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食べてみたいを育てよう〜長崎県小値賀島〜

「食べてみたいを育てよう」
社会人になって初めての上司の座右の銘がそのまま私の好きな言葉になった。

大学を卒業して10年目になり、うようよと紆余曲折したけれども、自分が料理を作り、目の前の顔がわかる人に食べてもらう、というシンプルな形が結局落ち着くのだなとわかった。

会社員生活で一番苦痛だったのはとにかく仕事に手応えを感じられないことだったので、
ならば、と全てをジブンゴトにできる一つの方法として独立して料理を作る道を選んでみることに。
自分の好きなことをゴリゴリに自分勝手に、納得のいくまでやれるようにするのが目的だ。

デビュー戦は2019年5月24日、”長崎県小値賀島の魅力を伝える”が趣旨の会。


友人がファシリテーターとなり、私が料理を担当。

原宿のど真ん中の会場と、小値賀島のゲストハウスをウェブで繋いでオンライン飲み会をはさみつつ、
そもそも小値賀島のある”五島列島”って?という話や、遣唐使の時代から交通の要衝だったという地理的特徴について友人が語る。

一方の私の役目は、うまいもののうまさを損なわずただ伝えること。
小値賀の「食べてみたい」を育てることだ。

そんな、小値賀島満載のメニューはこんな感じでした。


・五島うどんと焼きあごだしスープ
・しいちゃんかまぼこ 刺身とフライ
・大根の酢和え
・自家製塩麹鶏ハムの小値賀島らっきょうソース
・小値賀島のむき落花生
・魚醤ドレッシングがけサラダ

”しいちゃんかまぼこ”は使っている魚がアジ100%で、小さい1本の中になんとアジが6尾ぶん入っている。
小値賀島の落花生は天日干しから釜炒りまで全て手作業、香ばしさが特徴だ。



・イサキのカルパッチョ
・かつおの生節の天ぷら

島から直送してもらったイサキは、まるまると太っていて脂がのっていて最高でした…

かつおを燻製にした”生節”は天ぷらに。五島の塩も添えて。


・イサキのグリル そら豆とトマトのソース

カルパッチョで出したイサキをここでも。
小値賀島で作られた野菜をソースに。小値賀尽くし。


・アジ魚醤の卵かけごはん
・生あおさのお味噌汁

臭みが全くない魚醤のうまさが楽しめるよう、しめには卵かけご飯を。


・かんころ餅のバターあんサンド

サツマイモを干して作ったかんころ餅、そのままでも美味しいのですが粒あんとバターを挟んで少しこっくりした感じに寄せました。



今回お世話になった小値賀の方々の話を聞いていて、小値賀島は若くして移住された人たちが自分たちの得意なことを持ち寄りそれぞれのびのびとやっているんだなあという印象を持った。
それぞれ、選んだ場所で選んだことをできるってめちゃくちゃいいことだよなあ。
私は自分と、そして周りの人の「食べてみたい」を育て続けたい。


今回のイベントでたくさんお世話になったしまうま商会さん、ゲストハウスのYANOYAさんのwebページはこちら。


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