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私の昭和歌謡96  小さなスナック 1968

君はいまどこへ行ったの?僕ひとりキャンドルライトに揺れる面影



いつの間にか流行っていた。
覚えてすぐ歌える童謡のような有節ソングだ。

グループサウンズ風の青年たちがフォークソングを歌ってる。3番まであって、最後に半音上げて終えるぐらいしか曲の展開がない。

たまに、それほどの工夫もない一発ヒットが出る、そんな一曲だと思う。

小学生の私は、友だちと、曲より歌詞を論じ合った。論じ合ったというと、なんかエラそう。いつもの二人で、まず「スナックって何?」から話す。

後ろの席の子が「ワンダフルだよ。あそこスナック」と教える。

「へぇ、ああいう店をスナックって言うんだ。」でも、白い扉とか、赤いレンガとか、中にバラの花が飾ってあるとか、最終的に可愛い女の子がギター弾いてないじゃん、とか言いあう。

「昼間クリームソーダ飲めるし、夜酒出すし、ケバい女がいない。カウンターもあるしな、ワンダフルは」と、また後ろが言う。

で、ああ言うところだってわかったから。そこで一目惚れするんだ。

そう。可愛い子なんでしょ。ギターを弾いてたって?スナックって弾き語りの生演奏とかあるのかな?

飾りのギターを触ってたんじゃないww
喫茶店なんかによく飾ってあるじゃん。その子のママがやってる店なんじゃないかな。

そうかー、だから一目惚れの彼が話しかけるから、ママが娘に「もうお店に来ちゃダメよ」って来させなくした!

なんて、小学生なりのドラマを語り合うのでした。

🎵どこへ行ったの?可愛い君よ。忘れられない🎵

ほんとに童謡風な歌だったので、数週間は口ずさんでいました。
パープル・シャドウズというグループ名はすっかり忘れてしまっていた。


【参考資料】


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