やっぱりおかしい

前回の記事をたくさんの方に読んでいただきありがとうございました。
私なりに更に色々と考えてやはり今回の「かながわ短編演劇アワード2022 演劇コンペティション」の最終審査における選考手順は不自然であるという結論に達しており、もしどなたかこの選考手順の正当性を証明できる方がおられたら是非ご教授ください。

※重ねて記載しておきますが、私はいずれかの団体と関係があるわけではありませんし、いずれかの団体を強く推す立場でもありません。

以下が一番重要なポイントだと思っています。
私なりに整理がついたので、今回はその部分のみ書きます。

1回目の投票では各審査員が5点を持ってそれを分配投票して、その結果が
・かまどキッチン:6点
・エリア51:9点
・MWnoズ:7点
・じゃぷナー観 Japnakan:2点
でした。

2回目の投票ではじゃぷナー観 Japnakanを除外して各審査員が2作品を選んで、その結果が
・かまどキッチン:3票
・エリア51:4票
・MWnoズ:3票
となりました。

これを受けて3回目の最終投票で各審査員が1作品に投票するということになりましたが、それまでの経過を考慮すれば、

・かまどキッチン:2票(徳永さん、笠松さん)
・エリア51:1票(岡田さん)
・MWnoズ:2票(スズキさん、岩渕さん)
または
・かまどキッチン:1票(笠松さん)
・エリア51:2票(徳永さん、岡田さん)
・MWnoズ:2票(スズキさん、岩渕さん)

となることが予想されて、そもそもこの方法は単独1位を選出しないことが目に見えています。
それが分かっている状況でこの投票に踏み切るということは、先ずMWnoズを残して、かまどキッチンかエリア51のどちらかをふるいにかけて残った団体とMWnoズの決戦選考にすることを方向づけてしまうわけですが(おそらくその段階でそこまで考えている様子もなかったですが)、第1回目、第2回目の投票で1位になっているエリア51に対してそれは正当でしょうか?

では、1回目、2回目の投票を数値化したのは何だったんでしょうか?
ここで、そもそも芸術は数値化できないものだからという言い分は成立しません。
数値化して議論を進めたのは運営側です。

討議型の選考をしていたので、この段階で作品間の比較を十分にして、MWnoズの作品が頭一つ抜けているという意見の一致があったならば理解できるのですが、そのような状況ではなかったと思います。
審査委員の方々も口を揃えて混戦であったことを最後まで仰っておられました。
各作品へのコメントは各審査委員から丁寧にされていましたが、このような優先順位がつく投票をする根拠はなかったはずです。

この結果に疑義を申し立てた審査委員の方もおられましたが、それにに対しては、議論して選考すればこのような結果になることもあるという説明で切り抜けられました。
たしかに討議型の審査ではそういうことは起こりえるのですが、今回のプロセスは本当にそのような状況だったでしょうか。
最後の投票をあのように行うのが正当であると言えるだけの議論がなされていたでしょうか。

やっぱりおかしいと思います。
どなたか上手に説明できる方がおられたらどうか教えてください。



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