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幸せの基準は、自分自身で決めること。

2021/10/25 読書記録no.58「上京物語 ー僕の人生を変えた、父の五つの教えー」喜多川泰

先日、こちらの本を読みました。
Kindleは、喜多川さんの本が沢山あるので、今回で3作目になります。
喜多川さんの言葉は、これからの人生に向けてエールを送るような、
そういう強い応援が添えられてるので、
読んでいると、「もっと頑張ろう!」と心を前向きにさせてくれます。

今回の本も、上京をする息子へ当てたものでした。
父親が息子に伝えたいこと、たくさんあるのに、
直接はなかなか恥ずかしくて言えないから、
父親は自作の小説を書いて、
その後に人生において大切なことを手紙に添えて贈りました。

息子は、それを上京する新幹線の中で読み始めます。
息子さんは大学進学する歳なので、私と5歳ほど年齢は離れていますが、
ここに書かれていることは、20代には刺さるものばかりでした。

これまで喜多川さんの言葉に、勇気をもらってきましたが、
早速またこの本からも、たくさんの学びがありました。
今日は、こちらの本について、まとめていきます。


父からの教え

本作では、5つの破るべき常識と、
3つの自分の価値を持つ方法が記されていました。
ここに書かれていることは、言われたらその通りだけど、
日本という環境で育っている私たちにとって、
無意識にやってしまっていることが多くありました。
それらを破ることができたら道は開けると、
主人公の父からのメッセージが熱く染み渡りました。
簡単にまとめているので、よかったら参考にしてみてください。

破るべき常識①「幸せは、人との比較で決まる」

P104 幸せな人生を送るためには、自分だけの価値観を持って、それに忠実に生きなければならない。他の人が持っていても、自分の人生に必要なければ追い求めない。逆に誰も持っていないものであっても、自分の人生に必要ならば何としてでも手に入れる、そういった自分なりの価値観を持つ必要がある。

破るべき常識②「今ある安定が将来まで続く」

P111 安定も幸せと同じように、あくまでも心の状態だ。つまり何も手に入れなくても、得ることができる。本当の安定というのは、自分の力で変えられることも、変えようと努力している時に得られる心の状態のことを言うんだ。

破るべき常識③「成功とは、お金持ちになることだ」

P115 成功する人は、今この瞬間からでも、やりたいことを始められる人なんだよ。
P120 自分のやりたいことをする人生を送ってもらいたいと心から思っている。お金の有無に関係なく、夢とかやりたいこととが人生の行動基準になるような、そんな人生を。そう、かっこいいドラマの主人公のようにね。
P121 成功者になるということは、お金持ちになるということではない。

破るべき常識④「お金が稼げることの中から、やりたいことを選ぶ」

P147 自分が一生かけてやりたいと思えることは、時間をかけて、真剣に取り組み、工夫を重ねた経験があることの中からしか生まれてこない。
P148 やりたいことというのは、自分が世の中の人の役に立てると自信が持てることと、それを通じて人を幸せにできると思えるものの中にこそあるんだ。

破るべき常識⑤「失敗しないように生きる」

P153 誰よりも多くの成功を手にした人は、誰よりもたくさん挑戦した人でしかない。同時に、誰よりもたくさん失敗を経験してきている。
P155 挑戦したことによって手に入る経験は、全てが財産だということ。その経験が、成功の人生へと導いてくれる。たくさん失敗してもいいから、今までの自分にできなかったことにどんどん挑戦してもらいたい。大切なのは、予想通りの結果を手に入れることじゃない。挑戦する勇気を持ち続けることだ。


自分の価値を持つ方法①「時間を投資する」

P132 貴重な財産である「時間」を投資すれば、それこそ大きなものとして返ってくる。
成功の対価=時間の投資

自分の価値を持つ方法②「頭を鍛える」

P137 一生自分の好きなことをやって、生きてゆく強さが欲しければ、人間の持つ1番の武器である頭を鍛え続けなければならない

自分の価値を持つ方法③「心を鍛える」

P140 その人が心の中で何を考えているかで、人生が決まってくる。だから、常に心は積極的に、明るく、前向きにしておかなかればならない。「心トレ」によって、心を強く、明るく、美しくすることは、全ての人ができること。


読み終わって

本を閉じて、心がグッとなった気がしました。
大学を卒業して3年。個人事業主として働き始めて3年。
この3年、思いもよらぬことが沢山起こりました。
こんなはずじゃなかった、そう思ったことも何度もあります。

でも、そんな悲惨な状況に陥ったからこそ、見えたものもありました。
安定とか、やりたいこととか、成功とか、幸せとか、
そういうものを真剣に追い求めることが増えたと思います。

3年前も、自分の夢や、やりたいことに忠実に向き合った結果、
就職をしない選択をしましたが、
あの頃よりも、もっと強く自分の人生について考えることが多いです。

この本の最後に、メッセージが書かれています。
父親からという設定ですが、
おそらくこれは喜多川さんから読者に向けたエールだと思いました。

幸せの基準は、自分自身で決めているか?
安定志向になっていないか?
お金が、行動の基準になっていないか?
やりたいことは、どうやって見つけるか?
失敗を恐れていないか?
常にそう自分に問いかけながら、自分の人生を歩んでいってほしい。

今回、この本を読んで改めて、
自分の「幸せ」について、しっかり考えようと思いました。

人と比べずに、ただ純粋に自分の好きなことを極める。
自分が幸せだと思うことに、挑戦し続ける。
そうしていずれ、自分のことを「成功者」だと思えるようになるまで、
この本から教わったことを実践していこうと思います。

今回も、前向きになれる素敵な小説でした。


おりょう☺︎

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