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20代・30代と仕事に没頭し、40代に入るところで伴侶に出会うが、別姓婚&子どもなし(…

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20代・30代と仕事に没頭し、40代に入るところで伴侶に出会うが、別姓婚&子どもなし(ネコさんおふたり)。長年暮らした都心からとある地方に夫と移住。ひとりっ子・50代が向き合う「プレ介護」を綴ります。趣味は写真、白神こだま酵母のパンづくり、土いじり。

マガジン

  • 【往復書簡】プレ介護・をちこち

    • 26本

    プレ介護の親を持つ50代による、往復書簡スタイルの共同マガジンです。運営するレラ&午後うららは高校時代の同級生。「をちこち」とは古語で「あちらこちら」の意味。あちこちで起きている小さなストーリーを私たちと共有しませんか?

最近の記事

【往復書簡 エッセイNo.26】出逢いと別れの3月

うららちゃん、こんにちは! 暖冬で春はすぐそこと思っていたのに、寒い日が続き、菜種梅雨は長く、ようやく桜の開花が期待できそうですね。 叔母さまのご逝去に際して心よりお悔み申し上げます。 フルートとピアノの合奏は、とても穏やかなお見送りでしたね。 両親の葬儀はどうありたいか、聞いてみたいと会うたびに思うけれど、どうにも話を切り出せないでいます。こまった、こまった・・。 さて最近、近しい関係の故人の命日を、母がLINEで知らせてくれました。 そんな日々のやりとりなど。 出逢

    • 【往復書簡 エッセイNo.24】人生は旅!アンコールを期待して

      うららちゃん、こんにちは! 気がつけば師走も下旬となり、2023年が終わりに近づいております。 だいぶ間が空いてしまい、ごめんなさい。 書きたいことはたくさんあったのに、時間に追いつけず。とは言い訳がましいですね。 その後はお父さんの様子はいかがですか?寒くなり外出がおっくうになる季節ですが、穏やかに過ごされていることをお祈りします。 今年はご紹介したように、6月下旬に父のふるさとを長旅しましたが、実は10月末には母のふるさとも両親と旅をしました。今年のうちに両親のふるさ

      • 【往復書簡 エッセイNo.22】後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(3)

        うららちゃん、こんにちは! アメリカのグランマのお話、ほろりとしつつ、いい意味で「生きる執念」を感じました。 さて、もはや3カ月前になってしまいましたが、旅の思い出ノートもいよいよ最終回。 振り返ると、割といろいろな学びがありました! 後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(3) 6月末の1週間にわたり、父の故郷である青森や、昨年末に亡くなった伯父が眠る山形を、一家3人で訪ねる旅をした。 「後期高齢者」という堅苦しい名称でカテゴリー分けされてしまった両親を連れて、こ

        • 【往復書簡 エッセイNo.20】後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(2)

          うららちゃん、こんにちは! 気がつけばもう8月も半ばとなりました。台風が心配なシーズンに突入ですね。 さて、前回の記事で「リアルだとお母さんに寛容になれる」とありましたが、実は私はオンライン("リアル"の反対が"オンライン"でいいのか定義に悩みますが)の方が、いやもっと言うと、文字のみの方が母とはうまくいくようです。 6月のことがはるか昔に思えてしまいますが、旅の苦い記憶を思い出してみますね。(笑) 後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(2) 新幹線の乗車ですで

        【往復書簡 エッセイNo.26】出逢いと別れの3月

        • 【往復書簡 エッセイNo.24】人生は旅!アンコールを期待して

        • 【往復書簡 エッセイNo.22】後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(3)

        • 【往復書簡 エッセイNo.20】後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(2)

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        • 【往復書簡】プレ介護・をちこち
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          【往復書簡 エッセイNo.18】後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(1)

          うららちゃん、こんにちは! なんだってまあ酷暑ですね。いかがお過ごしでしょうか。 ご両親のお金にまつわるお話。私はパンドラの箱を開けてしまいそうで、通帳を見せてほしいと言い出せないのが現実です。まずは「何かあった時のために、親戚などの連絡先リストや、通帳・カード類の番号リストなんかを作ってみてほしい」と伝えていますが、果たして完成しているのやら・・・。 さてさて、6月最終週の1週間、父のふるさとを巡る旅に3人で行ってきました。今となれば楽しい想い出ですが、その最中はいろい

          【往復書簡 エッセイNo.18】後期高齢者の両親との旅「家族ときどき他人」(1)

          【往復書簡 エッセイNo.16】本当に出発できるの?~父のふるさとを巡る旅~

          うららちゃん、こんにちは! 俵万智さんの短歌は、すうっと情景が浮かぶ句が多いですね。 「これが最後かもしれない。」ことばにすると、妙に生々しくなってしまうけれど、時間って、最後と最初がくっつき合いながら流れていくものですよね。だからやっぱり、いろんなことを愛おしく思って生きていきたいなあと、最近よく思います。 さてさて。うららちゃんにもお話したように、ついに父のふるさとに向けて旅が始まろうとしています。実家にたどり着いたのですが、出発は明日だというのに・・・。 【往復書

          【往復書簡 エッセイNo.16】本当に出発できるの?~父のふるさとを巡る旅~

          【往復書簡 エッセイNo.14】スターゲイザー

          うららちゃん、こんにちは! お父さんのケアで連日忙しい日々を送っている様子が伝わってきました。うららちゃんの家族の日々のできごともあるだろうし、疲れがたまっていないか、按じています。 どうか、休める時はココロもカラダもいたわってね。 今回は、急に旅立ってしまった伯母のお話をお届けします。 なぜか、今回のエッセイを書く間、高校時代にうららちゃんが推しだったスピッツの曲をかけていたの。とても心地よかった。 スターゲイザー80代はじめの父と今年80歳になる母。人生100年時代

          【往復書簡 エッセイNo.14】スターゲイザー

          【往復書簡 エッセイNo.12】一人っ子の「調整役」は続くよ、どこまでも。

          うららちゃん、こんにちは! お母さんの本心をお父さんのいないところでうららちゃんに吐露されるのは、うちも同じ気がします。お母さんが妻としてお父さんを前にして話すことと、娘であり、あるいは心の友であるうららちゃんに話したくなることは、時にまったく違うことがあるのかもしれないですね。 今回は、とあるできごとを巡る「気持ちの収め方」について思い出したお話をお届けします。 一人っ子の「調整役」は続くよ、どこまでも。母からの着信は、いつだってドキッとする。 「何か起きたんじゃない

          【往復書簡 エッセイNo.12】一人っ子の「調整役」は続くよ、どこまでも。

          【往復書簡 エッセイNo.10】初恋は秘めておくもの

          うららちゃん、こんにちは! 伯父さまが写真に添えたことば、伯母さまのことを「乙女」と呼ぶのは、ユーモアも込めつつ、新婚の初々しさがあふれるようで、とても愛おしいなあと思いました。 恋と結婚は違う、とよく言われるけれど、人生の終着点にたどり着く頃にはまたピュアな気持ちに戻るといいなあと思うこの頃です。あ、ピュアな気持ちが根こそぎ消えたわけではないと思うけれど・・(笑) 今回は、桜の季節になるとふと思い出す、祖母のお話をお届けします。 東日本大震災が発生した2011年3月

          【往復書簡 エッセイNo.10】初恋は秘めておくもの

          【往復書簡 エッセイNo.8】時には「ことば」を超えてみよう

          うららちゃん、こんにちは! はるばるアメリカからお義父さんが来日されたとのこと、久しぶりに会えてよかったですね。旅行も楽しまれたようで何よりでした。 そして、耳の聞こえのこと。私の父も、お義父さんと同じ状況です。つい「なんで?」「どうして?」と問いただしたくなっちゃうけれど、私自身も変わらなくちゃと思ったエピソードをお届けします。 時には「ことば」を超えてみよう もうかれこれ10年ほど前になるだろうか。父の聴力が衰えてきて、耳鼻科の医師の診察を受けて補聴器を作った。な

          【往復書簡 エッセイNo.8】時には「ことば」を超えてみよう

          【往復書簡 エッセイNo.6】アレがアレでアレだった件

          うららちゃん、こんにちは! お母さんのおしゃべりが続くという前回のお話。分かります、分かります。 そのおしゃべりに、お母さんの「聞いてほしい」という気持ちを感じつつ、「ずっと聞くのは勘弁して~」という、うららちゃんの内なる想いがあふれてくる感じも本当に共感します。 「自分たちもそこに向かうのか?」 今回は、少し人ごとのような、少し理解を示したくなるような、「アレ」のお話。 実家にはなるべくこまめに立ち寄りたいと思いつつ、実際なかなかそうはいかないもの。そのため、滞在

          【往復書簡 エッセイNo.6】アレがアレでアレだった件

          【往復書簡エッセイ No.4】うなぎでピンシャキ

          うららちゃん、こんにちは! 天丼と栗きんとんのお話、(お父さんであろう)ポチっとされた方の高揚感が愛おしく、食べたかったんだよぉ!という小さなつぶやきが聞こえてきそうでした。 「食べることは生きること。」どこかのCMから聞こえてきそうだけど、年齢を重ねてなお、「食べたい。」と思えることは元気に直結しているのかもしれないですね。 今回は、そんな「食欲」が「体力」を超えた父の話など。 うなぎでピンシャキ2021年の暮れに心不全で救急搬送された父。コロナ禍で面会することも叶

          【往復書簡エッセイ No.4】うなぎでピンシャキ

          【往復書簡エッセイ No.2】時が愛おしくなる頃

          うららちゃん、こんにちは。 10代から見た50代は、とてつもなく彼方のことに思えて、そんな歳の人たちが「ちゃん」づけで名前を呼ぶなんて気恥ずかしいとすら、あの頃は思っていた気がします。 でも、時が経てば経つほど、「うららちゃん」と呼びたくなるのかもしれません。 うららちゃんが声をかけてくれなかったら、この「往復書簡」は生まれなかったと思います。 ほんとうにありがとう! そして末永く、おつなぎくださいますよう。 時が愛おしくなる頃 3月3日、ひなまつり。 その3日後に生

          【往復書簡エッセイ No.2】時が愛おしくなる頃