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私の昭和歌謡29 白い色は恋人の色 1969

遠い日の恋人は白初恋は青空の色夕焼けの色


「帰ってきた酔っ払い」はふざけたヒット曲だった。話題性があるから、みんな「なに?なに?この声」って聞いた。

ザ・フォーク・クルセダーズは、才能ある3人だった。もう北山修しか生きていない。精神科医の彼は今では私立大学の学長さんだ。学のある彼が作詞を担当した。

はしだのりひこは、プロデビューの時に入ったメンバーだ。背が低いww でも、フォークルが解散する時に合わせてリリースした「風」は、加藤和彦には真似できないメロディーラインがある。もちろん、北山修の作詞だ。

フォークルは活躍期間が短かった。北山&加藤コンビは、グループより、曲作りが得意だったんだろう。「白い色は恋人の色」がテレビに登場した時、今までにない裏声のハモリがなんと新鮮だったことか!

外人ってとこも異色だった。フォークソングの本場米国の女の子が、北山&加藤のフォークソングを歌うんだから、嬉しい気分もあった。

私たちはこぞってハモリを耳コピして、学校の階段の踊り場(ここは気持ちよく響く場所なんだ)や帰り道に歌った。

エンディングの🎵思い出の色ーー🎵が、ラクラク出た私も、今は工夫しないと出なくなってしまった。だから、低い調にして声を震わせて誤魔化しながら口ずさむ。こう言う曲は、一人だけで歌う時だって、そのくらいのオシャレはするんだw

さて、北山さんの歌詞は、色や言葉を印象づけていく。この曲も(私はふるさとを離れたことはないけれど)きっと都会に住んでる女性があの人を思い出して歌っている。曲が爽やかなので、遠い思いに微笑んでいるんだね。

花びらの白い色は恋人、青空のすんだ色は初恋、夕やけの赤い色は想い出。やわらかでわかりやすい言葉で、私たちにふるさとをイメージさせてくれる。

歌謡曲が多産な時期に、こうしたフォークソングが混じってヒットしたのはS&Gの「サウンド・オブ・サイレンス」が流行っていたせいかもしれない。

「人形の家」「港町ブルース」「恋の奴隷」「グッド・ナイト・ベイビー」などに混じって「白いブランコ」「風」「或る日突然」などのフォークが混ざってきた。

もちろんグループサウンズも健在だ。

この頃の日本は、世界一の多種多様な曲が流れ続ける国だったんだ。

もちろん私は、そのど真ん中にいて知るはずもなく、生まれ落ちる曲たちを拾い集めてた。贅沢極まりないね。

最後に。ベッツイ&クリスの「夏よおまえは」と言う曲も好きだった。

🎵おさげの少女に口づけをして 男は砂浜を駆けていったよ🎵
🎵瞳のきれいな若者だから たわむれの恋にさえ いつしかおぼれる🎵

おさげ(笑)はさすがに流行っていないけど、その年頃の私が憧れるには十分なシチュエーションだった。13歳の女の子と19歳の男。

これは恋に憧れる中学生の私は毎日のように歌ってた記憶があるww



【参考資料】



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