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息子との二人旅【前編】

ちょうど2年前に会社から離れ独立。
そこから時間の使い方が大きく変わった。

その一つが家族との時間。
去年から始めたことがある。それは息子との男二人旅。

きっかけは「何となく」だった。
なかなか2人で話す時間を日常で作ろうと思っても子供が本音を出せない。
これは今までじっくりと関わる時間を作っていなかった私が原因だけど。

去年は名古屋城へ。
歴史が好きな私、自分が好きなものを息子に伝えていこう、そんな形でスタートをきった。
しかし全く城に興味がない小学1年生だった息子。
「お城面白くない」

今年は2年生になったので少しでも興味を持ってくれるのではないかという事で大阪城へ出陣。
台風の影響が残り、新幹線のダイヤが乱れまくっている。
人であふれかえる名古屋駅。
海外の方が多い。
海外の方、関西方面は新幹線以外の行き方があるのをトリップアドバイザーは教えてくれないのかな?
そう、近鉄です。
名古屋から難波、新幹線よりも少し時間はかかるけど少し安く快適に行けるんですよ。
近鉄混んでいるかなと思ったら「ひのとり」指定席を難なく予約することが出来た。

午前中仕事をし、午後大阪へ。
予定よりも大阪城到着が1時間くらい遅くなったがまあ仕方ない。

大阪城に到着。
夕方だし普通に入場できると思ったら並ぶ人人人。
8割は外国人の方だと思う。
入場まで20分待ち。
ここまで来たのだ、仕方がない、並ぼう。
券売機が3台、もう少し効率的なさばき方があるような気がするが、そうすると場内が混雑しすぎるのでバランスを見ているのかもしれない。

「秀吉さんが造ったお城なんだよ」
「誰秀吉さんって?」
「昔、日本をまとめた人だよ」
「意味が分からん」
歴史に興味がない小学2年生に秀吉をどうやって伝えたらいいのだろう。

言葉よりも目で見たら興味が湧くかもしれない。
入場し、秀吉の半生が少しずつ動画になっているフロアから見学。
産まれた時から信長の家臣を経て天下統一へ、確かにこの動画を見たら秀吉の流れが分かるねー。
最初から一つずつというよりも自分が特に興味がある場面の動画を見ていく私、隣には息子。
私は流れを知っているが故、どの場面の動画も見たくなる。
しかし、興味がない息子、約20個に分かれている動画を断片的に見ても分かっていない様子。

「次の場面面白そうだよ」
息子が言う。
そうかそうか、興味が出てきたか。
賤ケ岳の戦い、なかなかマニアックなのが見たいんだね。

一緒に見る。

「あっちの方が面白そう」
朝鮮出兵、なかなか考えさせられる動画が好きなのかい息子よ。

移動する。
動画を見る。
息子は見ていない。

「パパ、あっちあっち」
最後の動画へ誘導する息子。

分かったぞ息子、早くこの城から出る為に私を誘導しているな。

息子はこう考えたのだと思う。
この回廊を全部見ることが出来ると別フロアに移動できる。
とするとなるべくチェックポイントを早く回した方が良い。
そのチェックポイントは自分が見たいというと、「そうかそうか」と言って喜んで移動する単純なパパ。
動画よりもパパの様子を見て、少し先の場所の提案をしよう。
「早く次へ行こう」
というとパパが怒るから、あそこが見たいと言った方が角が立たないだっろう。

賢いぜ息子。
私もさすがにその空気感気づきました。
別フロア。
「あっ兜だー」
兜を見る。
「剣があるー」
剣を見る。
「この階全部見たね、次に行こう」

結局20分並んで30分くらいで大阪城から退却。
お城への興味よりも昨年よりもマネジメント能力の成長がみられる息子。

明日へ続く。

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