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メタ思考を加速する「Nodebase」爆誕

今日も読んでいただきありがとうございます。Co-Liftのミドリです。

思考を構造化するということ

みなさんは難解な文章を読んでいる時や、ニュースを見ている時など、

「はて?何を言っているんだろう??」

と思うことはありませんか?


そして、その文章や言葉を理解しようと努力するとき、「要はXXXということ」と頭の中で要約することも多いんじゃないかと思います。

頭の中で整理できない時は、メモに書き出してみたり、パワーポイントなどを使って整理する人も多いのではないでしょうか。


ちなみに私はメモ書きで整理することが多いです。

どんな感じでメモしているかというと、、、例えばこの弊社代表カンタのツイート。

初見で「何いってんだオメエ」と思ったツイート


パッと読んで理解できなかったんでスルーしてたんですが、「はて?何を言っているんだろう??」の例にちょうど良かったので自分なりに解釈してみました。


出来上がったのがこちら。

消しゴム圧はイライラの表れ


一番言いたかったであろう「過半数が許容する多様性以外への不寛容は看過される事になる。」は、絵に起こすのすら面倒になったので表現を諦めました。



これを考える時の私の頭の中は、話の基軸となるキーワードを探したり、それに関連するキーワードを紐づけていったりと、思考の構造化を行っています。


が、


メモを常に持ち歩くのも面倒ですし、パワーポイントをいちいち開いて論理思考を整理するのってなかなか大変ですよね。



そこでCo-Liftは考えました。

カンタが悩む画像
ポクポクポクポク・・・


何かを思いついた画像
チーン!



文章をコピペするだけで、簡単に論理思考をまとめるツールです。



構想5年、開発2年半。 英智を結集し、のらりくらりとチビチビ開発を進めてきた結果!!


Nodebase」(ノードベース)を、本日7月7日にリリースいたします!!


Nodebase(ノードベース)



論理思考をまとめるツール「Nodebase」


まず「Nodebase」とは何ぞや?ですが、簡単に言うと


メタ思考を加速する
新しいドキュメンテーションツール

です。


このツール、なかなか抽象的に説明することが難しいので、具体例を持ってご説明します。


まずは手始めに、先ほどの謎ツイートをNodebaseで表現してみましょう。

習うより実際に触っていただいた方が早くご理解いただけると思うので、細かな説明ではなく、簡単にご説明しますね。

画面左側が元ネタを貼る場所です。ダイアグラム(図形)に落としたい文字を選択すると、画面右側にダイアグラムが出来上がります。それぞれのダイアグラムは矢印や線で繋ぐことが可能です。

謎ツイ


要するに、このツイートで一番言いたかったことは「多数決で定義された寛容から逸脱したモノ/コトは、民主主義社会では看過される」ということのようです。知らんけど。


さて。


一個人のツイートを深堀してても仕方がないような気がするので、次は、皆さんがとっつき易い文章を構造化していきましょう。

一休さん『口と手』を構造化する


この「Nodebase」を使って、Co-Liftメンバー複数名で簡易的な同じ文章を構造化してみようと思います。

・文章を構造化するとはどう言うことか?
・簡易的な文章でもアウトプットに違いは出るか?
を見る実験です。


せっかくなので、それぞれの個性が出そうなメンバーに参加してもらいました。


サキ:Co-Liftのデザイナー
カンタ:Co-Liftの共同代表
ミドリ:Co-Liftのマーケター
の3名です。


デザイン、マーケティング、開発のバックグラウンドがある3名で一休さんの構造化にチャレンジします!

サキ/カンタ/ミドリ



題材は、誰もが一度は触れたことがあるであろう名作『一休さん』です。


多くの方が知っているであろう「このはしわたるな」や「びょうぶのとら」だと、そもそものお話を知っているが故にバイアスが掛かってしまい、各人の違いが出ないだろうということで、「口と手」というお話にしました。


口と手

 さて また 一休さんの とんちばなしに、うつりましょう。
 ある日の ことです。おしょうさまが、一休さんを よんで、
「しゅうけん、ほんどうの おとうみょうを けして きなさい。」
 と、いいつけました。
「はい。」
 一休さんは すたすたと、ほんどうに いって、ふっ ふと、おとうみょうを ふきけしました。
 すると、これを みていた おしょうさまが、また、
「しゅうけん、しゅうけん、ちょっと おいで。」と、よびました。
「はい、なんで ございますか。」
 一休さんが おしょうさまの まえに くると、おしょうさまは、
「しゅうけん、いま おまえは なにで おとうみょうを けした?」と、ききました。
「はい、口で ふきけしました。」
「それは、いけません。口は いろいろな ものを たべるところです。口の なかは きたなく なっています。その口で、おとうみょうを ふきけしては、ほとけの ばちが あたります。おまえも もう、まるまるの 子どもでは、ありません。そのくらいの ことは おぼえて おきなさい。」
「…………」
 はい、と こたえるかと おもいのほか、一休さんは いかにも わからない という かおつきで、
「では、おしょうさま、おきょうも 口で よんでは なりませぬか?」
「なぜじゃ。」
「ただいまの おはなしですと、口は きたないから おとうみょうを ふきけしては いけないと おっしゃいましたが、その きたない 口で、とうとい おきょうを よんでは、なおさら ほとけの ばちが あたりは しないか、と しんぱいです。」
「うむ、なるほど……。」
 おしょうさまも、これには へんじの しようが ありません。
 しかし、これは けっして へりくつでは ありません。どんな ことも こういう ぐあいにして、わるいところが あらためられて いくのです。

青空文庫より 五十公野 清一『一休さん』


それでは、あえて回答者を伏せた上でNodebase上の回答を見ていきましょう。デザイナー、開発者、マーケターの誰が答えたか、想像しながら読んでいただければと思います。


Aさんの回答

A「まずは、一度流れでババッと読んでから、作業に取り掛かりました」


A「一休さんが口でおとうみょうを消したことで、おしょうさまに叱られたということなので、キーとなるのは”口”だと思い、口を起点にまとめています」

「おとうみょう」に関するまとめ。
ちなみに「おとうみょう」とはロウソクのこと。



A「さらに読み進むと、おきょうも口で読むのはバチが当たるんじゃないかって一休が疑問を持つという話なので、おきょうでまた一つのブロックを作り、口を起点として纏めました」

おきょうに関するまとめ


A「最後に、口でやって良いことと悪いことの矛盾を突くことで、この話の結論を出しています」

結論


A「『口と手』というタイトルなので、「口」と「手」でそれぞれ纏めたダイアグラムを作ろうと思ってたんですが、見事にその期待が外れまして。いつ「手」が出てくるんじゃい!と思いながら進めていたら時間も足らなくなり、中途半端になってしまいました」


Aさんは、タイトルの「口と手」から「おとうみょうは手で消すべきだ」という和尚さんのお説教があるものだと思い込んでいたようで、それがないことで混乱してしまったようです。

さて、お次はBさんの回答です。


Bさんの回答

Bさん「まず、全体を読んだときに事実と主張に分けられるなと思ったので、分けて書いています。なお、人物は八角形、状況は丸で表現し、その中でも重要な状況は青く強調して表現しています」

B「ロウソクを口で吹き消したことで和尚様に怒られたが、その汚い口で尊いお経を読んでは、なおさらバチが当たるのではないか?というのが一休さんの主張です」

主張のまとめ



B「さらに、一休さんの主張のきっかけとしての出来事を、このようにまとめています」


できごとのまとめ


Bさんは、事象と主張に分けた上で、主張を先にまとめたというのが特徴的ですね。

最後はCさんです。

Cさんの回答

C「まず全体をバッと読んで、不要なところは削ぎ落としました」

C「「口は汚いからそれでロウソクを消すという行為は間違いである」という和尚様のお小言を、パッと一休さんが瞬時に「お経も口で読んではなりませぬか?」と言い返したところにこの物語の面白さがあると思ったので、それを纏めました」

和尚様と一休それぞれの主張を中心としたまとめ



Cさんは、この物語で最も言いたいこと(人と人の関係の面白さ)に集中して、ダイアグラムを組んでいます。


ABCそれぞれの特徴


同じ題材『一休さん 口と手』で、文章を構造化してみましたが、見事に三者三様の結果となりました。


Aさんはストーリー重視


Bさんは事象と主張の分離


Cさんは人と人との関係を重視


さて。


デザイナー、開発者、マーケター



それぞれのバックグラウンドがあるとお伝えしましたが、誰がどのダイアグラムを作ったか、お分かりになりましたでしょうか?



正解はこちらです!


なんかそれっぽい


Aがマーケターであるミドリ作。
具体ストーリーを重視しています。タイトルから勝手にストーリーを期待して、混乱するあたりも特徴が出ています。

Bがカンタ作。
事象と主張をキッチリと分けた上に、聞いてもいない凡例から喋り出すところがモロに癖が出てましたね。

Cがデザイナーのサキ作。
余計な情報はあえて取り除いて、一番言いたいことを端的にまとめるのは、さすがデザイナー。


アウトプットは人によって異なる

ここまで読んでいただいてお分かりの方もいらっしゃると思いますが、どれが正解ということはありません。それぞれがどのように頭の中で文章を解釈して、まとめ上げているかということなので、人によって違いがあって当然なのです。


Nodebaseで文章を構造化するということ


Nodebaseは、頭の中で考えていることや難解な文章を、端的にまとめ上げるのに向いているツールです。


では、どのような文章をNodebaseでまとめると分かりやすいのでしょうか?


ミステリー小説などは向かないかもしれません。


カンタのように先に結論を書き出す人がNodebaseを使うとこうなります。

犯人はヤス!

ミステリー小説のように行間を楽しんだり、ストーリーを楽しんだりする文章は、構造化にはおそらく向いていません。


このnoteで最初に触れたように「要は何を言いたいの?」と、文章を整理したい時に活用いただきたいので、例えば、規約や契約書など、法律的な文章をまとめるのに便利にお使いいただけると思います。


(あ、今であれば選挙期間中なので各政党の公約をまとめてもいいかもしれません!)


ちなみに、


Nodebaseは文章を構造化することに特化して機能を削ぎ落としているので、パワーポイントのように絵を描く機能は必要最低限に止めています。

そのため、パワーポイントを使い慣れている方には、若干物足りなく感じられるかもしれません。


それでも、「難解な文章ってどう整理すればいいんだろう?」とか「もっと簡単に自分の言いたいことを整理したい」といったお悩みを抱えている方はぜひ、Nodebaseを使ってみてください!!


Nodebaseのプロダクトページはこちら。


Twitterアカウントも、もしよろしければフォローしてください!


今はまだ、プロダクトを磨き上げている途中なので招待制でやらせてもらってます。

ご興味のある方はぜひ、こちらから招待メールを受け取ってください。使っていただいてフィードバックをいただけると尚嬉しいです!


(7/8追記)一次募集の締切終了について


我々の想定をはるかに超えて、β版のお申し込みをいただいており、一次募集を2022年7月7日 17:00で締め切らせていただきました。
多くのお問合せ、申し込みをいただき、ご期待いただいている中でお待たせしてしまい恐縮です。

締切前にお申し込みいただいている方には、順次、招待メールをお送りしておりますのでもう少々お待ちいただけますと幸いです。

また、招待メールのリンク先につきましても一時「Not Found」が表示されるエラーもございました。7/8 8:00現在、当該エラーは解消しております。


予想を上回るお申し込みを頂戴し、本当にありがとうございます!
多くの方に興味を持っていただけたこと、我が子の晴れ舞台のように、社内皆で喜んでいます。

プロダクトのブラッシュアップも引き続き頑張りますので、応援よろしくお願いします!ご招待メールを受け取った方は、ぜひ使ってみて感想をお寄せください。

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本日も読んでくださいましてありがとうございました!
もうすぐ七夕ですね。
私の今年のお願い事は「健康な美ボディを手に入れたい(1年ぶり6回目)」です。

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