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Netflixオリジナル「デンジャー・ゾーン」のいるデンジャーなゾーン。

Netflixから執拗に見ろ見ろプッシュされるから観た「デンジャー・ゾーン」。こういうジャンル大好きだから仕方ないっす。原題はOutside the wireとはだいぶ印象が違うね。
ファルコンことアンソニー・マッキーが米軍所属のアンドロイド大尉。アンドロイドぉ? 意味が違うんじゃないか?w 彼の元に配属されるダムソン・イドリスはドローンの操縦士で、命令違反爆撃をしたことで再教育のため前線に送られる。ロシア近辺の紛争地域で、軍や民間の戦闘が繰り広げられる中、二人は核兵器をめぐる特殊なミッションを行うため決死の移動をする。
見どころは、ファルコンのアンドロイドぶり…ではなくて、ボストン・ダイナミクスがチャッピーを提供したようなロボ兵士。戦闘時のすさまじい動きには、思わず身を乗り出してしまいました。よくできてる。
とはいえ、主人公の若者の成長を描くにはシナリオがご都合よかったり、そもそも機械にそんな危険なミッションを任せるなんて…とか、突っ込みどころも多い。ターミネーターのスカイネットも正当化できちゃうロジックを“風刺”や“警鐘”としたかったんだろうね。わからなくはないけれど、この設定では描き切れなかったでしょう。少なくともハリウッド的な終盤にはがっかり。こういう話って、企画が通りやすいのかしらね。お金出して作ってみたところ、イマイチな出来だったので配信直行!みたいな処理ですかね。今後はこういう映画、増えていきますよ。出来も悪いから話題にならずに消えていくデンジャーなゾーン。
監督は「シャンハイ」「1408号室」のミカエル・ハルストローム。ふん。でも前作が「大脱出」だもんなぁ。
製作も兼ねたマッキーは、一発当てたいところだったろう。君はウィル・スミスみたいになりたいのか。肉体改造もばっちりでアクションはよくやってる。
対する若手のダムソンは、どこかで観たことあるな、と思ったら「ブラックミラー」に出てた。それも屈指の傑作「待つ男」の子だ。この子とはまだタブレットでしか会ってないw。

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