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雨の音はキライじゃないが

雨の時期になった。
例年、春先は雨が続く。
アブラナが花をつける頃と重なるので、なたね梅雨と呼ばれるけれど、梅の実がふくらむころの梅雨に比べて、あまり現代人の気を引くものではないようだ。
なたね梅雨は、ひと雨ごとに春めいてくるので、もっと歓迎すべきだと個人的には思うが、出かける用事があったりすると、それはやはり気が重くなる。

逆に外へ出るつもりがなければ、日がな雨が屋根に当たる音を聞いているのは悪くはない。
まだ、家の中では厚着をしていて、天井を見上げながら、激しいなとか、細いななどと、雨粒の大きさを想像してみたりする。

おかげさまで、うちは震災に遭っていないし、河川のそばでもないので、大雨になっても被害が出るような地域ではない。
罹災した方や、傾いた家に住まわれている人には申し訳ないくらい、雨音は情緒を運んでくる。

今日の雨は、南風を伴っているようだ。


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