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Nikonが…

一眼レフの生産をやめたそうだ。
D7の開発を先送りにしたのが実態かもしれない。
D6以上に機能を詰め込んでも、操作性が悪くなるばかりなので、「D」ひと桁ボディの生産をやめるのは悪くはない。
今後の購買ターゲットをどこに定めるか?がカギになるのではないかと思う。
つまり、報道から退く結果になるのではないだろうか。

Nikonの衰退要因は、すごくわかりやすい。
新聞が各社カラー化して、コントラスト重視のNikkorが好まれなくなったことが大きい。
80年代の半ばごろか?
堅牢さが重宝されて、世界に名を馳せたのがベトナム戦争で活躍したことから計算すると、Nikonが報道写真を席巻したのは、20年前後ということになる。
徐々にキヤノンに圧されてくるのは、レンズの特性と、FDレンズで育ったカメラマンがプロに転向するという世代交代もあったかと思う。
いっぽうのベテランカメラマンがNikonの重量に耐えられなくなってきたのも一因と思う。
銀塩のF5にしても、Dシリーズにしても機能面でベテランを置き去りにしてきた感がある。

ところが、Fマウントにこだわっているのはベテランに多く、このあたりマーケティングにしくじったとしか思えない。
ぼくはプロの写真家ではないけれど、ベテランNikonユーザーとして、ガラスのNikkorは黒がしまると思っているし、F4は機能でもデザインでも最高傑作と考えている。
40年前に購入した28mm/F2.8をいまだに使うし、おそらく手放さない。

「FマウントNikkor」の累計販売数を正確に調べたことはないが、1億本は下らないであろう。
そこにしがみつくのが良いか悪いかは、かなりむつかしい経営判断になるかと思う。
発表されているようにミラーレスに主軸を置くのであれば、Fマウントは切り捨てるしかない。
要は、ベテランユーザーを切り捨てることだ。

ベテランユーザーを対象に、開発・生産するのであれば、機能を縮小したモデルを創るのがよい。
フィルムを使っていたユーザーは、デジタル機でもファインダーを覗いていることに着目すべきだ。
モニターなんか要らない。
画素数も固定か、2モードでよい。
撮影モードは、P・A・S・Mの4つ。
露出補正も要らない、中間絞りを使うから。
思いきって、オートフォーカスなしも良い。

でも、一眼レフの設計をやめるんだよね。
非常に残念だ。

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