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全力を出し切ったら、サクッと夫が助けてくれた話

先日、夫が音楽関係の予定を家族のために調整してくれた!!驚 我が家にとって歴史的な瞬間である。

と言うわけで、今日はこちらの記事の続編。 結婚してから12年以上ずっと同じネタで喧嘩を繰り返してきた我が家に、ついに地殻変動が起きたお話。


3月、我が家はイベント盛りだくさんであった。私の展示会で1週間以上、家を空けた。夫と二人でライブ&ペインティングのイベントに出演もした。さらに、娘も息子も通っているスクールや保育園で、仲の良いお友達やスタッフ、先生方とのお別れもたくさんあって、子どもたちのケアも必要な時期だった。(娘と息子の新学期に4月もてんてこ舞いだけど笑)

いつもの私だったら、どうにか無理して自分で乗り切ろうとしていただろう。

でも、そんなある日、夫がほぼ自ら、家族のために予定を調整したのだ。しかも、彼の聖域である《音楽関係の予定》を…!さらっと調整して、家庭が回るように、自分の時間を使ったのだ。“調整してやっている感“とか、負のオーラを全く感じさせず、とても健やかに調整してくれた。すごく、小さなことかもしれないけれど、我が家にとってこれはとても歴史的な出来事であった。

家族に何かが起きてケアが必要な時、そこに気付いて、真っ先に予定を調整するのは、いつも私であった。それは、私がやりたくてやっていること。なのだけど…!一方で、「私が言うまで、夫は何もしてくれない」と落ち込んだりもしていた。

もちろん、夫も日々、いろんな調整をしてくれている。仕事のミーティングを車の中で繰り広げながら息子の送り迎えをしてくれたり、車で子どもたちを病院へ連れて行ってくれたり、会社員として働く中で、かなり、たくさん、たくさん、調整してくれている。どれだけ、融通を効かせてくれているかというと、最近、出会った人の半分は夫が自営業だと勘違いしているくらいである。それだけ、夫は自由度が高いように《見える》らしい。けど、実際は夜中や休日に仕事を後回し、して、日中に動いてくれている。日々、本当に感謝しかない…!そう、感謝しかないのは紛れもない事実なのだ。夫、すごい…!!いつもありがとう。

一方で、私がお願いする前に、夫が家族のために予定を調整してくれた事は、結婚してから、今まで、ほとんどなかった。ましてや、音楽の予定を調整してくれたことは、間違いなく、一度もない。(はず、たぶん…私の記憶も怪しいけど、、、たぶん!そのはず!笑)そして、私にギャーギャー言われて夫が予定を調整する時、夫からは“やってやってる感”が死ぬほど出ていたのだ。

それが、私はいつも悲しかった。家族のことだから、“やってやってる”じゃなくて、“一緒にやっている”状態にしたかった。でも、私は上手にお願いできなかった。夫が日々、無理をしながら、たくさん調整してくれていることはわかっていた。だから、これ以上、負荷はかけられない!!と無理して家事育児を巻き取ったりもした。過剰に頑張って、頑張って、頑張り過ぎて、でも、自分だけじゃやり切れない。そこで、エネルギーが尽きてしまう自分への自己嫌悪と夫への罪悪感が爆発するのだ。結果、「なんで、あなたは何もしてくれないのー!!」ギャーギャーと、夫に八つ当たりしていた。

私自身が「全部自分でやるものだ」と思っていたんだから、そりゃ私に言われるまで、夫が動かないのも当然のことである。

だが、しかし…!

今回はエネルギー尽きて、私がギャーってなりかけていたら、夫がすんなり予定を調整したのだ。しかも、彼の愛する音楽の時間を、である。そこに“やってやっている感”は、全くなかった。そして、私も、ギャーって少しなったけど笑、「私が言ったから動いたんでしょ!」と言う気持ちは全く生まれなかった。ありがたいなぁ…と言う感謝の気持ちがしみじみ、湧いてきただけであった。これが、我が家にとっては本当に驚くべきことだったのだ。

3月はいろいろ私自身に変化が起きていた。

そのお陰で、1ヶ月間、1度も夫にギャーギャーとキレたり、理不尽なストレス発散をぶつけたり、していなかった。無理して頑張っていたわけではなく、健やかに、全力を尽くしていた気がする。それでも、「明日は無理かも…」とピリピリしてしまった日があるのだ。夫ができるわけないとわかっていて、ちょっとだけ理不尽なことを言いたいくらいに、その日、私は燃え尽きていた。すると夫は素直に予定を調整してくれたのだ。

3月は夫も音楽に集中している時間を、たくさん確保していた。だから、調整した予定は、3月に確保してきた音楽時間に比べたら、無理をするほどでもない、ということだったようである。珍しく、夫も私も、子どもたちの様子を見ながら、休息時間も確保しながら、でも、お互いやりたいことやり切った1ヶ月だった。珍しいどころか、初めての経験かも知れない。事前に私たち二人が選んでいたものたちは、今の私たちにどうしても必要なものだった。だから、その日、夫が調整するしかなかったね、と言う感覚である。

二人とも不思議なくらい健やかであった。

いや、自分が全力出し切ったら、謎の罪悪感とか消えるのはわかってたんだよ!!そりゃ、わかっていたさ…!それでも、トラウマとか体調崩したり、とか、色々なモノが、ずっと纏わりついてて、上手く全力を出せていなかったの。けど、トラウマ解消とか体力回復とか、ものすごいエネルギー使うから、その土台をこの10年、20年で私は作っていた気もする。だから、過去の私もきっと全力で何かを頑張っていたんじゃね?たぶん笑 みんな全力で、日々、生きてるもんね。よく頑張っている、私たち!!

そして、課題を克服したら、薔薇色の日々が待っているわけでも、なかったりする。新しい問題がたくさんやってくる。トラウマがなくなると悲しみとか、怒りとかそういう感情が直接味わえる分、結局、昔より泣くことも増えている。ようやく人間として生きていくスタートラインに立てた、そんな感覚である。それは、嬉しいような、怖いような、、、怖いけど、健やか。ちょっと不思議な感覚に襲われている今日この頃である。まぁ、でも、引き続き、夫とこどもたちと、お互い変化しながら、喧嘩しながら、暮らしていけたら、いいな◎


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新生活をたのしく

3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎