ナポレオンと聞くと「予の辞書に不可能という言葉はない」という言葉で有名なナポレオン=ボナパルト（ナポレオン1世）をまっさきに思い浮かべると思いますが、今回ご紹介するナポレオンはルイ・ナポレオン（本名はシャルル・ルイ＝ナポレオン・ボナパルト）で、ナポレオン1世の甥です。フランス第二帝政を始めたナポレオン3世という人物であります。

直径: 35mm
重量: 32.2581g

ナポレオンの『有冠』タイプの肖像の下部にはBarre氏の名が刻印されています。

Barre氏はパリ造幣局18代目のデザイナーでフランス初の切手のデザインを手がけました。

ナポレオン3世の金貨には有冠（月桂冠）、無冠の2種類があり、有冠の方が人気が高く高値で取引されています。

造幣地がパリ(A)とストラスブール(BB)があり、例えば1865-Aと記載があれば1865年発行の造幣地がパリという意味になります。

★パリミント（A）

1862年：6,650枚
1864年：5,536枚
1865年：1,517枚←特年
1866年
1867年：4,039枚
1868年：2,315枚←特年
1869年：28,872枚
1870年：10,460枚←超特年（残存枚数が極少）

★ストラスブールミント（BB）

1862年：3,078枚
1863年：5,078枚
1866年：3,075枚
1867年：2,807枚
1868年：789枚←特年
1869年：14,212枚

よく市場で見かけるタイプは1869年BBで、発行枚数が14,212枚のものになります。

発行枚数が多い通常年であったとしましても高グレード（最高鑑定、準最高鑑定）であれば需要は多く、特年の高グレードとなりますと軽く一千万円を越えて簡単に手が出せる値段ではなくなります。

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