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マイ夏曲シリーズ

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夏っぽいと感じるオリジナル曲を集めたコーナーです。
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一服の清涼剤: ダルブーワ

急に暑くなりましたね。私の曲には、清涼剤という目的で作られるものもあります。今日紹介するダルブーワ(2022年5月30日生まれ、CNo41)もそのひとつです。2022年の発表会に出した曲で、動画にしてあります。 深海を漂う 夏、暑い日が続くと、呼吸するだけで暑苦しくなります。そんな時はなるべく小さくそっと呼吸して、余計な熱量を産生しないようにしています。そうすると自分の鼓動が感じられて少し快適になるんです。 深海をゆっくり泳いで、時々海底にお腹をつけて休む…。自分が深海

鮮やかなイメージ: Latesummer Sunset

視覚的なイメージに基づいて曲を作ることがけっこうあります。今日紹介する2014年8月12日生まれのLatesummer Sunset(CNo4)は、そんな曲のひとつです。 DTMを開始して初めての夏に作りました。夏休み、遊び疲れて気だるい、でも高揚感の残ったまま海辺を車で走っている、といったイメージです。夕焼けであたり一面オレンジ色に染まっていて、ちょうどSoundCloudの写真のような鮮やかなイメージです。特定のシーンではなく、10代の頃の、ちょっと大人に憧れていた頃を

普遍的なもの: φ in the sky

命の危険を感じるようなひどい猛暑が続きますね。暑くて動きたくないときに聴きたくなるのが、今日紹介するφ (ファイ)in the sky(CNo27、2018年6月11日生まれ)です。この曲が作られるに至った経緯と、このタイトルが意味するものを、今日は書き留めておきたいと思います。 治療と副作用 以前、抗がん剤治療の経験に関する話は何度か書きました。 ■ 副作用のつらさを紛らわすのに役立った曲 ■ なんとか治療が終わった安堵感 ■ 不吉過ぎて続きを作れなかった曲 副作

逃れられないもの:Mother water

私のオリジナル曲の中には、誰かに捧げる曲、とひそかに思っているものがあります。以前紹介した「可愛い時間」が父に捧げる曲とすると、今回紹介するMother water(CNo17)は母に捧げる曲ですが、こちらはタイトルからして一目瞭然ですね。 この曲は2016年1月18日生まれで、母の誕生日です。この日に思いついたので、母に捧げる曲にしようと思ったのだったかもしれません。本人にも伝えましたが、あまり自分の曲という認識はなく、他の曲と区別がついていないようでした。 残念ながら

つらいときの友:ゆあん

趣味で音楽を作ることには、どんないいことがあるでしょうか?  私の場合、8年半ほど作曲を続けてみて、今感じるメリットは4つくらいあります。 日々の自分の記録になる 言葉にしにくい気持ちをアウトプットできる 気分転換になる 自作の曲を聴くことで自分のペースを保てる 1はまさに日記をつけるのと同じですし、2・3はストレス発散になります。そして今回紹介するゆあん(CNo23)は、まさに4に当てはまるもので、私はこの曲に救われたと言っても過言ではありません。 「ゆあん」

東京の冬はきょとんとしている: Breezy afternoon

私は雪国育ちで、冬といえば寒く厳しいイメージがあります。今も正月などに帰郷しますが、初詣が猛吹雪で、このまま遭難するかも、というくらいひどい目に遭ったこともあります。 また、そこまでいかなくても、雪が積もってでこぼこになった道を歩くのはけっこう緊張するもので、薄着で歩いていても意外と汗をかきます。たかが歩行なのに、一生懸命にならざるをえないのです。 一方、東京の冬はとても天気が良く、果てしなく青空が続いて、キーンとした冷たい空気が清々しく感じられます。道も平らで、楽々歩け