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¡Feliz navida!

¡Feliz navida!
まもなくクリスマス。スペイン語で「Navida」。そして”メリークリスマス”は「¡Feliz navida!」となります。
そのクリスマス、スペインでは1年で一番重要なイベントになります。
今回はサッカーやスポーツを少し離れて、私が経験したスペインでのクリスマスをお伝えします。
これは私がコロナ禍でない時期にスペイン生活を経験した話なので、今はどうなっているのかは定かではないのでご了承ください。

スペインのサッカーリーグ全て、クリスマスの2,3日前のリーグ戦を最後にクリスマス休暇に入り、年明けまでリーグ戦はお休みです。
家族を大切にするスペインの人々、多くのスペイン人はクリスマスイブの夜から家族で過ごします。
12月初旬から街の目抜き通りなどはクリスマスイルミネーションで華やかになり、クリスマスマーケットが並びます。
私の中で本格的なクリスマス期間開始は"Loteria de navidad"(クリスマス宝くじ)の当選発表日から。日本で例えると年末ジャンボ宝くじの当選抽選会が毎年12月22日に行われ、2人の子供が当選番号と当選金額を歌うように読み上げます。
この抽選会は多くのTV局が生中継され、スペイン全土が注目しています。そしてニュースもほぼトップニュースで報じます。ここからクリスマス期間がスタートでしょうか。

クリスマスイブの夜から街は静かになっていき、人通りも減っていきます。ほぼ毎日営業しているレストランやBarも12月24日は夕方くらいに閉店となります。そして家族でクリスマスイブの夕食を食べ、21時頃にスペイン全てのTV局が国王の演説を放送します。
ここでサンタクロースが登場してイブの夜、子供たちにプレゼントを渡しますが、スペインでは基本的にこの風習はありません。それはクリスマス期間最後のイベントです。

クリスマス当日、マドリードやバルセロナの中心地は普段、賑わってますが、その日だけは閑散としています。スペインで唯一のデパートであるエル・コルテ・イングレスも定休日。殆どのレストランやBarも閉まってます。これは日本で例えると元日のような感じです。逆にスペインでの大晦日から元日への年越しは大賑わいで、日本でのクリママスような感じです。

そして年明けスペインでクリスマス期間最後に大きなイベントがあります。1月6日Reyes Magosレジェスマゴス(東方の三博士)の日がクリスマス期間のクライマックスです。その前夜の1月5日の夜、スペイン主要都市の大通りでは飴をまき散らしながらパレードします。
そして、クリママスプレゼントはその晩です。スペインではサンタクロースがプレゼントを運んでくるのではなく、東方の三博士がサンタクロースです。
1月6日のReyes Magosレジェスマゴスの日は”ロスコン”という王冠の形をしたパンに近いケーキを食べます。
ちなみに1月5日の夜から6日が一番盛り上がるので、年末年始スペインを訪れるのでありましたら、1月6日まで滞在することをお勧めします。

このようにキリスト教の国の中でもサンタクロースがいないクリスマスがあり、そして日本のクリスマスと全く違う。クリスマスの奥深さを知ることができます。


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