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新社会人の君へ2023

新年度のはじまりである。
たとえ出勤日ではなくとも、多くの人にとって新しい年度のスタート日なのである。
それが何を意味しているのか、いまは解らなくてもよい。
今はまだ自分のことだけを考えていればよい。
これ先、どのような暮らしを望むのか、何を得たいか、それを思い描くがよい。

むしろ、それを考えない人であってはいけない。

この春、われわれは紙一重を目撃し、熱狂した。
野球場を駆け回った彼ら超人は、一夜にして出来上がったのではないことは想像に難くない。
子どものころから、そうなろうと思い描き、その方向へ向かって不断の日々を送ってきた、その姿であるとみなければいけない。

では、君は何を目指すのか?
そして、その目標にむけて、どのような計画を立て、今日は何をする?

思い描かない人は、人であって人ではない。
自分の欲を恥じる必要はない。
理想や目標は欲以外の何ものでもないからだ。
しかしながら、君がまさに今踏み出した、社会というやつは、欲深い人を歓迎しない傾向にある。
それを忘れてはいけない。

むつかしいことではない。
ボロ儲けの話には必ず裏がある。
自ら動かないヤツにロクなのはいない。
そんなものだ。

ときに君を受け容れない、社会ってやつは、意外な速さで変わっていく。
その変革についていけないと感じるときが、あるいはくるかもしれない。
そのときは、自分の欲に対して向き直ればよい。

社会の、より多くのものを目撃し、吸収すべき時期を君は、狭い部屋の中で縮こまって過ごしてきた。
その現実を、生かすも殺すも君しだいだ。

鳥カゴみたいなところで、おとなしくしている必要はないぞ。

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