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あなたにできることが、私にはとても難しくて

相も変わらず、仕事のことで悩んでいる。

働くということ、それは例えば、四角い箱にはみ出さずに入りなさい、と言われているようで。
一生懸命に箱に体を合わせようとすればするほど、ああ、指先が出てしまって、それを注意されて、より一層がんばって体を縮めようとすると、かえって腕とか足とかが、よりいっそうはみ出してしまって。

どうして、周りの人はみんな、上手に箱に入れるのだろう。

どうして、ほかの人はみんな、「まっとう」に見えるのだろう。

自分にとっては、無理な体勢にならないと、箱に入ってはいられない。それでも平気な顔を保てるように、気を張りつめて、息をひそめる。ほかの人と同じく入れてます、大丈夫です、というように。

このままではきっと、自分が自分ではないなにか別物になってしまう、という予感がする。
箱の形にかたく成型されてしまったら、もう戻れない、あるいは、戻るのにとても時間がかかる。

どうして「ふつう」になれないのか。
というより、どうして「ふつうになれない」自分を許容できずに、まっとうらしい、「ふつう」(のなかでも上澄みの方)を目指してきてしまったのかな。

走って、走って、息が続かなくなって、倒れこんだ春先。
その後また歩いてきたつもりだったけれど、どうやら歩きもだめみたいだ。

ほかの道をさがそう。

こういうとき、いつも話を聞いてくれる友だちがいる。
人の温かみに、なにか繋いでいくことができる人間になれたら。

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