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今の家、昔の家

色を通じて豊かで健康的な暮らしのご提案。
カラーヘルスデザインの中村 珠佳です。

 ●プロフィール

ひと昔前は大工さんが家を造っていた時代があり、純和風の住宅が主流でしたが、高度成長期の住宅不足がキッカケで集合住宅が生まれ、60年ほど前にハウスメーカーが出来てからは、大量生産される工業製品を組み立てて作る住宅に変わりました。

私自身も生まれた時から集合住宅に住み、最近まで特に建材について意識するようなことはありませんでしたが、現在のシックハウス症候群や各種アレルギー、ADHDなどの症状が、住宅と関連している可能性があると知り驚いています。

私と同じように
・空氣が柔らかく、心地良いと思える空間で生活したことがない
・空氣が健康に関係していると気づいていない
という世代が増えたということです。


昔の家は襖や障子で部屋が間仕切られていたので、
人が集まるときは襖を開けて広く使い、
普段は襖で個室を作るなどして、生活スタイルや季節に合わせて自在に空間を変えられる仕組みでした。

そして、土間や縁側など、外(土や空氣)と繋がる環境にあったというのが、図面を見ているとすごくわかります。

そして使われていた建材も、無垢材、土壁や漆喰、襖や障子には木枠と紙。
障子の糊も澱粉(米)でしたよね。
どれもそのまま風化したとしたら「土に還る」材料です。

今は、工場で大量生産された工業製品を図面に合わせて組み立てて作るのが一般的です。そこに使われるのは土に還る素材ではなく、産業廃棄物になってしまう建材です。

大量の接着剤や化学物質を使い、反らない・歪まないなど、クレームが出ないように作られたフローリング材や壁紙(ビニールクロス)で囲まれた生活は、レインコートを着て生活している状態と同じ。

ビニール素材の服と麻や綿などの服とどちらが楽ですか?
ということですね。

「地に足をつける」という言葉があるように、土や空氣と切り離された住宅は、精神的に不安定な状態を作ってしまったり、またタワーマンションのような高層階に住んでいる子どもたちは、場だけではなく環境や生活スタイルの影響もあると思いますが、華奢で体力のない場合が多いと聞きます。

私たちが地球の一員(一部)だと考えると、自然環境と切り離された生活が、心身にとって何らかの影響を及ぼしていると考えるのが自然です。

特に、塗り壁材のマシュマロタッチ®︎を扱うようになってからは、建材にも目が行くようになり、室内の空氣の質が昔とは大きく違うと気付かされました。

マシュマロタッチ®︎とは?


現在も賃貸マンション住まいですが、退去時の現状復帰に腹を括り(笑)一部の部屋にマシュマロタッチを塗りました。

寝室は全ての壁と天井に。塗った後の睡眠の深さや身体の楽さは想像以上でした。レインコートの家から森林浴の家に変わったのです。体感するって大事ですね。

空気の気は訓読みすると「いき」と読みます。
マスクや現在の環境下ではみんな呼吸が浅くなっているそうですが、呼吸が深くなるだけで正直これほど変化があると思っていませんでした。

今では高気密高断熱、エコ住宅などがしきりにアピールされていますが、これらの住宅が身体に及ぼす影響を考えると心配です。

一方で若い世代やリタイア組は古民家を購入して地方で暮らすという選択肢も増えつつあるようです。リフォームでビニールクロスを採用せずにマシュマロタッチ®や昔ながらの土壁などにして欲しいなと思います。







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