杉山 弱音

yowane_sugiyama「生きてみた」人|新失踪日記

杉山 弱音

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マガジン

  • 風のはじまり。

    その風は、エッセイのようなもの。

最近の記事

書きたくなるってこと。

すごく久しい。こうして「note」に、ただただ書くことを楽しむ時間。キーボードに向かいカチカチカチャカチャする行為で、リラックスしているのは久しぶり。 やっぱり「note」って面白いな。自由さを感じる。あとなんか「ひろさ」みたいなものも感じる。 仕事をプロジェクト単位でグワァーっと、集中して、昇華して、納め。区切りをつけ旅に出る。逃避的に旅に出て、ダラッっと意味のない言葉がいっぱい湧いてくる。なんの損得もない言葉。湧き出す温泉のように。そんな言葉たちとくだらない遊びをしな

    • 方角を

      約2年間の仕事が終わろうとしている。 2017年から2020年をあと3ヶ月に控えた現在に至るまで、売り手も買い手も世間も結構、目まぐるしく変わった。可処分所得から可処分精神(時間)にかわって行きそうな時代の節目は私にはなぜか、伊勢講がブームを引き起こした時代と重なって見えたりもする。 今回のクライアントからの依頼でもありビジネスにおけるテーマは「三方よし」であった。予想通りではあったのだがこの中での一番奥手は「売り手」だった。買い手は現代の中で有意義に買い物をする意識は高

      • 軽音楽の軽食。

        卵を何層にも折りたたむ様にしながらよく焼いてマーガリンを薄く塗った食パンにマヨネーズだけつけて食べるサンドイッチが好き。 こだわりなんて無いけれど 好きな人が こういう作り方だったから。 茹で卵をマヨネーズと一緒に潰した やつの後に好きになった人。 フラれた後に好きになったヒト。 こだわりなんてない。 軽音楽の軽の響きがすき。 細かくこだわると好きになんて なれやしない。 布施明もトムジョーンズも 白いラメ入りのパンタロン。 腰つきはトムジョーンズの方が しっと

        • 雇われ駅前喫茶店

          珈琲の焙煎はゆっくりゆっくり豆を膨らましてゆく。 あわてては駄目。 「膨らんだらそこからイッキに焦がしてください」 と、十は若い彼女いない歴10年の「師匠」から教わる。。。 奥が深過ぎて「ハマる」のを敬遠している。 焙煎して1日経ってから挽く豆の香りは 確かに恋に落ちるビターな物語り。 訳あって、山あいの駅前喫茶店にいる。 雇われ店長を仰せつかった。 自家焙煎珈琲には 付き合いたてのカップルのように まだぎこちなさがある。 酸いも甘いも苦いもある。

        書きたくなるってこと。

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        • 風のはじまり。
          11本

        記事

          She's a Lady

          歳をとるならキースよりも トムジョーンズの歳のとりかたの 顔がいい。 私は男性より素敵な女性にモテてたい。 「She's a Lady」は映画のエンディングで知った。 親指の長いウエスタンガールの「いろんな恋の形」の映画。 トムジョーンズがうっとりするほどの腰つきで歌っていた ずっと後。 いろんな恋があっていい。 恋の記憶がふっと、表情に出る。 そして男も女も また恋をする。 男はトムジョーンズみたいに。 女性はずっと、 いつだってレディ。

          風のつよい街。

          「sunny」という名曲は エラフィッツジェラルドの歌声のものが、ずっと好きだった。 持っていたプレイリストを 全部捨てて旅に出た。 海風が羽音のように両耳でステレオする。 安宿の隣での艶っぽい宴会の歌。 旅先で聴く音はなんでも寛容に脳に録音した。 あれから。 あれから3ヶ月が過ぎ。 風のつよい、かわいた街にきた。 久方ぶりに書き出すと 誰かを演じないとと不遜に、粋がってしまう。 ここは山からの風。 山からの風は、寡黙に人を強くする。 だからこんなに

          風のつよい街。

          さんざん

          みえすいたやつとか みえすぎのやつとか ふるえる明け方 ふらつくスイッチ。 ああいいな ってからだでかんじたら つま先だけにちからいれて。 そしたら 合図 さんざん 浴びよう。 さんざん歩いたね。 さんざん楽しんだ。 さんざん降った雨のあと 風はしたたかに なめてきた。 さぁ、でよう さぁでようか。 僕らの合図 できれば一緒に出かけよう。

          不確かなもの。

          キース・ムーンの馬の麻酔薬伝説。 あの飛んで行ったおじさんのその後の偉業。 飲み屋で盗み聞した、エビの話しと エビ長者の三回戦の話。 川口浩は実は先頭で歩いたかもしれないし そんなのどうでもいいし。 不確かなものには、 セクシーな奥行きがあって、 なんかいい。 どうでもいい人はどうでも必要。 どうでもいい話が、 暗い夜道の足取りを軽くする。 あの 笑ってはいけない感じで漏れてくる 独り笑い。

          不確かなもの。

          クラフトジン

          風が吹く街に来た。 どこも一緒の夜などなく どこにも素敵な人はいる。 朝と夜の寒暖差と気圧は 誰しもの行動に影響を与え それが土地柄。それがブルース。 焼酎よりジンだな。 しばらくは。。。

          クラフトジン

          風の人。種をまく人。

          ヒトには種をまく人と その種を運び、 新たな場所に花を咲かせる 風の人がいると 思う。 このふたつで花や実は 咲き誇り、増え続ける。 その地に生きるヒト。 その地に辿り着き 生きてみたいと思う人。 ヒトにはヒトの物語りは あるが 種のヒトと風のヒト その出会いが土地を守り 土地をはなやかに彩る そこではじめて 生きる。

          風の人。種をまく人。

          鮨屋にて ③

          大将の手を施された平目は 米粒の光輝く白に 優しく受け止められていた。 口の中に入れば音のように 絡み合って消えてなくなった。 余分な感想は左脳が受け付けない。 カウンターの正面から天井までを ゆっくり見上げた。 カウンターはコの字というよりは、 皿の形をしていた。 カウンターには7名程が座れる。 無言で、順々に手際よく鮨が出されてくる。 7名に順々に。 大将が何十年かで 作り上げた、この仕組みとこの空気と この鮨は見事に簡潔をつくり、 それを意志として 食すもの

          鮨屋にて ③

          儚いものばかりだ。

          水彩の混ざり合ったところの滲み。 地下鉄にいつも乗ってる 見知らぬ人。 風は湿度を帯びて 霧は風化を誤魔化している。 花と音楽と物語。 ただただ 書き綴る季節もある。 ただただ物語の中の 花もある。 少ないの「おとかず」の ジャズを聴こう。 隙間に見えるのが この街の景色な筈だから。

          儚いものばかりだ。

          旅とコンビニ。

          旅に出るとき決まってやることは 本屋とコンビニに寄ること。 文庫本を2冊買う。 そしてそれは読んでも読まなくても 旅先の宿か、知り合った人に渡してしまう。 旅では必ず寄贈することにしている。 600円ほどの贈呈式。 コンビニはituneのカードを買う。決まって1500円。 これで音楽を2、3曲と映画を1本レンタルする。 そして旅の友「おやつ」を買う。 今の子供達は「駄菓子屋」がなくて可哀想だと思う。 昔は楽しいお菓子がいっぱいあった。 バリバリと音が響くスナック菓子

          旅とコンビニ。

          ブレることはいいことだ。

          甘いと塩っぱい。 固いと柔らかい。 やっぱりヤメた。 と思えばいい。 今日の気持ちを書きとめて。 明日聴いたら こんなに素敵な歌なんだ っておもうときもある。 揺れることはいいことだ。 振り切ることもあっていい。 陰極まれば陽になる。 ブレることはいいことだ。 甘いケーキと塩っぱいお菓子。 この組み合わせが最高だ。

          ブレることはいいことだ。

          夕方リラックス。

          「ヒヤミカチ節」 登川誠仁 「アイ・アダバ」 asha 「風をあつめて」 はっぴいえんど 「PANORAMA」 The Street Sliders 一時(いっとき)の涼しい風でも探して。 今夜もすこし出ようかな。

          夕方リラックス。

          言葉がもつもの ②

          建築現場のオッさんは、 今日も話をやめなかった。 というより、上手に話の輪に乗っかってきた。 サッカーの話で若手数人が盛り上がっていた時 「オゥ、ゴンな。ゴンゴン」 「オゥ、カズなぁ。カズカズ」 輪の外からそう言いながら、スルッと 真ん中に入ってきた。 それはまさにファンタジスタのように。 そしてオッさんはキーパーのように 仁王立ちし腕を組み言った。 「でもよぉう。お前ら。」 「サッカーの醍醐味っていうのは、やっぱ鞠の音だぞ。」 「あの鞠の音はいい。

          言葉がもつもの ②