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ビデオ会議用のカメラ案

仕事の打ち合わせや職業組合の会合でTeamsやZoomを使用するようになり、大学の授業もオンラインになって、すっかりビデオ会議も普通になりました。そのための機材としてノートパソコンではカメラは画面の上にあり、デスクトップパソコンも後付けのWEBカメラは上につけるようになっています。でも、それではテレビ会議の間、相手の顔をしっかり見れば見るほど、目線は下を向いてしまいます(もちろん慣れた人ならカメラに向かってカメラ目線で相手に語り掛けることもできるでしょう)。今回はそれを解消できないか考えてみました。

どうやったかというと(毎度ですが)簡単な力業です。カメラを画面の真ん中に持ってくるのです。

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購入時期は外出自粛期間だったこともあり、カメラの注文はネットで探しました。条件としては、一般的なWEBカメラと同等の性能がある、なるべく小さい、USBでPCに接続できる、その上でなるべく安くとしました。本体の大きさに関する情報は詳しく書いていない製品も多く、あれこれ迷いましたが、結局正面からの投影面積が一番小さいと思われる、基板にカメラがそのまま載った製品を購入しました。

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基板とカメラ、配線しかありませんが、PCにつなげばカメラとしてすぐに認識しますので、必要なことは固定する方法を考えるだけです。画面の真ん中に持ってくることを考え、カメラ正面から見たときに画面をふさぐ面積が最小になるように基板固定用の部品を3Dプリンターで作ります。高さ方向は上から釣るか、下から支えるか検討して、安定性や柔軟性を考慮して下から支えることにしました。その部分もできれば最も細くしたいのですが、会社に良い材料がなく、代用として正方形断面の透明アクリル棒を利用しました。アクリル棒の向きは実験的に45度斜めにしています。そのまま正面にするよりもケーブルが見えにくくなるようだったので、面白がってやってみました。下の台座は会社にあった使わない試作機の板金部品を利用してクリップでとめただけです。もっと凝ってもいいのですが、今のところ手間は掛けずに済ませます。

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結果はまずまずかと思います。画面が大きい中の小さな面積とはいえ、正面に画面の見えないエリアがあるので、自分の顔を映してみても、正面を向いているような向いていないような。。。顔を正面に持ってくるとカメラで顔が隠れ、少し横にずらすと、目線も横にずれてしまい。。。少し微妙な感じはありますが、下を向くよりは良いとしましょう。会議の相手の方はどのように感じているのか、機会を見つけて聞いてみます。

IMG_3455顔ぼかし

モニターに映っている画像はMicrosoft Teamsの製品紹介動画を再生している状態です。

相手はどのように思っているか不明ではありますが、テレビ会議用のカメラとしたときには、思っていたより使えます。テレビ会議の画面は左右2分割、田の字の4分割が多いので、ちょうど境目に配置できます。9分割だったとしても、画像の境目に少し調整すればよいだけです。手間があるとすると資料の共有画面になっているときです。だいたい見えたらよいときはそのままにしておき、しっかり見たいときはカメラを少しずらすか、カメラをモニターの外までずらします。その動作を行いやすいように、カメラを支える足から手元まで伸びるハンドルを付けたいですね。

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こちらも映っている画像はMicrosoft Temasの製品紹介動画を再生している状態です。

この状態でうまく使っていて成功しているように書いていますが、実はもう一つカメラを買っていて失敗しています。カメラ部分を極力小さくしたかったので、隙間や細いところの映像を見ることができるフレキシブルカメラも試しましたカメラ部が小さくなり、カメラの収まりとしても何とかなりそうだったのですが、30万画素しかないため画質が悪すぎました。画角も広すぎてテレビ会議向きではありませんでした。でも、この大きさより少し大きい程度でWEBカメラとして使える絵が出せるカメラがあればすごくいいと思います。

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このカメラは私の家族が水槽に突っ込んで岩陰にいる魚を観察したり、カメをカメ目線で見るカメラになったりと、その適した用途には活躍しています。


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