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バッハアレンジ③:春慕

ようやく桜も満開になって、春らしくなりましたね。なんとなく浮かれたふわふわした気持ちになるのが不思議です。

今日は久しぶりに、バッハ曲のアレンジをアップします。春慕(CNo47、2023年11月26日生まれ)です。諸事情でアップするのが遅くなりましたが、桜の開花も遅れたのでちょうどよいタイミングになりました。

お聞きになるとすぐに分かると思いますが、ご存知平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番、プレリュードです。

この曲の編曲では、グノーのアヴェマリアが有名ですよね。

ハ長調で比較的簡単で、調子が悪い時でもわりと弾けるので(笑)、ウォーミングアップとしてよく弾いていました。ただし音の粒を揃えてバランスよく弾くのはけっこう難しく、速く弾いてごまかすというずるいことをしているうちに、速いスピードの曲も面白いのでは、と考えて作ったのがこの春慕です。

各小節を4倍の長さにして速いテンポで小さく演奏することで、小川がチョロチョロ流れる感じを出しています。これに合わせて、曲の冒頭には小川のせせらぎを入れてみました。

ちなみに、バッハBachは小川を意味するドイツ語だとずっと思ってきたのですが、どうも違う意味のBachらしいですね。

最初は静かに始まりますが、フルートが旋律を歌い、ホルンが引き継ぎ、ハープも加わって盛り上がっていきます。むせ返るような春の陽気を表しています。

ところで「春慕」とは何?と思うかもしれません。これは、十代の頃みた夢の中で読んでいた漫画のタイトルです。何か学園ものだったような記憶がありますが、内容はわかりません。今回の曲はちょうど春に出来上がったのと、曲の感じが春の中にどっぷり浸かるイメージなので、このタイトルにしてみました。

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