コミュニティマネージャーはなぜ必要なのか?
こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。
僕はこれまでさまざまなコミュニティの運営に関わってきていました。コミュニティによって特徴も異なるし、運営体制も多様です。
実際に世の中的にも、”コミュニティ”と呼ばれる空間の数がどんどん増えていきているように感じています。僕の周りの方からも「コミュニティに関わっている」という声もよく耳にするようになりました。
コミュニティを話していくと、世間的にイメージされるのが”コミュニティオーナー”の存在です。インフルエンサーの方がコミュニティオーナーとなり、何千何万人という規模のオンラインサロンを運営する事例もかなり増えていますよね。
そんな方々がコミュニティの重要性を説く記事も珍しくないからか、「コミュニティ=コミュニティオーナー」のイメージを持つ人が多いように感じます。
すると、時々耳に挟むのが、「コミュニティオーナーはいるけど、コミュニティマネージャーがいない」コミュニティの存在です。コミュニティオーナーという存在がいれば、コミュニティが回っていくという大きな勘違いをしている方が一定数いらっしゃるようで。でも、そういうコミュニティに限って、うまく回っていないケースが多い。
その状況はあまりよろしくないなと思い、今回はコミュニティマネージャーがなぜ大事なのか?を書いていきたいと思います。
コミュニティオーナーだけでは環境は整わない
そもそも、コミュニティマネージャーの役割とは何か?
僕は
ことだと定義しています。
主に環境を整えていく存在なんですよね。そのために必要なことは、細々したことでも実践していく。イベントやったり、オンラインコミュニケーションをしたり、発信をしたり、個別のやりとりなどなど。
コミュニティオーナーのような存在は、コミュニティ全体のビジョンを示したり、プロデュースしていく役割はあるものの、こういった細々した部分には基本着手しません。というより、対応しきれないというのが事実。
あまり細々な対応をしすぎると、コミュニティオーナーに依存する人が現れたり、コミュニティオーナーとしての役割を果たしにくくなる恐れがあるからですね。
そうなってくると、コミュニティマネージャーがいないコミュニティは、”雑草が生えまくっている庭”のようなもので、そこに集まりたいと思える人がいない環境をつくってしまいます。
その環境をしっかり整え、メンバーが自然と「遊びたい!」と思える空間をつくるためにも、コミュニティマネージャーという存在は必要不可欠なのです。
メンバーとの関係性が神格化してしまう(宗教化)
コミュニティマネージャーがいないコミュニティに起こりうる、もうひとつの懸念事項は「神格化」が起こってしまうことです。宗教化と表現してもいいかもしれません。
要は、”そのコミュニティにおける正解になってしまう存在がいる”という状態になってしまいます。
一見問題がないように思えますが、あまりに宗教化するとコミュニティにおいて様々なデメリットが生まれてしまいます。
・正解以外のことができなくなる
・コミュニティにおける多様性がなくなる
・1対nの構造になりやすい
・義務感が発生しやすい
などなど、コミュニティ運営をしている人なら、これらの危険性が理解できるかと思います。どのデメリットも、一歩間違えればコミュニティを腐敗させてしまう要因になるものばかり。
逆に神格化に走るコミュニティもあり、それはそれでいいとは思いますが、個人的にはオススメできないなぁと思っているのが正直なところですね。
より身近な運営メンバーの存在が安心感を生み、共創へと繋がる
コミュニティマネージャーという存在は、コミュニティオーナーとメンバーの架け橋になっています。
オーナーの「こういう場にしていきたい!」といった声を、しっかりメンバー目線で捉えて、コミュニティ全体に馴染ませていくような役割ですね。
そういう存在がいると、いちメンバーとしてはとても安心することができると思うんです。
最初は皆さん、あらゆる不安を抱えながらコミュニティに入ってきてくれます。その不安をひとつずつ取り除いていくことは、コミュニティマネージャーとしてやらなきゃいけないことのひとつ。
その積み重ねでメンバーは安心感を感じてくれて、より活発なコミュニティ活動へと繋がっていきます。
表現を変えると、点と点を繋げて線にしていくのがコミュニティマネージャーという存在なのかもしれません。
よく、「コミュニティを自走させていきたい!」「コミュニティで共創を生みたい!」という願望を耳にしますが、そのためには点を繋げて、コミュニティ内にたくさんの線を生んでいくことが求められると思います。
コミュニティマネージャーはコミュニティの心臓
様々なコミュニティを見ていて強く感じていることが、結局コミュニティの心臓はコミュニティマネージャーなんだということ。
コミュニティそのもののエネルギーとなり、コミュニティにそのエネルギーの循環を生んでいくのはコミュニティマネージャーという存在なんですよね。
特に自走するフェーズの前だとこの部分は顕著に現れていて、コミュニティマネージャーが手を止めた瞬間、コミュニティ自体が停滞することってよくある話なんです。
もちろん、そういった構造から抜け出す必要はありますが、最初のフェーズでは避けられない状況でもあります。なので、コミュニティで何かしらの成果を残したいと考える場合は、コミュニティマネージャーという心臓が必要不可欠になってくるんですよね。
最後に
いろいろコミュニティマネージャーという存在に考えてきましたが、結局コミュニティマネージャーがいないとコミュニティって回らない。
僕はいいコミュニティの条件としてひとつ定義しているのが、「いい運営チームがあること」なんです。
コミュニティマネージャーがいて、それをサポートする運営メンバーがいて、いつもコミュニティと向き合って議論していて、そんな体制と空気が運営チームにあるコミュニティは、とても素晴らしい空間になっています。
そのためにも、コミュニティマネージャーは必要不可欠ですし、彼ら彼女らの存在を蔑ろにしてはならない。なので、”コミュニティマネージャーにコミュニティ運営全てを丸投げする”というのも、やってはいけないもう一つのことです。このあたりも今度書いてみようと思います。
また、今回コミュニティオーナーがいるコミュニティを想定して書いておりますが、そうじゃないコミュニティにも同じことが言えると思っています。
いや、コミュニティオーナーがいないコミュニティこそ、コミュニティマネージャーは必須です。なので、どんなコミュニティもコミュニティマネージャーという役割を持つ人に協力してもらうことをオススメします。
それでは!
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