JUDGE_EYES_死神の遺言_20190406205744

「ジャッジアイズ:死神の遺言」(キムタクが如く)に出てくる男たちで情緒が狂った話

もう少し理性のある話はこっち。

最初に言っておく、俺は正気ではない。そして核心は言わないがそれなりにネタバレもあるので、クリア前にここから先へ進むのは勧めない。

画像は何でこんなの撮ったんだってもんしか残ってなかったんで、2周目で撮り直そうと思う。

俺は、長らく「龍が如く」シリーズに馴染みがなかった。「なんか893がドンパチしてるんでしょ……アクションあんま得意じゃないし……」と決めつけ、積極的に触れようとしなかった。これは俺の人生における大きな過ちであり、その先入観は間違いだった。

しかし、転機が訪れた。タクヤキムラのような真の男とはなんたるかを持ち合わせたパーフェクトヒューマン演じる八神隆之の登場により、紆余曲折を経て「ジャッジアイズ」をプレイした。結論から言うと、ここには真の男たるイケメンが多数登場する。演技に定評のある俳優陣が演じるキャラクターだけでなく、さまざまなイケメンだ。そしてどいつもこいつも格好良いのと同時に、死ぬほどSo cuteなのである。あげくに出てくる男どいつもこいつもクソデカ感情を持て余し、それがメインストーリーのリーガルサスペンスの傍らですさまじい感情の応酬が行われている。こんなん浴びてまともでいられるか?無理に決まっている。ゆえに、俺はここで壁に向かって話している。要するにキャラ語りみたいなやつだ。

八神隆之という真の男

パーフェクトヒューマン・タクヤキムラが演じる八神隆之。俺は今回ゲームを買う前にほとんど情報を入れなかったのだが、発売前に生い立ちのほとんどが公開されていたらしい。詳しくはその辺をみてほしい。

彼には救えなかった人がいた。信じきれなかった人がいた。そして八神は弁護士という立場、現実から逃避し、神室町で探偵として生きている。そんな彼が救うべき人を救うため、信じるべき人を信じ抜くために戦ったのが「ジャッジアイズ」の物語だと思う。

八神の魅力は感じた人それぞれにある。だが、あえて俺の思う八神を語るなら……彼がパーフェクトヒューマンたる所以は、常にフラットである点だろう。彼は街中でチンピラ瞬く間にを吹き飛ばす颶風の如き強さ、澄み渡る空を駆け抜ける薫風のような爽やかさ、決して諦めないモロヘイヤのような心、どんなピンチも大胆に切り抜ける頭のキレ、893相手に一歩も引かない堂々たる胆力……真の男に必要なものをすべて備えているのは確定的に明らかだ。しかし八神は決して驕らず、その力を無闇にひけらかすこともない。まあ無罪を勝ち取った直後はちょっと調子に乗ったクソガキっぽさはあったけど。とにかく結果として彼は多くのことを成し遂げたが、それが目的ではなかったはずだ。彼はどんな理由であれ、助けを求める目の前の人を救おうと奔走する。ただそれだけであり、それが当然のようにできてしまう男だ。

八神という男は強い。その真の男たる強さの本質は優しさであり誠実さだ。仕事という前置きはあるものの、何を言ってるんだか正直俺にはよくわからねえ依頼にもしっかり耳を傾け、手を抜かず、最後まで完遂する。ときにはおっぱい連呼する青年に協力し、ときにはカツr……帽子を本気で追いかけ、ときには吸血鬼のコスプレだって難なくこなす。これは八神が不幸にも失った両親だけでなく、親父と呼べる偉大な存在や仲間たちに愛されて育ったことと、タクヤキムラが単なるイケメンではなくユーモアも備えた男の中の男……すなわちKingであることも大きいだろう。

そして真の男は必ず、胸のうちに熱いものを秘めている。八神という男はCOOLで冷静なグッドルッキングガイだが、ただ飄々と、淡々としているわけではない。詳細を語るのは野暮なので伏せるが、仲間や家族、大切な人のためにときに激しく怒り、ときに深く悲しむ。あまりそうした場面は多くはないが、その瞬間に見せる表情は俺たちと何も変わらない。八神という男は完璧超人でありつつ、どこまでも人間くさい。俺が八神を好きなのは、そんなところなのだ。俺がどこでめちゃくちゃ泣いたのかはお察しだ。

そんな八神がとくに最高に最高だと思うのは、食事をするシーン。このゲームにはおそるべき数の飲食店が登場し、八神にジャンクフードでも高級焼肉でも名酒でも、なんでも好きなものを好きなだけ食べさせることができる。開発スタッフは神から啓示でも受けてこんなシステムを入れたのか?もう八神がご飯食べている、それだけで生きとし生けるものへ感謝を捧げずにはいられないし、きっと俺はモニタ―越しにマイナスイオンとかハッピーターンの粉とか浴びてる。そうじゃなければこの幸福感、説明がつかない。なにより八神は「いただきます」ができ、さらに仲間への「ありがとう」も欠かさない。日々感謝に生きる男こそ、いずれ未来の神話で語られるべき英雄だろう。

いつかバーテンダーの衣装くれください。

杉浦文也という可愛いの権化

そして「ジャッジアイズ」という世界における可愛いの代名詞、KAWAII is 正義という概念がすべて収束したような男が杉浦文也(CV:寺島惇太)だ。異論はあるかもしれないが、これが俺の正義だ。なごっさんをはじめ開発スタッフをこの結論に導いたすべての事象に感謝し、どこまで罪深いキャラクターを創造するのかと……俺は神秘への畏怖を思い出した。こんな成人男性(推定)がいてたまるか。ありがとう世界。

まずビジュアル。893の群れに舞い降りた一輪のカリフォルニアポピー。2次元にありながら2.5次元のような時空を歪めたプリティフェイス。切れ長の目につり気味の眉が黄金比すぎる。パルクールのように俊敏な動きや体のバネを使った攻撃が猫を連想させて、すごく「杉浦!!」って感じがする。わかるだろ?わかってくれよ。顔を隠す意味合いが強かったのだろうが、すらっとした体躯にパーカーを組み合わせたデザイナー各位に毎年良いハム贈りたい。明らかにお肌っゃっゃだし、唇ぷるぷるだし、なんというか「神室町一のイケメンを作ろう」とでもいう気合の入りように慄いた。

あまりの格好良さに「こんなイケメンいるわけがない……俺の認知が歪んだんだ……」と思って映像を見直すと、記憶より3456778453437倍は格好良い顔をした杉浦がいる。そんな杉浦の存在により俺の「ジャッジアイズ」はより一層光輝き、天から光が降り注ぎ空には虹がかかり純白の羽が舞い893たちはドスや銃をおろし全俺が涙を流した。俺にとって顔の好きな男とはそれほどまでにかけがえのない崇高な存在であり、尊くという言葉では表しきれず、プレイへ至上の喜びをもたらすものなのだ。

画像に納得いかなすぎて撮り直すという強い意志。杉浦の可愛さはこんなんじゃねえ!!ってキレる。

それと同時に、俺はひどく悩んだ。杉浦を一言でいうなら「仮面」だ。彼とは街を騒がせる窃盗団の1人として出会う。何を考え八神に近づいたのか分からないまま、それでも信頼に足る……というより、信頼したいと願う人物だと思った。だが、彼の言葉は真実だけはない……これが端々から伝わってきてしまう。それは本来、彼が誠実な心の持ち主だからだろう。杉浦を信じたい。しかし、心のどこかで信じきることができない。もしかしたらこれは、弁護士時代に八神が大久保に抱いた感情に近いかもしれない。1日でも早く彼の本音が知りたい、しかし知ってしまった後も俺は杉浦を愛し続けられるのか。杉浦に何かあったらディスクを叩き割ってしまうかもしれない。危うく3回は叩き割りそうになった。俺は本当に進めたい……でも進めたくない……この先が恐ろしい……と悩みながらプレイした。

杉浦は本来、神室町にいるべき人間ではなかったはずだ。彼を襲った悲劇がこうさせてしまった。だが皮肉にも、それこそが杉浦自身を表面上は強い青年へと変え、結果として八神たちの助けとなった。杉浦の行動力、洞察力がなければ八神がそれこそ命を落としていても不思議ではない局面は多々あった。もともとの素質などもあったかもしれないが、杉浦が八神たちと共に戦える仲間になった…なってしまった経緯を思うと、心臓が握りつぶされるような痛みを感じる。

神よ、なごっさんよ、頼むから彼が心から笑えるような幸せを与えてやってくれ。金なら払う。

それと、俺はジャニーズに詳しくないが、もし実写化するなら杉浦はジャニーズの若手に演じてほしい。今ならおそらく、ネットのキービジュで賢者の石とかピエロの仮面にならずに済むはずだ。有識者にはぜひ、有望なジャニーズの若手をご教授いただきたい。

松金組とかいうクソデカ感情を抱えた男たちの巣窟

だいぶ強めの幻覚を見ているので注意してくれ。これも幻覚、いずれ幻覚になるんだ。

組長(オヤジ)と、羽村京平と、東徹(CV:川原慶久)と、海藤正治(CV:藤真秀)とかいう八神の相棒(公式)でヒロイン(公式)の話。思っていたより羽村のカシラのことばかり考えてしまう。

俺が思う、極道におけるモラルの話。極道という世界に限定するとモラルが高いのは、羽村のカシラ>ケンジとか>東>田代くん>組長>海藤さんみたいな感じになると思っている。

羽村のカシラの言動から若かりし頃の組長を想像すると、おそらくかなりやり手だったように感じる。松金組は東城会の末端だが、のし上がろうとする勢いがあったのだろう。昔は今よりもっと極道の生きやすい時代だったのかもしれないし、もしかしたら今の羽村のカシラよりも相当なことをやっていたのかとも思う。そんな時に組長と出会い、彼が親だと誓えるような出来事なりなんなりがあったなら、どんな手段を使ってでも組長の願いを叶えようとしたのはとても腑に落ちる。

1億円強奪事件は罠だったが、もしあの時、本当にああいう事件が起きて、海藤さんではなく羽村のカシラが襲われた場合、構成員を死なせることになっても組を守る道を選んだと思う。ここが海藤さんとの決定的な違いで、羽村のカシラが海藤さんじゃ組を守れないと思ってしまう根本的な部分かなと。組長や組を大切に思う気持ちは一緒でも、組長の願いの汲み取り方が真逆というか、絶対に相容れない形になっていたのが興味深い。とっさの時に組(組長)と構成員やほかのことを天秤にかけてしまう海藤さんと、組(組長)という絶対的な優先順位のある羽村のカシラ。組長の後ろを行くのが海藤さんで、前を行くのが羽村のカシラのような。どこまで考えても、やはり極道として正しく、モラルが高いのは羽村のカシラっていう結論にいきついてしまう。

駆け抜けてしまったので誤解があるかもしれないが、羽村のカシラが手段を選ばず、むしろ組長すらないがしろにし、のし上がろうとしていたのは、そういう生き方を組長がかつて見せていたのかな、とか。たとえ組長に間違っていると思われても、そういう生き方に惚れた以上、その魅せられた生き方を貫き通すことこそが羽村のカシラにとっての矜持だったのかな、とか。想像することしかできないけど。そこまで妄想した上でのあの結末、あまりにも辛い。

逆に、海藤さんは何故ああまで組長ありきの優先順位ではないというか、八神はもちろん舎弟とか昔の友人とか誰に対しても情が深い人なんだろう。もともとそういうタイプだったというのも大きいだろうし、実際のところ組長もそうだと思う。とはいえ、同じように組長を慕う羽村のカシラとこうまでベクトルがずれてしまう原因は何だったのだろう。そこで海藤さんと羽村のカシラの決定的な違いって、八神の存在としか思えないのだけど飛躍しすぎだろうか。組長と海藤さんの存在が八神を変えて、2人を八神が変えたのだとしたら。この感情の置き場はどこに。

海藤さんに関しては、羽村のカシラに何を言われようが神室町にいたことがすべての答えだと思うけど、足立の一件で八神の相棒だとある程度は吹っ切れてたのかと誤解していた。思った以上にカタギとしてもやっていけているじゃないかと。でも全然そんなことはなかった。どうやら破門だとワンチャン復帰あるらしい?というのもあったんだろうけど、やはり自分の居場所は死ぬまで松金組とずっと信じていたんだろうな。だから神室町から離れなかったのに、最終的な部分がこれって。

八神や杉浦、大久保の過去が救われたのと引き換えに、松金組の未来が失われてしまったの辛過ぎないか。すべてに決着がついてしまい、もう復讐する相手すらいないのがかえって残酷だ。松金組はこれからどこへ行くんだろう。サブストーリーに何かあるんだろうか。いつか桐生一馬みたいに一瞬でも海藤さんが祭り上げられることとかあるかもしれないけど、海藤さんには今後も八神の隣で調査員として生きていてほしい。

一方、極道として生きていくしかないと腹をくくっていたケンジと、結局ああいう感じだったとはいえ自分を騙して組のために尽力していた東も、とても極道らしいモラルの持ち主だなと思う。ただ東の場合は、海藤さんと羽村のカシラにとっての組長のような存在が海藤さんだったと思うので、おそらく東も海藤さんと何かを天秤にかけたら海藤さんを選んでしまうような気がする。ただ海藤さんにしても東にしても「イイ人」なのは間違いないのだけど「極道っぽくない」はまた少し意味合いが違う気がしている。想像だけど、倫理観とかに決定的なズレがあっても不思議ではない。それが是でも非でもなく、単純に極道という世界で極道として生きた人間との差として受け止めておくことだけはしたいと思う。なんというか、彼らはどこまでいっても極道だから、カタギの尺度で「こんなことをするとは思わなかった」みたいな勝手な絶望だけはしたくないんだ。

本当に何を言っているのか分からなくなってきたけど、松金組のその後が見た。それに尽きる。

検事とか刑事とかのみなさん

なんだかんだオープニングの絵面が好きすぎる。

昭和58年7月2日生まれの綾部和也に遠藤賢一さんを当てた開発スタッフ、天才が過ぎるのでは。敵なのか味方なのか、協力者なのか裏切り者なのか。ずいぶん悩まされたし、でも個人的は信じていたくて、終盤ずっと落ち着かなかったのも今となっては。物語をうまく動かすために欠かせない人だったと思うし、もうちょい色々と知りたい人だなと思う。あとまあ皆上手かったんだけど、遠藤さんフータロス(仮面ライダー電王)の時からあまりにもアフレコがお上手すぎてまったく違和感を覚えないのがすごい。

黒岩満……というか、谷原章介さんはガーデニングおじさん(数十年前に見たテレビで語ってた)ってイメージだったから、徹頭徹尾性格が悪くて少し驚いた。あまり詳しいことは分からなかったけど、彼はそれでよかったように思う。もう今となっては分からないことだから、プレイヤーの創造に委ねられるというのも悪くないだろう。ただ終盤は色んな意味で「?!?!?!」ってなったけど、これは「龍が如く」なら普通なのか?こういうことあるよねって感じなのか?

泉田検事。実のところ、最初は黒岩が泉田検事のようなポジションになるのかと思った。こうなるとは。やはり刑事と弁護士は相容れないものなのか……刑事は検事と信頼関係を築くものなのか。少しから回りな部分があったけど、真っ当に生き、正しい形で正しさを信じた彼の描かれ方がとてもよかった。次に出番があっても、できれば最初の頃の関係に戻りたいな。悪い意味でなく、相容れないほうが結果として上手くいくタイプの人間だと思うし、そうした姿勢を尊重したいなと思った。

源田法律事務所のみなさん

さおりさん……!!!

星野一生くん(CV:林勇)はいわゆる、ちょっと頼りない新人弁護士かと思ったらめちゃめちゃ化けて驚いた。なんか普通に育ちも良さそう。色んな意味で若さの塊で、無鉄砲なとこもあるけどきちんと反省と成長できるのはえらい。将来も見込める前途有望な若者だ。八神にはできなかった、源田法律事務所を背負うエースとして末永く活躍してほしい。

で、城崎さおりさん。いやほんと、俺さあ……ゲーム進めたらいずれさおりさんと連絡先を交換して……これさおりさんに似合うだろうなってプレゼントなんかも買ってて……サイド半分くらいだったし、それクリアしたら解禁かなとか、もしくはクリアすればかなとか、めちゃめちゃ妄想してたんだ。むしろ星野くんにはすまんな、結婚式には呼んでやるよくらいに余裕ぶっこいてたんだ……やめられなくて朝4時半に迎えたエンディングで「マジかよ???!!!!」って叫んだ。色んな感情ごちゃまぜだったけど、とにかくさおりさんにフられたという現実に頭が真っ白になった。

それから、泣きながらプレゼント用に買っておいたアイテムを処分して……リアル3日はへこんで何も手につかなかった……。好きな芸能人の結婚報告受けるってこんな感じなんか……?源田龍造(中尾彬)さんを、いつか義父と呼びたかったんだ。俺が神室町ナンバーワンにするため蝶よ花よと磨きあげたさおりさんを簡単にやれるか(多分に含まれる事実誤認)。正々堂々DLCパワーでぶちのめすから星野くんとさおりさんを巡ってバチボコにやりあいたい。

キャバクライベントとハニートラップ、後者はちょっと前時代的でニガワラってところもあっただったけど、さおりさんを可愛くかわうぃーーくするのはすげえ楽しかった。ぶっちゃけ八神視点でのキャバクラ遊びとかはそれほど興味わかないけど、俺がさおりさんを新宿ナンバーワンにするためのクラブ運営はやりたい。キャバ嬢育成ゲームしたい。

新谷先生は、なんというか、八神はもう少し話をしておくべきだったと思う。これも今更どうしようもないことなんだけど。


ここまで「ジャッジアイズ」を褒め称えてきたが、俺にはどうしても許せないことがある。それはイケメンが最も輝く場の1つである、アイドルについてだ。多くは語らないが「風と共に去りぬ」といったサブストーリーがある。これに出てくるアイドルの衣装だ。

いやもう70年代とか80年代とかそういうレベルじゃなく、なんだよあの歌のお兄さんを宇宙服ナイズしたような超絶だっさい衣装はよお!!いいか、タクヤキムラはアイドルぞ?彼アイドルぞ??そんな彼を筆頭に置いた作品で、アイドルの衣装がダサイってどういうことだ??スタッフの目にはビー玉しかついておらんのか?わざとなの?わざとだとしてもやっていいことと悪いことがあるんだぞ??

これに関しては本当に、心の底から遺憾の意を表するしかない。然るべき時がきたら、どっからかご意見しようと思う。

本当にいいんですか?!ヤッターうれしい!