ちょっと待った!コミュニティを意識した商品・サービス作りにたいせつな気持ち

企業やベンチャーで"コミュニティ"を導入したサービスをつくりたい!な企画やブランド戦略が立案されていたりするでしょう。

とくに上司などがビジネス雑誌や本を読んで今の時代はコミュニティだー!となっている会社は"赤に近い黄色信号の点滅"の可能性が高いです。

よくある失敗例ですが、コミュニティ化=ユーザの定着率やサービスの売り上げに即時直結すると思ったら大間違いで、ムダと思える行動や企画など経てコミュニティ化されていくものであると私は考えます。

本日はコミュニティを導入していく際の意識しておくといいことや、共通認識について言語化してみます。


コミュニティほど最初の立ち上げフェーズは草の根運動

コミュニティは作ったらすぐに浸透していくものではありません。徐々にジワジワ効果がでてくるもので、どのタイミングでそれが発揮されるかは定量化できていないのが正直なところですが、個人的にはユーザのフィードバックを可視化することが軸であると考えてます。あくまで一例ですが、私の経験上は早くて半年~1年遅くて2,3年で目や数字に見える効果がでてくるように見受けます。数ヵ月で結果でている場合は、条件が整っている場合(ある程度のユーザが定着している)が多いかな印象←かなりマレかと

いきなりコミュニティ戦略部なるものを作ってしまうと数字を軸に評価される傾向があるため、半年くらいで部署がつぶれることでしょう。コミュニティは先行投資の要素がとても強いです。

上記を踏まえ、コミュニティ=即時効果を期待するのであれば、コミュニティを意識したサービス作りはやめたほうがいいです。まずは、ここがコミュニティを意識したサービス作りの最初の壁かと

特に100%成功し、売り上げやユーザ獲得数もこれだけできるだろう!と逆算で設定してしまうとコミュニティ施策はこけます。まずは60%程度で設定することを推奨します。コミュニティほど生き物でどんな結果になるかはやってみないとわからないにつきます。まずは行動あるのみTry&err←上司もこの理解があることが前提
※やってみないとわからない部分に関しては、昨今のユーザの多様化、その時々の気持ちが時代やニュースの傾向を直で受けやすい点がひとつ挙げられます。


自分たちが売りたいモノ、サービスを心から愛してますか?

こちらはコミュニティ施策を打って行く際にとても重要な要素となります。ユーザに商品を売りたい、使ってほしいサービスを売る側である自分たちが愛着を持ち長く使いたいと感じられないのであれば、まずは自分たち自身が商品・サービスに対する思いを可視化しましょう。ディスカッションなどが有効です。※とりあえず売らなければいけない立場などで嫌々があるのであれば、まずは内部で本音をぶつけるべきです。

私が参考にさせていただいているのがよなよなエールで有名なヤッホーブルーイングさんの取り組みです。ここでは割愛しますが、気になる人はチェックしてみてください。ビールを軸にコミュニティ化している企業です。余談ですが、私はインドの青鬼をよく呑みます。


内部のコミュニティ化を意識する

こちらも継続的なコミュニティ・サービスを実行していく上で大切な要素です。特に危険なのがコミュニティ戦略部だけが取り組めばいい話ではありません。みんなで取り組むことが立ち上げ時は重要です。

イベントを企画するのであれば、社員一同で集客、イベントの準備をしていくこと、特にこれを社員一同でやる意味はユーザの顔や商品・サービスに対する思いを確認、認識することです。

ユーザに手に取ってもらい、サービスを愛してもらうこと、長くつかってもらうこと、とても大事なことですが、自分たちも同じ気持ちにならないとどんなコミュニティ施策をうったところで、ユーザの心には刺さりません。これを意識するのは特定の人だけでなく、サービスを提供する社員みなで意識し取り組んでいくこと重要です。最近の例だとドラマ下町ロケットの佃製作所があてはまりますね。



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