見出し画像

人が食うもの、人を食うもの

メジロが一生懸命に白い花びらをつついています。きっと中には蜜があるのでしょう。吸っているというより、食べている感じです。何羽も群れになって、鮮やかな緑色で、ふっくらとしたかわいい姿です。近づいても逃げることもなく、近くで食事風景を見ることができました。

こういう風に、メジロと花は、「食う・食われる」の関係にあります。メジロも何か天敵に食われることもあるでしょう。花は土壌から養分を得たり、太陽光で光合成をしたりして生きながらえています。

また、生きもの同士の繋がりは、「食う・食われる)」ばかりではありません。木と鳥の関係のように、住む場所と住むものの関係もあります。太陽と木のように、与えるものと得るものの関係もあります。色々なつながりの中で生きているのです。

先日、島原のかまだすドームに行って、そんな繋がりについてゲームをしました。自然のものに扮して、つながりのあるもの同士がペアになり、そして4人組になり、最後は円になりました。繋がりがあるのはひとつだけでなくたくさんあることがわかるのです。

普賢岳の噴火で、生きものたちはきっと、そのほとんどが居なくなったでしょう。それが30年近く経って、色んな動植物が戻りつつあります。すっかり元の状態に向かっているのではなく、今に適した状態に向かっているとも言えます。

もちろん、ある生きもの単体では住みつきません。まるでノアの方舟のように、同種なら少なくともペアで、食うものがあるから来て、住み良い場所を見つけて定住するのです。ニンゲンは、他の生き物たちとどう繋がっているでしょうね。獲るばかりではなく、ちゃんと何かと何かの間に入っていたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございます! 皆さまからのサポートはより多くの方に広めるために、大切に使わせていただきます。