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カルチャーフィットのための個人ポートフォリオをつくるために

こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。

個人の時代と呼ばれ久しいですが、フリーランスだけに限らず、会社員の方でも学生の方でも、個人のポートフォリオをつくっている方が増えていると思います。

ポートフォリオをつくるサービスもどんどん増えている印象があって、どんな立場のひとでも個人で仕事を受けることが珍しくなくなっていることを実感する今日このごろです。

僕はフリーランスとして活動することを見越したタイミングで、ポートフォリオを作成していました。

現在は「Proff」というサービスを活用して個人のポートフォリオをつくっているのですが、「長田さんのポートフォリオを真似してつくってます!」「とてもいいポートフォリオですね!」と嬉しいお声掛けをいただいくが多々あるので、何を考えてつくったのかをまとめてみようと思います。

個人で仕事を受けたい。特に、カルチャーフィットを大事にしたい!そんな方にとって参考になれば幸いです。

▼僕のポートフォリオはこちら


情報を伝える順番を意識する

こういうポートフォリオを作成する際、「どんな情報を載せるか?」がよく話にあがると思います。

もちろんそれは大事なのですが、それと同じぐらい「どんな順番で載せるか?」は大事なポイントだと思っています。

コース料理で提供される料理に順番があるように、情報を咀嚼することにも順番がある。順番が変わるだけで、受ける印象が大きく変わるのではないかなと思うんです。

スキルでガンガン押していくポートフォリオをつくりたい場合は、実績やスキルの話など、わかりやすい情報を最初に並べてあげることが大事になってきます。

一方、カルチャーフィットを目指したい場合、いきなりわかりやすい情報を並べすぎると、受け手はそこで満足してしまい本当に伝えたい情報を伝えられずに終わってしまう恐れがあります。

なので、僕はフィットすると嬉しい情報を上の方に持ってくるように意識しています。

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僕のポートフォリオを見てもらうとわかるのですが、まず「はじめに」と題した文章を置かせてもらっています。

そもそも”コミュニティ”という世間では認知度が低く、抽象度が高いことを生業としているため、その部分に触れて想いを伝えています。

これは同時に、「この文章に興味を持てない人はこれ以上読み進めないでね」という裏メッセージを伝えていることと同義。コミュニティマネジメントという機能面だけを見る人には来てほしくないので、このようなメッセージを少し多めの文量で置かせてもらっているということですね。

こういう風に、読み手に絶対触れてほしい情報は頭に持ってくることをオススメします。


事実ベースの話で終わらず文脈を伝えることを意識する

とはいつつも、これまでの経歴といった情報はどこかで載せる必要がありますよね。

人の学歴や職歴を見ていて思うのは、ただそこにある事実だけ読んでいてもつまらないな…という感覚になってしまうこと。事実よりも、そこでどんなストーリーがあったか?が書いてあった方が、おもしろく読めるし人柄がわかると思うんですよね。

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これはポートフォリオに書いた僕の学歴なんですが、どんな体験をしたのか?どんな思い出が残っているのか?を中心に書いています。

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職歴も同じく、どんな肩書きでどんな役割を担ったか?実績は何か?ということはほとんど触れずに、ここであったストーリーを中心としています。

このように、文脈を伝えていくことを意識すると、自然とその人の人柄やキャラクターが伝わっていくと思うんです。

個人が企業の文化や中にいる人を知りたいように、企業も個人の人柄を知りたいはず。そう思うと、こういった文脈の情報はいちいち触れていくと良いんだろうなと考えています。


”好き”を詰め込む

一見仕事とのマッチングに関係ない、「好き」に関する情報を入れることも意識したポイントです。

僕はコミュニティマネジメントの設計として、メンバーの自己紹介に対して重きを置いています。そこで考えているのは「メンバー同士がいかに共通点を見いだせるか?」ということ。

人が会話のきっかけにしたり、親近感を抱いたりする時って、自分との共通点を探すもの。

「あ、この人も〇〇が好きなんだ!」
「これが好きな気持ちわかる〜!」

そんな気持ちが、人との距離感を縮めると思うんですよね。

そう考えていくと、それはいかなる自己紹介の場面でも言えると思っていて。はじめましてで渡すポートフォリオは、まさに自己紹介の役割を担います。

だからこそ、一見仕事に関係のない趣味の話や、偏愛していること、ついついやってしまうようなことの情報をちゃんと載せておく必要性があります。

ちなみに僕はこんな感じ。

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あえて情報量を多めにする

僕のポートフォリオを読んで頂くとわかると思うのですが、やたらと情報量が多いんです。

これもコミュニティマネジメントで学んだことなのですが、入り口設計においての情報量に意思を込めることはかなり大事なこと

効率さを重視すると、わかりやすく、端的な情報だけを与えることが大事だと考えるように思います。でも、それだとハードルが低すぎる。必要以上の人を招いてしまいがちです。

なので、あえて情報量を多めにして、読み切る人を減らす工夫をしています。減らすというと語弊があるのですが、カルチャーフィットする人を大事にしたいというこちらの意思を伝えているわけです。

こう書くと「いやいやただただ情報量が多いだけのものなんて、カルチャーが合う人も読んでくれないよ」と思われると思います。

僕の感覚ですが、文脈がちゃんと込められていると、合う人にとっては自然と読みやすい文章になっていきます。もちろん、文章の書き方で読みやすさが変わってきてしまうので、読み手の視点に立って読みやすい文章づくりは意識しなくてはいけません

ポートフォリオをつくる!という意識よりも、ひとつのコンテンツをつくっている!という意識で着手していくと、客観的に見れていいかもしれませんね。


他己紹介を入れてみる

個人がポートフォリオをつくると、自然と自分視点だけの情報だけで固められてしまいます。

それだと、情報としての信頼性が薄まってしまう。その対処として、「他己紹介」を入れるといいと思います。

これは考え方だと思うのですが、僕は他己紹介の数を追うよりも、ちゃんと信頼関係を築けている数名だけの他己紹介を置く方がいいんじゃないかなと思っています。

それは「表面的な情報にならず、ひとつの情報源として信頼性が生まれると思うから」というのが理由です。

さらに書いてもらう時は、「スキルの話よりも人間的な部分に着目して書いてほしい」とお願いをするようにしました。これも、カルチャーフィットを大事にしたいという僕の想いがあったからです。


最後に

最近、「これから個人で仕事を探したいのですが、どうすればいいでしょう…」という相談を受けることが増えてきました。相談を受ける度に、思いつくことはすべてお伝えさせてもらっているのですが、意外とこのポートフォリオ作成をやっていなかったり、書き方が弱かったりする印象です。

そんな経緯もあって、このnoteを書かせてもらいました。

きっと、ポートフォリオひとつで、状況が変わることも少なくないはず。なので、ここはぜひ頑張ってみてほしいポイントです。

このnoteが個人で仕事を受けていく際に、お役に立てれば幸いです。

それでは!



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