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永遠の化学物質

我が家のフライパン事情

以前からなるべく使わないように心がけながらも、夫にテフロン加工のフライパンと鍋を処理したいと伝えて、8月末にその代替品を購入した矢先、夫が一冊の本を購入していました。

それがこれ↓

「消された水汚染」諸永裕司著

数年前から国内外で話題になっている「PFOS(ピーフォス)
・PFOA(ピーフォア)」と呼ばれる、有機フッ素化合物。

有機フッ素化合物は、焦げつき防止フライパン、防水スプレーや雨具、ハンバーガー等の包装紙、半導体や自動車製造の過程での使用、そして自衛隊や消防、空港で使用する泡消火剤、大きな駐車場の屋根に備え付けれられている消火設備のタンクなどにも含まれていて、種類は6000種類にのぼるとも言われています。

永遠の化学物質と言われる所以は、水や油をはじき、熱に強く、自然界でほぼ分解されないため、人体や環境中に長く残るから。いつまでも減衰せず蓄積されていくので、体内に入ったものも解毒や減衰に時間を要するからです。

この本は、ジャーナリストが有機フッ素化合物の調査について経緯や問題提起を書籍にしたもの。

この本の冒頭は、映画の話からスタートします。

本を読む直前にこの映画についての情報を得ていたこともあり、いきなり本の冒頭に映画の話が出てきて驚いたのと同時に、「見なさい」のメッセージだなと感じてすぐに視聴。数ある本の中からこの本を選んだ夫の感覚もすごいと感心。


アマゾンプライムでも観れます。
ダーク・ウォーターズ~巨大企業が恐れた男


この数年の状況で、メディアの在り方や政治について、改めて考えたり調べたりするようになってわかったのは、私たちに(意図的なものを含め)「知らされない事」がとても多いということを今回も本や映画で再認識しました。

こういう映画が普通に企業名を出して公開上映されるアメリカの懐の深さはすごい!日本だとミニシアター系の上映が限界かもですね。


それらの有機フッ素化合物が使用され、その排水が土壌に染み込み地下水路を通って、取水井戸などから私たちの飲料水や調理用の水として今も使用されているのが現状のようです。

また、SDGsの一環で脱プラスチックを謳い、竹ストローや紙ストローを見かけるようになりましたが、竹ストローや紙ストローのほうがプラスチックのストローよりPFOAが多く含まれているという結果が出ていると、先日、崎谷先生のFBでも見かけました。

有機フッ素化合物は、建築業界のF☆☆☆☆と似た構図です。
シックハウス症候群の対策として2003年に設定された「F☆☆☆☆」も化学物質を規制するものですが、10万種以上あるうちのほんの数個に対しての規制。今回のALPS処理水も同じニオイがするのは私だけでしょうか?

水も空氣も生きる過程で無くてはならないもの。安全で安心できる環境づくりは私たちも知識をもって行動していく必要があると思います。

空氣をきれいにする塗り壁材「マシュマロタッチ」


そして、この本の著者の諸永裕司さんの講演が今月開催されるようです。
オンライン視聴と見逃し視聴も出来るみたいなので、気になる方はぜひ。

https://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g2206090014394/

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