#相互題詠やってみた
きっかけはTwitter(新X)のフォロワーのツイートから、こちらのnoteを拝読したことでした。
相互題詠について詳しくはこちらの記事で解説して下さっているので見てもらえたらと思うのですが、まとめると、2人以上でそれぞれお題を提示し、相手から与えられたお題で短歌を詠むという企画。
主に2種類のパターンがあって、お題の単語を何かしらの形でうたに入れるものと、それをテーマとして詠むもの。
お相手は先述の記事をおしえてくれたフォロワーのゆずちゃん!今回は後者でそれぞれ5首、ということになりました。
提示されたお題は「宝物」。
考えている時間も相手のうたを見る瞬間もほんとうに楽しくて。せっかくなので、記録ついでに解説を書くことにしました!
置き去りの勿忘草を砂糖に漬けたどこにも飛んでいかぬよう
→忘れないための[宝物]
自担、手越くんのことを思い浮かべながら詠んだ1首目。
手越くんはあのときどんな気持ちで、と想像するたび、NEWS全員で作詞作曲した楽曲「クローバー」が浮かんできます。
下記が手越くんの作詞・歌唱パートの一部です。
この歌詞を書いたとき手越くんはすでに「さよなら」を決めていました。でもコロナの影響によりコンサートで本人が歌うことはかなわないまま、飛び立っていった。
でも手越くんってさみしがりやじゃん????
だからこんなにも愛情だらけの言葉を遺していったということは、「自分がいたことを忘れないでほしい」って気持ちもあったんじゃないかなって思うんです。
勿忘草の花言葉のひとつは、「私を忘れないで」。
手越くんが心からグループを大切に思っていたこと、最後に置いていった願いをいつまでも新鮮に思い出せるように保存しよう。…という"正"の感情と、手越くんは飛んで行っちゃったけど、これだけはどこにもいかないように宝箱の奥底しまっておかなくちゃ、という"負"の感情の2つを込めています。
いじらしくて、たまらないね。
星屑を食んだらきっとこんな味またひとつ恋を仕舞う夜
→未来の[宝物]
手越くんのことは今ももちろん大好きなんですけど、わたし昨年ついに(ついに?)加藤担デビューしまして。
シンプルに絶賛新規ハイの恋心をうたっています。
NEWS担10年目だから10年加藤さんのこと見てきたはずなのに、知らない顔が多くてびっくり&たのしい~~~!を「星屑」に落とし込みました。
加藤さんはわたしにとって未来をくれる人で。今はまだ新しい恋だけれどいつか大きな愛になって、加藤さんがだいすき!って気持ちがかけがえのない宝物になる。
そんな"予感"のうたです。
きらめきのはざまで降りしきる白雨、触れれば愛しい記憶のかけら
→過去の集合体としての[宝物]
まぶしく白い光とセットでわたしは手越くんを思い浮かべるので、主に彼のことですが、もう戻ることのできない"あの頃"すべてにも向けています。
たとえばコンサートで楽曲を聴いたとき、ああこの時こんなことがあった、あんな気持ちで応援してた、って思い出すことがあると思うんです。
その瞬間ふいに時間の流れがゆっくりになって、光の海の中、思い出がぽつりぽつり降りはじめる。
そんな感覚を言葉にしてみました。
思い出が過去を未来につれていくたとえばそこにきみがいなくても
→タイムカプセルとしての[宝物]
増田さんが「NEWSとチームNEWSは死ぬまで一緒!」なんて言ってくれて、どれほど安心したか。
でも、たとえそうだとしても、順当にいけば彼らはわたしより先に空の向こうへいってしまう。
考えるとかなしくてかなしくて、そんな世界で生きていけるんだろうかって今のわたしには想像もつかない。失うものはこれからもどんどん増えていって、どう足掻いても取り戻せない。
だけど3首目みたいな感覚になったとき、わたしがこの宝物たちを抱きしめて忘れないで生きていくことができたなら、たとえ未来に愛するアイドルたちがいなくてもそれは本当に「失われた」訳じゃないのかもしれないって思ったんです。
今度はわたしが未来に彼らを連れていくために。自分のことも大切にしたいなあと、そんなことも考えながら。
序章に書き足したアンダンテ瞬間もすべて掬いあげたかった
→[宝物]への後悔と祈り
正直これを5首目にしたのはよくなかった………………………………作品全体として………(ガチ反省)
「Happiness」しかり、アイドルってよく走っていくからついてきて、みたいな言い回しをするじゃないですか。わたしも例に漏れずそんなアイドルがだいすきで、もう「がむしゃらに突っ走る」とか「駆け抜ける」とか言われるとウワーーーー!後方支援は任せとけ!!(健康に気をつけてね!?)って大興奮しちゃうんですけど。
でも、もっとゆっくり、のんびりでもよかったんだよって。
具体例を挙げるとNEWSなら24時間テレビとか「BLUE」の発売時期、単純に嵐がいちばん忙しかった時期とか、追いかけることに夢中で一瞬一瞬のことまで覚えていられなかった。もっとたくさん、色んなことがあったはずなのに。
落としてしまった宝物たちのことをときどき思って、なんでもっと大切にしてこなかったんだろうって後悔する。どうしても手からこぼれ落ちてしまうものがあることは分かっているけれど、それでも、もっとわたしがひとつひとつ大切に仕舞っていたらと思わずにいられない。
だからこの先はどうか「歩く速さで」。
ぜんぶ未来に持っていけるくらいのスピードで、なるべく長く愛させてね、という身勝手な祈りのうたです。
まとめ
長文読んで下さりありがとうございました。
冒頭でも書いたけどめっっっちゃくちゃ楽しかったし、本当にやって良かった……!!
「宝物」って凄くわたしらしいお題をもらったので、改めてわたしにとっての「宝物」ってなんだろう?って考えて、いまアイドルたちに抱いている気持ちをすべて込めることができました。
細かくこだわって詠ませてもらったからどれも気に入ってるけど、2首目と3首目が特にお気に入りです。
アイドル短歌である必要はないみたいなので、もっと広まったらいいな!たくさん読みたいです。ご興味ある方はぜひ……!
わたしもまたやりたいのでお気軽にお誘い下さい~~!!
↓ときどき短歌を投稿しますhttps://x.com/colorful2311?t=zoiR673SgqupZxN9T6krTg&s=09
↓今回のお相手の作品と解説もぜひ!
(お題は「再生」を提示させてもらいました)
https://twitter.com/mmty__1/status/1762111513710735588?t=jmMzfWW9fJu2bBf1QPyIbw&s=19
きっかけをくださったゆずちゃんと鷹野さんに改めて感謝を……!
ありがとうございました♡
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