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自信を持っていた一つの分野

上司との面談で、年間目標について話した。
今の会社に入って一年。
となると多少厳しいことも言われる。去年と同じ目標だと困るからねと新しいこと新しいこと、と問われたところで、ぶっちゃけ毎日同じ仕事をしているのだからそうそう目新しいこともない。
先輩にどんな目標を立てているのか聞きたいけれど、私の質問なんて下らないと思われそうでやめといた。
同じチームで働く人は皆十年以上のベテラン。片手間で仕事をしている(ように見える)
年齢層も高く、私より少し年上。そんな状態で気軽に話せる相手もいなく、やっぱり気を使う。
なんだろう、悪い人はいないしそれなりに優しくしてもらっているけれど、仕事が辛いっていう本音や世間話など軽々しくできない。いちいち言葉を選んで失礼にならないように話すのも疲れた。
私はあんまり顔に出なく、周りから見るとお気楽に見えるようで、悩みなんてなさそうだと良く言われる。そんなぼーっとした奴が、弱音吐いたころで努力が足りないんじゃない? とか言われるだけだろう。

内と外の自分の使い分けの差が大き過ぎて、
もう一人の自分を作り出してしまったようだ。
“最初が肝心” とは言うが、そこで必要以上に無理をしてしまったみたい。
まあでも一生働き続けると決めたから、これは変わらないだろう。

去年、社員になったタイミングで色んな仕事が押し寄せてきてミスを連発するという状態が長く続いた。
それでも一つの分野だけは自信を持ってやっていたけれど面談で上司に、あの人とペアでやってるからミスがなかったんじゃないの? と言われ、あの人とは物凄くチェックが細かい事で有名な人である。
私は私でその分野が好きだったし(他の仕事は嫌い笑)、自信を持ってやっていたからこそミスがなかったのに結構ショックだった。
でもそれを言い返せる立場ではなく、仰る通りあの人のおかげかもしれないです、と大人しく返した。


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