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方角を

約2年間の仕事が終わろうとしている。

2017年から2020年をあと3ヶ月に控えた現在に至るまで、売り手も買い手も世間も結構、目まぐるしく変わった。可処分所得から可処分精神(時間)にかわって行きそうな時代の節目は私にはなぜか、伊勢講がブームを引き起こした時代と重なって見えたりもする。

今回のクライアントからの依頼でもありビジネスにおけるテーマは「三方よし」であった。予想通りではあったのだがこの中での一番奥手は「売り手」だった。買い手は現代の中で有意義に買い物をする意識は高まっている。旅の土産話を聞くために先ずはお金を払い、シェアする様子はまるでおかげ参りだ。

個の時代が終わろうとしていることも「三方よし」を求道する中で体感した。  「講」の解釈は様々だろうが、サロンはここに類するとも体感した。オンラインサロンもしかり。食堂もしかり。宿も、住居も、建築も。

可処分精神(時間)の中で旅という概念は三方にビジネスと直結する。旅の道中で物語は生まれ、サービスは発明される。野良道、路地裏、山並道。方角を探すのは楽しい仕事。わたしの旅はまた始まる。




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