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井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #22

親子の間にある「対話めいたもの」①
「お面」をかぶったままでいると……

 「対話」と聞くと、腰が引ける人もいるかもしれません(前回#21← の続きです)。かくいう私も、以前は「対話」というものに縁遠い生活を送っていました。初めてプライベートでオンライン読書会に参加した時、自分がどうふるまえばいいのか戸惑ったことを覚えています。

 なぜ戸惑ったのか。考えてみると、何かの「役割」の「お面」をかぶることが日常になっていたからだと思います。例えば、仕事をするときは「取材者」や「編集者」といった職業人の「お面」をかぶっています。

 人は、人生の多くの時間を、役割のお面をつけて生きています。職場にいるときは「職業人のお面」、子どもを送り迎えしたり、学校行事に参加したりするときは「保護者のお面」、ゴミ出しするとき(!)などは「ご近所さんのお面」……はたまた子どもと相対するときは「いいお母さん/いいお父さんのお面」をかぶるかもしれません。

 自分が今どのお面をつけているか、意識したことはありますか? 

 例えば、職場では、常に効率的に働くことや迅速に問題を解決することが求められているとします。であれば、「職業人のお面」をつけているときには、それを最優先にしているでしょう。職業人のお面をつけたままで、子育ての場に戻ってくるとしたら……子育てでも効率性と迅速な問題解決を最優先にしようとしてしまう可能性はあります。

 あるいは、「保護者のお面」や「ご近所さんのお面」を四六時中つけたままだと、先生や近所の人といった外の人の目からどう見えるか、を最優先にしてしまうかもしれません。

(#23に続く)



書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親)

新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ねる。現在、米国在住。


イベントのお知らせ

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それって「もったいない子育て⁉︎」プロジェクト

◎日時: 2024年3月6日(水)21:30~22:30
◎オンライン(ZOOM)
◎参加費:無料
◎詳細・お申し込み:こちらのイベントページにて、参加をクリックしてください。イベント当日にZOOMURLをイベントページ内に掲示します。

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