見出し画像

Eugenの備忘録その3-3/28東京春音楽祭、シューマンの室内楽

3/28
東京春音楽祭、シューマンの室内楽(東京文化会館小ホール、19時より)

オール・シューマン・プログラム

幻想小曲集Op.88
ピアノ三重奏曲第1番
ピアノ五重奏曲○

金川真弓(Vn.),山本翔平(Vn.,○),佐々木亮(Va.,○),横坂源(Vc.),三浦謙司(Pf.)

大好きな作曲家なので急遽行ったが大満足。メインのピアノ五重奏曲では1stVn.金川のシャープな表現力が抜群であり、2nd山本の合わせ方の妙、Va.佐々木の第2楽章末尾のC線の響きに代表されるような滋味にVc.横坂の涼しげな表情、Pf.三浦のデリカシーも素晴らしい。
前半は《幻想小曲集》Op.88のVn.金川の巧さがまたも光る。アップボウでのsfあるいはアクセントの付け方が、切れ味はありつつもどこか丸みも残した絶妙なニュアンスの音になっている。Vc.横坂はこの作品では第3曲の朗々とした歌い回しが格別であった。ピアノ三重奏曲第1番でのVn.金川、Vc.横坂、Pf.三浦の三者のバランスも見事で、三浦は金川と横坂の丁々発止を横目に叙情性に富むピアノを展開する。この曲ではフィナーレの三者の熱量が特に印象的だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?