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猫トイレ記録の「Catlog Board」が届いたけどちょっとガッカリした話

※9/30 11:08にCatlogサポートより問い合わせ回答があったのでその内容を反映、文章を少し見直しました。

ハイということで、Makuakeでクラウドファンディングになっていた猫のトイレ情報を記録してくれる夢のIoT機器である「Catlog Board」が届きました。応援購入したのが去年の11月。発売延期などもあってようやくですよ。トータル10ヶ月以上待ちに待ったやつです。

こちらの商品は猫が普段使っているトイレの下に敷く形で日々のトイレ内容(おしっこ、ウンチ、両方とかも)、体重測定など健康に関する情報をロギングしてくれるわけですが、同社から販売されている猫の行動ロギングが出来る首輪「Catlog Pendant」とも連携し、猫を複数匹飼っていても個体識別がちゃんと出来ますよ、っていうのがウリ(少なくとも僕はそう理解した)だったはずなのですが、正直今の所ぜんぜんちゃんと認識してくれません。
同時期に飼い始めた双子の猫なので、体重がほとんど一緒なのが悪いのか、2回に1回は間違った記録が残り、それをいちいち手で修正しているような始末。猫がトイレに行く度にヒヤヒヤします。

Catlogシリーズを提供するRABO社いわく「AI学習の向上のため飼い主様にはご協力をお願いします」ってのはまぁわかるんだけど、それってBoard単体で使ってて誤認識がある場合の話ですよね。
Pendantと通信して個体識別しますはどこ行った???って感じなのよ。

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(この画像みたら普通は通信してるって思うよね…)

本体を分解したり、サーバとの通信をキャプチャして分析したりとかしたわけじゃないけど、なんとなく体重で識別してませんか?って雰囲気しかなくて、さすがにこれはどうかなって思って問い合わせました。
もし開発途中で紆余曲折あって、元々提示していた製品の仕様が実現できなかった・変わったっていうんだったらそういうのはちゃんとした方がいいし、通信はしてる、その上で誤認するのであればなぜそうなるのかは説明して欲しいなって思ってたところ、以下のような回答がありました。

※Catlogサポートからの回答(9/30 11:31追記)
・Pendantとの通信機能がなくなったわけではない
・判定ロジックとして現在は体重情報から個体識別を行っている。しかし誤認識が多いという報告は多数受けており、Pendantからの電波を活用するロジックをまもなくリリースする見込み
とのことなので、現在の状況としてはなるほど、という内容でした。

あとちょっとびっくりしてるのが、現在のCatlog Boardの商品紹介ページ。
ここではPendantとの通信のこと、一切書かれてないのね。

CatlogユーザーからしたらPendantとの連携が一番のポイントのはずなのになぜ敢えて記載しなくなったのか。
こちらもサポートから回答を頂きました。

※Catlogサポートからの回答(9/30 11:37追記)
・Boardを利用するにはPendantが必須であるという誤解を多く招いてしまったため表記を見直した
とのこと。

競合製品であるToletta Catsはカメラで猫を識別してるので、似たような種類の猫だと誤認識が起きそう、だからつけてるPendantで確実に個体識別してくれるという理由でCatlog Boardを選んだ飼い主の方は割と居ると思うんですよ。
同じ様な不満を持ってる人は居ないのかなぁ。

ということで、とりあえず使い始めて1週間くらいのファーストインプレッションですが、
・猫を一匹しか飼ってなければ使えます(精度はなんともいえない)
・多頭飼いでも、体重ベースで大きく差異があればおそらく誤認識はしないと思います(人間でいうところの体組成計みたいな感じです)。ただこれからも検知ロジックの見直しは行い、Pendant利用者が期待しているような個体識別の問題はいずれ収束するかも知れないです(希望的観測)
・誤認識はあとから直せますけど、猫がトイレに行こうとしたらついていかないといけないというミッションが増えます。もしかして猫のことずっとみてるよね、とか思われてるのか。夜とかどうすんねん
・(正しくデータが取れさえすればという前提になるけど)猫が毎日同じくらいの時間におしっこ、ウンチなどのトイレ行動を行うことが知れたのはすごい良かった。猫も体内時計ってあるんだな
・片方の猫が2日に1回しかウンチしないことがわかって、お前便秘ぎみかよ!と餌とかを見直すいいキッカケになった
という感じですね。
トータルでは全然不満の方が勝ってます。だって自分の代わりに猫を見守るように導入してるのに、俺が導入してる機器を見守らされてるよ。

※9/30追記
前回も感じたのですが、Catlog CS Team(サポート)の対応はすごく誠実で安心がある内容なのですが、それに対し商品の顔であるフロント部分、WebだったりSNSだったりが色々と情報欠けが合ったり不親切で、利用者からするとやきもきする体質なのはなんかあまり変わってないなぁという印象でした。
Catlog BoardをPendant利用者というパイが決まっている購買層ではなく、広く売っていきたい、なんならTolettaという競合製品もある市場なのでそこで成功させたいという企業判断は理解できたのだけど、ウリの一つを完全にオミットする戦略は弱いというか後ろ向きかなと思ったし、新規顧客ばっか意識して既存ユーザを蔑ろにしてるよね風にも悪く言えば取れてしまうので、併記する方法を模索しなかったのはちょっと頂けないかな。
ここからは想像ですが、おそらくテストケースで思ったよりシンプルに体重判定でイケんじゃね?ってジャッジがあったんでしょう。そこでBoard単体でも実績を出して、その上でやっぱりPendantもあるといいよね、と購買につなげる方向性だったのが、思ったより個体識別でトラブってて「おいおいやっぱりPendant無いと使いもんにならないのかよ」というネガティブにならないよう必死でいま対応している状況なのかもしれません。
僕がプロジェクトのマネージャーだったら何よりも早くPendantも併用したロジックへの入れ替えを最優先でやります。あとごめんって言う(笑)

ちなみにCatlog Boardは未だ品薄なので、今から注文しても届くのは1ヶ月以上先になりますが、いろいろ参考になれば。

前回の記事です。

おまけ。
あまりにも誤認識が多いのでよく使う方のトイレには監視カメラがつきました。いつも盗撮されててちょっとかわいそう。

使ってるカメラの記事はこちら。

ではまた。

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