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「他の誰でもない、あなたから始めるのだ」

先月末からスタートした、コミュニティの本質を探求する学びの場「コミュニティの教室」第8期。僕がコーディネーターを務めている、コミュニティ型のスクールだ。

3ヶ月の間に、コミュニティを実践しているゲストを呼んだり、メンバー同士での学びの機会を提供している。

昨夜、複業研究家 / コミュニティカタリストとして活躍している、西村創一朗さん(@souta6954)にお越しいただいた。

さまざまなお話を伺ったのだが、特に印象に残っているのが「GIVE」についての話だった。

「コミュニティの価値はGIVEの総数で決まる」
「コミュニティオーナーからGIVEをはじめるしかない」

など、一文だけ切り取ってもよくわからない方もいると思うが、僕にとってはとても納得できる内容だった。頷きが止まらなかった。首がもげかけた。


さまざまなコミュニティに触れてきたが、だいたいのコミュニティが目指している「自走化」。これは運営がすべてにタッチしなくても、メンバーが自発的に動き、コミュニティが自走していく状態のことを指す。

気持ちはとてもとてもよくわかる。
コミュニティ運営はやることが山積みだから。

もう少し、自走化の解像度を上げていきたい。メンバーが自発的に動くということは、コミュニティ活動を楽しみ自らGIVEをしている状態になっていることだと僕は思っている。

つまり、運営はメンバーに「みんなGIVEしてくれー!」と願っているのである。わかりみが深い。

じゃあ、そのために何ができるのか?を考えていくと、冒頭の西村さんが話していた「コミュニティオーナー(運営)からGIVEをはじめるしかない」に行き着く。

メンバーに対して「GIVEをしてほしい」と願う時間があるなら、あなた自身がGIVEをはじめなくてはいけないということだ。

人は何か助けてもらった経験、GIVEを受けた経験があると、自然とその恩を贈りたいと考える生き物だと考えている。コミュニティで活発に動いている方の話を聞くと、どこかにコミュニティを通じて助けられてきた経験を聞くことができるはず。

僕も、コミュニティマネージャーとして関わっているWasei Salonというオンラインサロンには、大きな恩を受けたことがある。本気で、このコミュニティがなかったら今の僕は存在しないと思っている。だからこそ、このコミュニティには貢献していきたいという気持ちを常に持っているのだ。

そして、また贈られたGIVEを受け取った人が、別の方へ恩を贈っていく。この循環によって、コミュニティは徐々に自走化という状態へつながっていくと思う。

大事なことなのでもう一度言うが、この循環の出発点は他の誰でもない運営者のあなたなのである。

この話を考えるたびに、僕は「嫌われる勇気」の貢献感の話を思い出し、共同体は持ち寄ることで回っていくという話を思い出す。

コミュニティ運営はついつい、さまざまな施策やアイデアに奮闘してしまうが、今日書いたような本質的な部分は忘れずに向き合い続けたい。

あなたから始めて、GIVEの総数を増やしていこう。
そして、メンバーがGIVEしやすい環境をつくったり、そこに気付かせてあげるコミュニケーションをとったりして、流れを円滑にしていこう。

その結果、素敵なコミュニティ体験をし、日々は豊かになる人がひとりでも増えることを願っている。


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