見出し画像

#35 子どもを変えたいならまずは自分を変えよ

どうも。こみっくです。

教員という仕事をしている以上、「あの子を変えたい!」と思うことありませんか?
「あの子を授業で振り向かせたい!」
「あの子が鉄棒ができるようにさせたい!」
「あの子の困り感を取り除きたい!」
など…ですかね。

語弊を恐れずに言うと、子どもを始めとした人を変えることは非常に難しいと僕は思っています。
なんなら、「あの子を変えたい!」という教師の思いはおこがましいとすら思うことがあります。

ただ、ですよ。
あなたはなぜ教員になったのでしょうか?
「小学校の時の先生に憧れたから。」
「子どもが好きだから。」
色々理由があると思います。
でも、教師が働く上で心の奥底にあるのは、
「子どもたちが成長してほしい」という願いだと思うのです。
これは、「子どもたちが変わるのを見たい」という思いがあるからこその考えなのかもしれません。

先程僕は、「おこがましい」という表現をしました。
しかし、教師である以上子どもが成長してほしいと思うのは当然であり、それをサポートしていくべきであると僕は思っています。

でも、人を変えるのは本当に難しい。

つい先日まで「最高の教師」というドラマが放送されていました。
主人公の高校教師は高校3年生のクラス担任。
卒業式の日にクラスの生徒の何者かから殺されてしまいます。
主人公が気がつくと、なんと卒業したはずの生徒たちが教室にいて、自分は教団に立っている。
日付を確認すると、高校3年生の生徒たちと一緒に過ごしたはずの始業式の日でした。
主人公は人生2周目に突入してしまった…。
そんなドラマです。

このドラマで主人公はクラスの子たちを変えるべく、「なんでもやります」と教室で宣言。
回を重ねるごとに主人公のおかげもあって生徒たちがどんどん変わっていく。

ただ、実際の教育現場で子どもたちを変えようとするのはすごくパワーがいることだと思います。

ただひとつ、子どもたちを変える方法があるとするなら、それは「自分が変わること」だと僕は思います。

子どもたちに「ちゃんと掃除しよう」と言うなら、まずは自分が変わる。
つまり、自分がやってみるのです。
子どもたちに「暴言をなくそう」と言うなら、まずは自分が変わる。
つまり、自分がポジティブな言葉を発し続けるのです。
子どもたちに「笑顔を忘れずに」と言うなら、まずは自分が変わる。
つまり、自分が笑顔を絶やさずに過ごすのです。

人を変えるより、絶対自分を変えたほうが簡単だし、早いんです。
自分に笑顔が増えると、子どもたちは「先生なんだか楽しそう!」と自然と笑顔が多くなります。
それがクラスにどんどん広まっていくのです。

先ほどのドラマ「最高の教師」では、主人公が卒業式の日に自分が死ぬという運命を変えるべく、クラスの生徒たちと向き合いつづけます。
1周目の人生では、彩りがなくただ時間が過ぎるのを待つのみだった1年間を過ごしました。
それを2周目の人生では主人公は大きく変えるのです。
まずは自分ができることを全力で取り組み、自分自身を変えるのです。
結局、それが生徒たちにも広がり、彼らも変わるのです。

たかがドラマ…と思うかもしれませんが、ここに大きなヒントが隠れていると僕は思うのです。
まずは自分を変えよ。
そして、それを続ける。
それがじわじわと広がり、いつかクラスみんなに浸透していると思うのです。

人を変えるより自分を変える。
それが結局人を変えることになるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?