡単なことではない。

質:セロトニンとは?
答:セロトニンは新しいことに挑戦するときのスイッチングの役割をしているのではないか。 また今日の1000円か一ヶ月後の1500円どちらを取るかといったような未来の報酬に対してセロトニンが作用しているのではないか。
コイアイ:( ・ᴗ・ )。oO(今の価値と未来の価値の下りは行動経済学の本とか、心理学者のケリー・マクゴニガル先生の著書に載ってタナ。脳科学の研究でも このような議論がされてるのは面白いナ)

質:理解するとってどういうことだと思いますか?
答:理解するときに経験が紐付いていないとすっと落ちてこない。頭の良さっていうのは言わば類似の経験のストックが多く 物事を理解しやすいことを言うのではないか。

質:おとなになると好奇心が薄れていくのはなぜ?
答:子供の頃の残虐性じゃないですけど、ある意味ワルい 好奇心も教育の中で薄まっていくということもあるし、薄れていくこと自体は変な話でもない。

質:好奇心と報酬の関係は?
答:アンダーマイニング効果というものがあり、例えば自発的に勉強をしている子供に対して 親がご褒美を用意してしまうと、今度はそのご褒美がもらえなくなるとわかると勉強しなくなってしまう。要は内的な動機が重要。内的な動機で言うと好奇心には環境って大きく関わってきますよね。

質:環境?
答:例えば本に囲まれた空間にいたら本に興味がなくても外的要因なしに何となく手に取ってしまうように、環境が自発的な行動を引き起こすのではないか。

個人的に思った事と関連書籍

中村さんは子供の頃 テストで良い成績を取っても、母に褒めて貰えなかったらしく 唯一褒めて貰えたのが本を読むことだったらしい。
この話を聞いて、子供のときの好奇心と大人の好奇心は 外部からそれをもたらそうとしたときにアプローチが変わってくるだろうなと感じました。

また参加者からの質問で 部下がより営業で数を回れるようになるのかという質問があり 『MIND SET』に書かれているように、この問題は営業で契約を取ってきたことに対して褒めるのでなく、取るためまでの過程を評価したり、『影響力の武器』の承諾誘導の心理学で改善できるのではないかなと思いました。

それと中村さんが言っていた、「脳のシステムについて知ることによって 感情対して単なる事実として 客観的にとらえられるのではないか。」ということに対して『マインドフルネス教室』と結びつけて考えていました。

イベント後に質問したこと

コイアイ:ドーパミンってそもそも何なんでしょうか?ドーパミン自体は報酬なんででょうか?
濱田先生:(恐らくRomo&Schultzの1990年の研究の話 下記リンク参照)は事実としてはっきりしている。
ドーパミンが報酬なのか期待感なのかは、厳密なことは名言できない そもそも報酬と期待感が違うものなのかも難しい問題。
コイアイ:( ・ᴗ・ )。oO(感情に名前をつけること自体がフワッとしているので、科学的に感情を解釈しようとしたときに文字情報に表すことの難しさをかんじるナ。)

コイアイ:脳科学と心理学だと それこそ報酬の研究でもアプローチは変わってくるのでしょうか?
濱田先生:関わってくる人が変わってくるということ、似たような分野の研究者でも脳科学と心理学では交流がなかったりする。 そういう意味でも人工知能の分野はとても魅力を感じている。

コイアイ:といいますと?
濱田先生:80年台以降ニューラルネットワークの研究者や機械学習の研究者、心理学の研究者が一緒になって盛り上げていった分野でもあり、これから私もその分野の研究に加わる。

とのことでした。個人的にあとから人工知能の歴史について調べてみたのですが、ざっくりネットで検索しただけでもサイエンス・フィクションがノンフィクションに移り変わっていくようで凄くワクワクしました。

おわりに

濱田先生はワタシのような初学者に対しても真摯に向き合ってくれる方で、誤解なく相手に情報を伝えることや伝達の際に劣化してしまう厳密性に対しても気を配れる素敵な方という印象を受けました。
イベント終了後に質問に行った際もとーっても分かりやすく、だからと言ってシンプルにしすぎるあまり大事なことをこそげ落とすようなこともせず、本当に誠実な方だなと思いました。
今回は本当にありがとうございました。楽しくて為になる最高の時間を過ごせました!

それでは。