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その5「自分の死と向き合う」

親を施設に預ける算段がつき、介護がひと段落ついたんで、遠くに行きたくなってたまたま大阪で開催されていた「自分の死について備える、考える」という終活講座に参加しました。(いや、ふと行きたくなっただけですよww)
20人前後で、講師が投げかける言葉から、自分が死ぬ時にどうしたいのか?をじっくり考える時間でした。

その後、死ぬ前にしたい事リストをツラツラ書いてみた時に最初に書いたことが、
「女性と付き合いたい」
でした。

いや、マジで?って自分ツッコミ自分ボケしたぐらいにびっくり。
そこからは芋づる式に
→ 女性と付き合う → 将来一緒に暮らす→ 夫とは別れるべき→ 実は夫の家族・親戚との付き合いしんどい、に辿り着きました。

そうか、両親の介護も同居もなかったら、長男である夫の親戚が、もうめっちゃ遊びに来ていたはずだわ。特に夫の両親とか。
だって、すごく交流が密なんです。結婚当初から月一で実家に帰るとか、当たり前なのですよ。(遠い目)

そういえば、夫の家族は、私の妊娠中も一度アパートに訪ねてきたことがありました。(両親と同居前)
その時八ヶ月のお腹を抱えて、夫両親と義妹を接待した覚えが。私のほかは、畳に寝そべって超寛いでました。笑
足元見えない状態で接待した後は、本当に寝込みたくなるぐらい疲れました。妊婦の時でさえその感じだと、生まれたらどんだけ来ちゃうんだろうって、かなりビビりました。

夫との婚姻関係を続けていく上で、夫の家族との交流は避けて通れません。結婚当初、私は夫の家族が非常に「仲がいい」ことに戸惑いがあったんです。
というのも、両親と私は仲がいいとは言えない関係だし、母は父への不満を毎日私にぶつけていたような家庭だったから。
仲がいいこの人たちってすごい!これが日本の理想の家族ってやつなのね!この中に私も入れてもらわないと!って健気に思ったのが、無理の始まりでした。心の中では、「良くも悪くも所詮他人。嫁が家族の輪に入るなんてできない」と思ってたのに。

夫家族とは別に、親戚の叔父や叔母は、かなり押しの強い方達でした。
親戚が集まると、私の席はないに等しく、アウェー感が半端ないです。ヤフオクドームでホークスと日本シリーズを戦う広島のように。

叔父や叔母が私に向かっていう言葉は、「親の面倒は見ないとね」だったり、「子供はしっかり育てなさい」。
〇〇くんの嫁という役割に対しての言葉でした。それでも、「親戚は苦手だけど、姑はすごく人格者で義妹もとても気さくでいい人」と思ってました。(と自分に思い込ませてた)
苦労人らしく、非常に大切に扱ってくれると。(そう思いたかった)

男尊女卑の世界で、理想の家族の一員になるために「姑や義妹は、私には勿体無い人たちだ。この人たちに認めてもらうよう頑張らないと」と、つい最近まで思い込んでいました。しかし、両親が施設に入り、夫の家族がこちらの家(うちの両親の家)に来るようになって、意外と「それどうなの?」と不思議な行動をとるところもあるなって気がついてきたんです。
夫も夫で、私が「両親の家を今後どうするか?」って話した時に、「借家として貸し出せば、稼げるなぁ」とまるで自分の所有不動産のように言ったことがありました。

「え?うちの親への感謝とかなくない?」って、かなり引いてしまった瞬間でした。

必死になって夫家族の一員になろうとして、夫家族の常識に合わせようとしていたけど、すごく自分に無理をさせていたんだなぁって感じました。
男尊女卑地方の長男の嫁という役割を無意識にずっと演じてきただけだったのかぁ!!そこを見たくなかったのかぁ!!

介護がないままだったら、「親戚づきあいってストレスだわ」と思いつつ、日々をあんまり楽しめないまま、人生に幕を引いていたんだろうなぁ。
なんとなく人生つまんないなぁって思いながら、死ぬところだったわ。危ない。危ない。

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