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ゼロキャッシュ時代 DX(デジタル・トランスフォーメーション)とキャッシュレス化

日本国内において近年ではキャッシュレス化が大きく進んできています。

世界的にみるとキャッシュレス決済の比率はまだまだ遅れをとっていますが、これからさらなるキャッシュレス化が進んでいくことが見込まれます。

将来的には、キャッシュレスから、現金そのものを必要としない「キャッシュゼロ」の時代がくることも予見されています。

実際に、先日5日に内閣府よりスマートフォンの決済アプリに給与をデジタル払いするという検討が発表されました。

今後のキャッシュレス社会の流れや今後の社会の在り方について書いていきたいと思います。

給与もデジタル払いへ

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内閣府は5日、規制改革推進会議の作業部会を開き、給与をスマートフォンの決済アプリに直接入金する「デジタル払い」について議論した。厚生労働省は会合で、2021年度のできるだけ早期に制度化を目指すと表明。この問題を議論している労働政策審議会分科会の次回会合で具体的な制度案を示す方針を明らかにした。

内閣府によって、給与をスマートフォンの決済アプリの直接入金するという手段について検討がされたと報道されました。

2021年度には制度化をめざしており、早々に実現化に向けて動いていることがわかります。

これまで給与は銀行口座への入金が当たり前でしたが、これからはスマホアプリへの入金も考えられると社会全体としてキャッシュレス化が急速に進んでいることがわかります。

給与となるので低くはないお金が入金されることに伴い、システム面などのさまざまな課題はあるにせよ実現化が進めば、私たちの生活様式にも大きく影響してくることは間違いないでしょう。

キャッシュレスの歴史

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そもそもキャッシュレスといえば、クレジットカードからはじまり、Suicaなどの電子マネーの登場、仮想通貨の誕生、そしてQRコード決済などと歴史的にみても長くキャッシュレスというものが社会に浸透してきています。

現金と共存するかたちでこれまでの社会に必要な決済手段として発展してきました。

クレジットカード自体は1950年代からアメリカの「Diners Club」の登場を機に、国際ブランドとして「VISA」「Mastercard」「JCB」「American Express(アメックス)」が登場してきました。
そのため約60年近くの歴史があり、長きに渡って、クレジットカードの決済が主流だったところから、2000年代に入ってSuicaという電子マネーが登場し、ICカードを使った電子決済が続々と誕生していきました。

そして、2008年にサトシ・ナカモトによるホワイトペーパー発表による仮想通貨としてビットコインが誕生す、キャッシュレスの歴史として新たな時代に突入したといえます。

2010年代に入って、QRコード決済の普及によって、「Paypay」「LINE Pay」「楽天Pay」などさまざまなブランドの林立されることとなりました。

このように歴史をみてもさまざまな面で、キャッシュレス化が進み、ICカードからスマートフォン主体の電子決済が当たり前の時代になってきました。

DXとゼロキャッシュ時代の突入

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――デジタル化の加速、コロナ禍をきっかけに、日本企業のあり方が改めて問われ、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」という言葉に代表されるように、企業経営にも変革が求められる時代になりました。
最近よく「トランスフォーメーション」ということが言われていますが、「過去の常識が非常識になる」という時代が来ていると思うのです。世の中が根本的に変わっていく。これは単純に買い物がネットショッピングになるとか、そういうことではなくて、人びとの生活も変わるし、教育も変わってくだろうし、これからの10年でこれまで常識と思っていたフォーマットが変わると思う。
(省略)
例えば、いわゆる「化石燃料車」がなくなっていくなんて、だれも思っていなかったし、いまこの取材時でも、カメラで撮影してもらっていますが、カメラも「一眼レフかスマホか」という世界になるとは考えなかったし、コロナ禍によりZoomミーティングのようなもので仕事をするってことも、だれも予想していなかったです。もっと言うと、キャッシュレスじゃなくてゼロキャッシュ時代が来るんじゃないか、と考えています。

楽天グループ創業者の三木谷浩史氏もインタビューによって語っていますが、DX(デジタル・トランスフォーメーション)によって、キャッシュレス化が進み、さらに進んだ先には「ゼロキャッシュ時代」も到来するのではないかとコメントしています。

今回のコロナ禍によって、企業としても個人としての在り方も変革が求められる時代になってきました。

従来までの当たり前や常識が通用しなくなり、これからの時代を勝ち残っていくためには根本的に変化を起こしていくことが大切だと思います。

楽天の三木谷氏も当時(90年代)は非常識だと言われたネットショッピングを爆発的に普及させてきたように、世の中の常識も変わっていきます。

その変化には、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が大きく起因しています。

これまでも何度か記事に書かせていただきましたが、世の中がデジタル化が加速していくことによって、これまでの常識も変化していきます

これまでキャッシュレスという現金がなくてもいいというところから、そもそもの現金という概念がなくなり、「ゼロキャッシュ」という時代も到来するときがくるのではないかと想像することができます。

そうなると「お金」に対する概念や捉え方も変わってくると思います。

大昔は、物々交換だったところから貨幣の登場しました。
「お金」と一言にいっても時代や情勢によってそのもの自体の価値や社会における役割が変わってくるものだと思います。

キャッシュレスが進んだ先の「ゼロキャッシュ」の時代になれば、私たちの「お金」に対する価値観も大きく変わってくるかもしれません。

おわりに

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「ゼロキャッシュ時代」というのはさまざまな面で障壁は多いかもしれませんが、デジタル化の加速によってそれに近くなってくることは予想されます。

コロナ禍によって人々の生活様式も変化し、外出自粛やおうち時間の充実によって、ネットショッピングや在宅でもできることが増えてきました。

そうなると自然と現金そのものをお財布から取り出す機会も減り、ネット上でお買い物し、その決済方法もクレジットカード決済、電子決済などとなってきています。

給与のデジタル払いという検討からもさまざまなキャッシュレス化の流れについて学ばせていただきました。

これまでの常識にとらわれることなく、常に新しい視野をもって今後の事業展開につなげていきます。

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