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コミュニティを立ち上げる際に考えるべきポイント

こんにちは。
コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。

先日、久しぶりにタイムチケット経由で、コミュニティの相談を受けました。

このようなコミュニティの相談の内容の多くは、「これからコミュニティを立ち上げたいと考えているのですが、どうしたらいいでしょうか?」というものです。

確かに、まだコミュニティに触れたことがない人にとっては、不安が多いところだと思いますし、イメージがつきにくい部分。

今日は、そんな「これからコミュニティを立ち上げたい!」と考えている方へ向けて、僕がコミュニティを立ち上げていく際に使用しているリストを共有させていただければと思います。
※文末にリスト貼ってます

ひとつでも多く、素敵なコミュニティが生まれていくことを願って。


考えるべきポイント

先に、コミュニティを立ち上げていく際に考えるべきポイントを整理していこうと思います。僕がいつも整理しているのが、下記のポイントです。

WHY:なぜコミュニティをするのか?
名前:コミュニティの名前
コンセプト:コミュニティを一言で表現するなら?
大事にしたい価値観:コミュニティとして大事にしたい価値観
ターゲット:どのような方にメンバーとなってほしいか?
活動内容:どんなことが生んでいきたいか?
運営体制:どんなメンバーでどんな役割?
コミュニケーションツール:どのツールを使う?
規模:何名ぐらいの参加を期待している?
入り口設計:コミュニティへ参加できる方法は?
プロトタイプのメンバー:最初に招待したい人は?

これらが整理できると、一気にコミュニティのイメージが湧いてくるはずです。

先にお伝えしておくと、ここで整理したことはあくまで仮説です。実際にコミュニティ運営をはじめていくと、整理した通りにいかないことばかりになるはず。

でも、それでいいと思っています。ここで整理する目的は、コミュニティの輪郭を持つことであり、共通認識をつくること。ひとつの基準をつくる意味でも、まずここから取り組んでみましょう。

それでは、特に気をつけていきたい部分だけに着目して、見ていきましょう。


WHY

まず考えないといけないことは、コミュニティ施策に取り組む理由です。いわば目的の部分。

ここを考えないといけない理由としては、大きく2つあります。

ひとつは、コミュニティというものは中長期的施策になるから。コミュニティとして明確な成果が出るには、どうしても時間がかかります。僕の感覚値では、早くても半年(これはかなりレア)、少なくとも数年は見ていた方がいいと思っています。

そんな取り組みになるので、「なぜ取り組むのか?」を明確にしておかないと、長い道のりを走り切ることは困難。途中でブレてしまったり、早々に退却することになってしまいます。

二つ目は、コミュニティに人が集まってくれるために必要だからです。

僕が好きな考え方のひとつに「ゴールデンサークル理論」があります。「Whyからはじめよ」という本に書かれている理論なのですが、人はWhyにこそ惹きつけられていくという内容です。

※TEDの動画もあるのでぜひご覧ください

どんなに綺麗につくったものでも、他者はそこに込められた想いや思想を見抜くことができます。それぐらい目が肥えている。なので、上辺だけでつくられたものに、人を集めていくのは無理な時代だと思っています。

だからこそ、このWhyをしっかり整理して、ここに自分達のピュアな想いを詰め込んでいくことが大切になります。


大事にしたい価値観

コミュニティにおいて、大事にしたい価値観はとても大きな役割を担うと考えています。

実際の例を、先に見ていきましょう。
僕がコミュニティマネージャーをしている「Wasei Salon」では、こちらの5つをあげています。

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また、もうひとつコミュニティマネージャーとして入っているトランジションコミュニティ「グリーンズジョブ」では、こちらの価値観を掲げています。

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このように、このコミュニティで活動していくにあたり、何を大切にしたいのか?何を大切にしていこうと考えているのか?を表しているのが、「大事な価値観」になります。

ここに書かれたことが、その”コミュニティらしさ“やコミュニティの文化を築いていく種になると考えています。

また、コミュニティに合っている人・合っていない人を判断する基準にもなってきますので、丁寧に整理していくことをオススメします。


運営体制

運営体制の部分はコミュニティの心臓となるため、とても大切になるポイントです。

無理なく運営していくためには、ひとりに依存する形ではなく、複数人での運営チームを作れるといいと思います。

いわゆるオンラインサロンの例で考えていくと、大きく2つの役割が存在します。(これ以外の役割をつくるコミュニティもあります)

コミュニティオーナー
コミュニティマネージャー

僕はこの2つの役割の違いを、「プロデューサー」と「ディレクター」の違いとして捉えています。

コミュニティオーナーは「プロデューサー」的役割になり、コミュニティマネージャーは「ディレクター」的役割になっていきます。

また、コミュニティマネージャーは可能であれば2名いた方が、健全な運営ができると考えています。1名だと負担が大きく、疲弊してしまうケースが多く見受けられ、2名がちょうどいいバランスだからです。

もちろん、リソースや予算の問題があると思うので、これはあくまで理想なイメージです。ただ、いいコミュニティにはいいチームが存在するのは、間違いありません。

この辺の話は、こちらのnoteにまとめていますので、よかったら覗いてみてください。


入り口設計

コミュニティにおいてかなり肝な部分が、この入り口設計です。

メンバーの方がどのようなステップで、コミュニティに参加してもらうか?を考えるということなのですが、この設計次第でコミュニティマネジメントの難易度がかなり影響してきます。(曖昧な設計にしてしまうと、とても難しいコミュニティ運営に…)

設計の施策としては

・アンケートに答えてもらう
・参加費を設定する
・説明会に参加してもらう
・参加課題を提出してもらう
・紹介でしか参加できない

など様々。
複数の施策を組み合わせてみるのも、かなり有効な手段だと思います。

ここで考えなくてはいけないことは、「いかに不一致をなくせるか?」という点です。

コミュニティには、必ず「合う人」と「合わない人」が存在します。これは仕方のない話なので、無理やり合わない人に入ってもらうことを諦めて、いかに事前にその判断ができるか?を考えるのが健全だと思います。

お互いに「このコミュニティ・人は合う」と判断できるために必要なステップは何か?その観点で設計できると、いい入り口が築けると思います。

ちなみに、Wasei Salonではこの3つがステップになっています。

①情報量の多いLPを読んでもらう
②事前アンケートに答えてもらう
③主催イベントに参加してもらう

その結果、Wasei Salonでは炎上などのいざこざが起きたことは一度もありません。


最後に

このように、コミュニティをはじめていくには考えなくてはいけないことがたくさんあります。

それもやりながら試行錯誤して、少しずつ形になっていくものなので、型にはめすぎるのも良くない性質も持っているのでまた難しい。

だから「正解はない」という表現がよくされると思いますし、僕はそれがコミュニティの醍醐味だと思っています。

このnoteがコミュニティをこれから着手される方にとって、何かの参考になりますように。


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