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組織とプロダクトの未来を繋ぐために、インナーコミュニケーションはどう考えられたのか?


みなさん、こんにちは!コネヒト人事の芦刈です。

「コネヒトにはどんな価値観を持っているメンバーが在籍しているのですか?」と聞かれることが多いのですが、コネヒトは「肯定から始めよう」「驚かせよう」という2つのバリューを掲げており、そのバリューを体現しているメンバーが多く在籍しています。


今回は、2024年にメインプロダクトのママリが10周年を迎え、10周年を盛り上げるためのインナーコミュニケーションを企画〜実行した河田にインタビューをしてみました!



経歴

河田加奈(かわた かな)
新卒でリクルートに入社し、不動産会社の集客を支援。
専業主婦を経て、国内外における各種Eコマース事業とスタートアップ投資を行う法人内で、総務、人事、PMI、内部監査等様々なコーポレート業務に従事。
2020年、コネヒトに入社。4児の母親として、仕事と育児に奮闘中。




「楽しそうなことがあるなら、やらないの選択肢はない」

ー今回、ママリの10周年プロジェクトでのインナーコミュニケーションを河田さんがリードするようになった背景を教えてください。


もともと、社内でママリの10周年プロジェクトに関わりたい人を募集していたところに、自分で手を上げたことがはじまりでした。

楽しそうなことがあるならやらないという選択肢はないので、ママリが10周年という節目で何かしらプロジェクトを走らせると全社に発表された時、なんだか楽しそう!と感じて、すぐに応募したのを覚えています。

10周年プロジェクトの中心メンバーは私以外に3名いるのですが、私には何ができるのだろう?と考えた先に、
普段コーポレート部門としてコネヒト社員と向き合う業務が多いことから、10周年プロジェクトでは、社内のみんなと向き合うことができるインナーコミュニケーションなら何か役に立てるのではないかと思い、10周年プロジェクトをインナーコミュニケーションで盛り上げていく担当として企画を考えていくことにしました。


ー具体的にどのようなミッションがあったのでしょうか?

インナーコミュニケーションを担当していくと決めた時、10周年のプロジェクトとして、ママリのブランドステートメントのアップデートと3月にユーザーと直接会うイベントを開催することが決まっていました。

どちらのイベントも、ママリというサービスにとっても、会社にとっても影響が大きいイベントだったので、このイベントへの関わり方が社内の雰囲気づくりや盛り上がりの醸成にとても重要だと感じていました。

そこで、10周年プロジェクト全体を通して、コネヒト社員に何を感じてもらいたいのかを2つのイベントに関連させて考え、必要な施策を設計して、実行することが私のミッションだと考えていました。


ーミッションを達成するためにどのように取り組みはじめましたか?

10周年は1年間のプロジェクトですが、この2つの大きなイベントは、最初の半年で行われることが決まっていたので、インナーコミュニケーションもまずは最初の半年にスポットを当ててコンセプトを考えました。

10周年のテーマは「お誕生日」としました。

ここには、ママリを育ててくれたユーザーをはじめとする関わってくださった方に感謝をし、私たちもママリの10歳のお誕生日をお祝いしたいという気持ちが込められています。

その感謝やお祝いの中で、インナーコミュニケーションを行っていく目的は、今コネヒトで働いているメンバーのみんなの「コネヒトで働いていていいなと思う気持ちを一回り大きくしたい」ということに設定しました。

コネヒト社員のみんなが10年に1回しかできない今を楽しみ、未来を想い、意思を像る(=想いを形にする)ことで、コネヒトで働くことに、新たな価値や意味、意義を感じられたり、もともと感じていた価値をもっと実感できるようにできる、そんな施策を考えたいと思い、具体的な施策の企画を始めました。



「コネヒト社員」と「ママリ」をつなげられる企画を考えたかった

ー企画する上で大切にしたことを教えてください。


大切にしたことは、「10年」という価値をみんなに実感してもらえるようにすることです。

10年間、1つのサービスが世の中に存在し、ユーザーに使い続けてもらえていることは、当たり前ではなく、本当にすごいことだと思っています。

でも、10年の感じ方は人それぞれ。私自身がママリの10年すべては知らないですし、私から「10年すごい!」と押し付けても、あんまり気持ちの乗らないお祝いになると考えていました。

それでも、10年の間にコネヒトに在籍してくれたメンバーが積み上げてきてくれた資産はたくさんあり、私はそれが今につながっている実感はしっかりとあったので、ママリの10年の実績とコネヒト社員の中にある10年間をつなげて捉えてもらうことができれば、自ずと一人ひとりにとっての「10年」の価値を実感してもらうことができるのではないかと考えていました。


ー実際にどのような施策を行ったのか教えてください。

実際に行った施策は、大きく2つあり、忘年会とお誕生日会です。

コネヒトでは毎年(10周年でなくても力強く)開催している12月に行われる全社での忘年会を「10周年スペシャル」として実施すること、周年イヤーの始まりである1月にママリのお誕生日をお祝いするお誕生日会の2つを、インナーコミュニケーション施策の軸として、企画しました。


まず、忘年会について詳しく話すと、テーマは「未来への期待」にしました。

10周年から、また新たな10年が始まるということに対して、期待感をもってもらいたいという意図がありました。

コネヒト社員の10周年への期待の源は「ママリに感じる可能性」と「コネヒトの文化/チームへの信頼」の掛け算と定義し、この2つの要素にアプローチすることで「このチームで、この事業をやっていきたい」という、未来に期待する気持ちを大きくできるようなコンテンツを考えました。

ただ、開催の場は忘年会。堅苦しすぎずに、楽しむことができるコンテンツであることにも気を配り、企画をしました。


当日のタイムライン

「ママリに感じる可能性」は、過去の実績と未来のビジョンと定義し、まずは、過去の取り組みについてママリクイズとして、現在のママリになるまでに関わってくれた方々が培ってくれた価値を感じられる時間を設けました。

そして、次のコンテンツでは、ママリというサービスが土台となって生まれた新しいサービス、価値、コネヒトの挑戦を時代の流れとともに感じられるあれいつだっけ?クイズを実施しました。

このクイズやゲームの具体的な問題は、いろんな部門の方に声を掛けて作成いただきました。


普段、事業に直接関わっていない私が一人でつくるよりも、みんなを巻き込んだ方がより良いものができるという確信があったことと、普段仕事では関わりが少ないメンバー同士でコミュニケーションを取ってもらいたいと思ったからです。

実際にできあがったコンテンツは、私が想像していた以上に、ママリの価値を感じられる素晴らしいもので、私だけでは絶対に作れなかったというものを作ってくれ、感動したことをよく覚えています。誰かに仕事をお願いするということの本当の価値やすごさを感じた出来事でした!

ちなみに、忘年会なので、この2つのコンテンツをイベントとして楽しんでもらうために、チーム戦で景品を掛けて取り組んでもらいましたが、チームはあえて3名ほどの少人数として、一人ひとりの発話量をあげ、社員同士の深い交流が進み「コネヒトの文化/チームへの信頼」を培うことができるような設計を、テーブル配置含め、意識しました。

そして、最後に未来へのビジョンをかみしめるコンテンツとして、ママリの新ブランドステートメントの発表を行いました。

※ちなみに、コネヒトの忘年会はコアタイム時間内に実施しており、勤務として扱っております。
コアタイム時間内に行う理由としては、フルタイム社員、時短社員、契約社員と様々な働き方をしている社員がしっかり社内交流できる時間となるように会社として大事にしているからです。



次にママリ10周年のお誕生日会は「期待を自分に向ける」をテーマにして実施しました。忘年会の「未来への期待」を受け、それを自分に向け、ママリの未来への自分の関わり方について考え、意思を像ってもらいたいと思いました。

一方で、お誕生日会なので、単純にママリが生まれたという事実をみんなでお祝いしたいという目的もこのイベントでは強くあったので、ビジョンを語るなど重くなりすぎないような企画となることも意識しました。


当日の様子
10周年のお祝いケーキ


忘年会でも、お誕生日会でも、コンテンツとして楽しめることを意識していたのですが、この塩梅が難しく、私個人の感覚で進めることで、独りよがりになるのではないかという不安がありました。


そのため、企画の概要ができた段階で、10周年のプロジェクトメンバーをはじめ、忘年会やお誕生日会の具体的なコンテンツ内容を考えてくれるメンバー、経営メンバーにも声を掛けながら、少しづついろんな方を巻き込んで、進めました。


コンセプトやテーマを相談していた経緯があってか、お誕生日会では当日、1つのコンテンツの準備が滞り、進行できないシーンがあった際に、「こちらのアジェンダを優先してやろう」と司会してくれた方が自主的にタイムラインを組み直してくれるなど、私の意図を肯定から始めて、実行してくれたということがありました。

そういった社員の姿をみたことは、こういう人と一緒に働けているということも嬉しかったですし、自分の意図が伝わっていることにも感動しました。



ー最後に一言お願いします!

コネヒト社員に助けられ、支えられながら、企画から実行までやり切ることができ、私が当初想像していた以上に、社員のみんながこのインナーコミュニケーションのイベントを心から楽しんでくれた様子がみられて良かったなと思いました。

そして、何よりも私自身が、コネヒトで働いて良かったなという素敵な気持ちの中で施策を実行できたことが幸せだったなと感じました。