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「コミュニケーションデザイナーの現在地〜タイミー×Gaudiy×コンセントのデザイナー5名が語る」イベントを開催しました

こんにちは、コンセントの金井です。

先日、株式会社タイミーさん・株式会社Gaudiyさんとの共催で、コミュニケーションデザイナーの今について考えるイベント「コミュニケーションデザイナーの現在地〜タイミー×Gaudiy×コンセントのデザイナー5名が語る」を、コンセント本社オフィスにて開催しました。

このイベントは、「デザインに向き合う人々が自由に語り合う場をつくりたい」という目的で、コンセントが新たに立ち上げたデザイナー交流会「DESIGN HALFWAY」の企画第一弾となります。

今回はこちらのレポートをお届けします!



1.ライトニングトーク

前半は5名の登壇者が各自の課題感をもとにテーマを持ち寄り、コミュニケーションデザイナーとしての仕事や自身の考えについて話しました。

事業を理解し、伝え方をデザインする

✏️太田賢一(株式会社タイミー デザインマネージャー)

太田さんが関わっているプロダクト「Timee」は、ユーザー(働き手)が集まった企業が、タイミー側に手数料を払う成果報酬型のビジネスモデル。

ビジネスを成功させるためにはユーザーにプロダクトを「使ってもらう」ことが重要であり、それを実現するためにビジネスモデルへの理解をデザインの基盤として位置付けていること。そして、その理解をもとに、ユーザーへの伝え方を設計した上で適切なデザインに落とし込んでいく具体的なプロセス・手法について共有されました。

登壇内容は、太田さんのnoteにも掲載されています!


コミュニケーションデザイナーの “コミュニケーション” がなくなると

✏️稲葉 潤(株式会社Gaudiy コミュニケーションデザイナー)

稲葉さんは新卒1年目。コミュニケーションデザイナーの職に就いたものの、コミュニケーションデザイナーの役割の曖昧さにモヤモヤしているとのこと。

そこで、コミュニケーションデザイナーが上手く機能しなかった場合に起こりうる望まれない事態を、学生時代の経験を振り返りながら紹介。そのような事態が発生しないためには、経営者に寄り添いながらその企業らしさを定義し、組織に浸透を図ることが、コミュニケーションデザイナーの存在価値ではないかと提起しました。


まだまだ「道半ば」なコムデキャリアの棚卸し

✏️田中 翔(株式会社Gaudiy コミュニケーションデザイナー)

制作会社のデザイナーから事業会社を経て、昨年夏にGaudiyにジョインした田中さん。
前職からコミュニケーションデザイナーの仕事を始めて約4年、これまでのキャリアを棚卸ししながら、「これまでやってきたこと」と「今後できるようになりたいこと」を紹介。

事業会社における施策は、スピード感と効果の最大化の両立が求められると述べ、訴求ポイントを抽出しキャッチーな印象をデザインに落とし込むことが重要だと語りました。また、デザインを組織全体で活用できるようにするために、制作の流れをnotionにまとめたり、各種テンプレートを用意するなど、様々なTipsが紹介されました。

登壇内容は、田中さんのnoteにも掲載されています!


クリエイティブの視点から、対話の場をつくる

✏️今野綾香(株式会社コンセント コミュニケーションデザイナー)

コンセントからは今野・青木の2名が登壇しました。

コミュニケーションデザイナーを「クリエイティブのための対話を生み出す人」と自身で定義している今野。課題解決に向けてクリアにしたい論点を「フラッグ」と名付け、普段の仕事においては無数あるフラッグをどう取捨選択し解決に導くかに焦点を当て、そのための「対話」を重視しているとのこと。今できることを試しながら、より良いクリエイティブのための対話を今後も積極的に行っていきたいという抱負も語りました。


あらゆるところに『コミュニケーションデザイン』はある

✏️青木由季(株式会社コンセント コミュニケーションデザイナー)

エディトリアルデザイナーとして、長年紙媒体のディレクションに携わってきた青木。
コミュニケーションデザイナーに転身後、会社が定める定義や必要とされるスキルに戸惑いながらも、「届けたい相手がいる限り、領域を限定せず何でもやってみるのが良い」というマインドで取り組んできたさまざまな事例を紹介しました。

チームマネージャーとしてメンバーの成長や頑張りを後押しするために、評価コメントにお祝い感を込めたデザインを添えたり、フィードバックを丁寧に書き込むといった、コミュニケーションデザインをマネジメント業務に応用する工夫なども紹介しました。


2.パネルディスカッション

後半は5名によるパネルディスカッション。コミュニケーションデザインにまつわる意見の交換が行われました。

1つ目のテーマは「コミュニケーションデザイナーが社会に向けてできることは?」

太田さんは、「スキマバイト募集サービスとして現在は優位性があっても、数年後競合が増えれば、ただの便利なサービスとして埋もれてしまう恐れがある」と現状の課題感を述べた上で、「デザインを通してサービスの存在意義を伝えていくことで、便利の一歩先を目指したい」と語りました。

田中さんは、事業活動=社会活動と捉え、「事業活動を通じて、誰かを幸せにすることに集中したい」と述べ、稲葉さんそれに同調し、「自分らしくいられるような、アーティストとファン、1対1の近いコミュニケーションができる仕組みをつくりたい」と語りました。

今野は、自分に親しい人の気持ちを考えることが自分にとっての社会とのつながりであり、「相手がより良いと思える、価値のあるデザインを提供していきたい」と述べ、青木は以前に担当した学校でのデザインの授業経験を振り返り「デザインスキルが、非デザインの領域でも活きることを伝えたい」と、教育の場においてデザインがもたらす影響や可能性について言及しました。

2つ目のテーマは「コミュニケーションデザイナーに必要なスキルとは?」

太田さんが挙げたのは「最適解を出すスキル」。デザインに限らず、正解はなくとも最適解を求められる場面は常にあることから、「複数案から最終的な1案に絞るためには、自分の意思や言葉が重要」だと語りました。ステークホルダーの意見を取り入れスムーズにまとめ上げるには、合意形成や言語化のスキルが必要だということは、青木も同意見でした。

今野も「決めができる人は大事」と同意し、「経験に基づいて、多くの正解パターンを知っておくことが良い」との考えを示しました。

田中さんが挙げたのは「共感力」。単に相手に寄り添うだけでなく、「相手の価値観を自分も大切にすることで、より喜ばれる」と語り、依頼に対してスピードを優先する場合もあれば、壁打ちしながら徹底的に課題を掘り下げる場合もあるなど、最適な進め方を都度調整しているとコメントしました。
稲葉さんもこれに賛同し、田中さんと携わった海外での大規模プロジェクトでの密なコミュニケーションが成功につながった経験を振り返りました。


3.懇親会

パネルディスカッション後の懇親会では、お互いの普段の業務についての情報交換や、トークセッションで印象に残った話を深掘りするなど、参加者同士の賑やかな交流が行われました。

参加者からは以下のような感想があがりました。

  • 他社のコミュニケーションデザイナーの方の話が聞けて、有意義でした。

  • 自分はデザイナーではないですが、話に出てくるのと同じようなマインドで振る舞うこともあって、自分に当てはめるとどうなるかを考えながら話を聞けました。


最後に

タイミーの太田さん、Gaudiyの稲葉さん、田中さん、ありがとうございました!

各社・各人のコミュニケーションデザイナーとしての姿は多様でしたが、一貫していることは「届けたい相手に焦点を合わせ、総合的な視点から最適な手段や方法を提案し、それを見えるカタチに落とし込んでいく」という考え方ではないでしょうか。
デザインの力を信じ、対話を重視し、柔軟に行動する姿勢。コミュニケーションデザイナーたちの”道半ば”な姿を共有し合えた、大変貴重なコラボレーションとなりました。

今後もコンセントでは「DESIGN HALFWAY」として、さまざまなデザインにまつわる交流イベントを企画する予定です。

次回の開催もお楽しみに!


DESIGN HALFWAYについて

「デザインに向き合う人々が自由に語り合う場をつくりたい」という目的で、コンセントが企画・運営する交流イベントです。
共催いただける企業さま、デザイナーさまは、お問合せフォームからご連絡ください!

▼お問合せフォーム
https://forms.office.com/r/cksUFqkvpJ

常にデザインと向き合っているわたしたち。
でもここは、まだ道の半ば。
現在地に辿り着くまでの旅路を
近い境遇の仲間と語り合い、
次の一歩の可能性を広げたい。
正解はなくて、だれひとり同じ道を歩まないからこそ、
DESIGN HALFWAY-道の半ば-で会いましょう。



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