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鼻中隔延長術後、笑うと矢印鼻みたいに見えるのなら…

鼻中隔延長術とは?

鼻中隔延長術は鼻中隔軟骨、胸骨、寄贈軟骨等を使い
鼻中隔の長さ、高さを延長し鼻を整形する方法を通称する用語です。
鼻中隔延長術のメリットは手術が比較的簡単でありながらも美容的な結果が良いという部分です。
しかし鼻中隔延長術後、笑うと矢印鼻になる事があるという事実、ご存知でしたでしょうか?

思いの他、多くの方が鼻中隔延長術後、日頃は鼻の形に満足しているのに笑う時矢印鼻になるという理由で、再手術を受けるため来院されています。

鼻中隔延長術を行った後、笑うとなぜ矢印鼻になるのか、図と一緒に見ていきましょう。

手術前の鼻の形を図式化したものです。
下記の図の赤色でマークした部分は軟組織で成った膜中隔(membranous septum)という部分です。
鼻中隔が鼻先まであるわけではないので、直接豚鼻をしてみるとある程度までは鼻が上に上がり、手先に鼻中隔の先端が触れるのを確認する事が出来ます。
実は下記の図は西洋人の鼻を図式化したもので東洋人の鼻中隔はこれよりもさらに短く、高さもさらに低いです。つまり、東洋人は大抵赤い丸枠部分がさらに広く、これは鼻を自由に動かせる空間がもう少し大きいという意味です。

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私達が笑うと、上唇鼻翼挙筋 (levator labii superioris alaeque nasi)という長い名前を持った筋肉が介入しながら両側の鼻翼を上に引き上げる役割をします。

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紫色で塗られた筋肉が先ほど述べた上唇鼻翼挙筋 (levator labii superioris alaeque nasi muscle) です。
唇と小鼻を上に引き上げる役割をします。図でこの筋肉が二つに分かれ一方は唇の部位へ、もう一方は小鼻に付着する事を確認する事が出来ますよね?ですので私達が笑う時口角が上がるのと同時に両側の鼻翼、つまり小鼻の部分も上がる事になるのです。

それでは鼻先はどうなるでしょうか?
小鼻の両方を上に引き上げると鼻先の部分もつれて上に上がります。丈夫な鼻中隔が無い膜中隔(membranous septum)まで上がる事になります。つまり、笑う時小鼻が主に上がりはしますがtip(鼻先)もある程度上方に移動する事になります。

ちなみに上の図で緑色でマークされた筋肉見えますでしょうか?鼻を下に引っ張る 鼻中隔下制筋 (depressor septi nasi)という筋肉ですが、この筋肉も笑う時介入しながら鼻柱と鼻先を下に下げる役割をします。この筋肉の力がかなり強い場合、矢印鼻になる事があります。このような方は手術とは無関係で、笑う時に元々矢印鼻になるのです。

しかし、
元々は笑う時矢印鼻ではなかったのに手術後、矢印鼻になった場合
その原因も 鼻中隔下制筋 (depressor septi nasi) のせいではないでしょうか?

元々は笑う時、小鼻が上がると同時に鼻先も上方に移動するようになると上で言及しましたが、この内容を図式化した図が下記の図となります。
赤色で斜線を引かれた部分まで上がる事になります。

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しかし鼻中隔延長術をした場合には、ほとんど膜中隔(membranous septum)部分に鼻中隔延長術を行った材料がしっかりと根付いています。

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それでは笑うとどうなるでしょうか?両方の小鼻が元のようにあがりますが、鼻のtip(鼻先)は丈夫な鼻中隔で詰まり、上に上がらなくなります。

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そうなると笑う時矢印鼻のように見えるのです。
このような理由で鼻中隔延長術を行い、日頃の形は気に入るのに笑う時、矢印鼻になる事のせいで悩まれる方が多いです。


今回は鼻中隔延長術後、笑う時に矢印鼻になる原因について見てきました。
さらに気になる点がございましたらコメントを残して頂ければ幸いです。

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